どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、ラバーガールさんのコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、ラバーガールさんの全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は『大水が出た!』 → 『ブラッシュバック・スピノーネイタリアーノ』 → 『T/V』の順
・個別ネタなら、『T/V』に収録の「過去から来た男」がおすすめ
といったかんじ。
どのライブも、かなりの完成度です。
ショージキ、どれをみても満足度できると思います。
とはいえ、個別的には、さいきんのライブのほうが、じゃっかんレベルは高いかなぁとは感じます。
なので、視聴するなら、うえにあげた3作品をみたあと、新しい順に、さかのぼってみるのがベターです。
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
※ 発表・公演された年数順に並んでいます。
目次
『ブラッシュバック・スピノーネイタリアーノ』
公演日 | 2007年3月 |
収録 |
歯医者 電報 足裏マッサージ 祭りの中継 電車のマナー 昭和のスターBEST10 ゆう子ちゃん すごい人選手権 |
ラバーガールさん、さいしょの映像作品です。
初期のころのコント集ながら、すでに原型ができあがっていますね。
ボケの精度もたかく、センスを感じられます。
おすすめは、『電車のマナー』。
はなしの展開がバツグンで、みたら笑いが、こみあげるはず。
ネタの長さもコンパクトで、さらっと楽しめます。
『メキシカンキャッシュボーイ』
公演日 | 2008年4月 |
収録 |
旅館 不動産屋 合コン 世界にはばたく日本人 格闘技 教師 美沙子 花見 |
映像作品の第2弾。
おすすめは、『不動産屋』
ラバーガールらしい作品。
大水さんの小ボケにたいして、飛永さんが〝スルーした感じ〟でクールに対処していく。
ラバーガールのコントってどんなかんじかと聞かれたら、これを見せればオーケー。
ボケの精度も高く、ついつい笑ってしまう。
こちらも、さらっとみれるネタがそろっているので、気軽に楽しみたいときに、おすすめ。
くわしいレビュー

『さよならインドの空に』
公演日 | 2009年4月 |
収録 |
ファッションセンス 魔物の館ミステリーツアー 旧友 バスケ 結婚相談所 誕生日 観せたいDVD ファッションセンス2 |
3回目の単独ライブを収録したものです。
『ファッションセンス』では、衣装のおもしろさで、笑いおこしていきます。
『青春』は、青春のワンシーンを皮肉った作品 ─ 。
約1時間のライブですが、中身は濃いめ。
ラバーガールの世界を堪能できます。
過去2回と同じく、気軽に楽しむことができます。
くわしいレビュー

『キャット』
公演日 | 2010年7月 |
収録 |
キャット 自分への誕生日プレゼントを買いに来たヤツ 猫カフェ 汚いヤツ 作家 再会 別れさせ屋 |
4回目の単独ライブを収録したものです。
『別れさせ屋』は、夫婦の別ればなしを描いた作品。
こちらはドラマ仕立てのコント。
いっぽう、ラバーガールさんなりのシュールが、ちょこちょこ入っています。
全体的にユルいかんじで良いかんじです。
おすすめは、『猫カフェ』。
ラバーガールさんなりの〝SFコント〟。
タイムマシンを利用したコントは、ほかの芸人さんもやっていますが、おふたりがつくると、こんなかんじになるんですね。
ストーリーはフクザツですが、はなしのテンポがゆるいため、フワフワしたキモチでみれます。
「なるほどー!」といったおどろきも、緊迫感もありません(笑)
そこがラバーガールさんの魅力。
こちらも気軽にみれるのが、Good です。
くわしいレビュー

『エマ』
公演日 | 2011年7月 |
収録 |
来日記者会見 忍者居酒屋 バイトを辞めるヤツ 別れなさい キャプテン 昔、ボクサーを目指してた 警部 |
こちらも単独ライブのもようをおさめたもの。
このあたりから、パッケージ&舞台演出のおしゃれさが、ぐっと増してきます。
いっぽうネタのプロット構成も、フクザツになってきます。
とはいえ、じゃっかん込み入ってきて、中だるみしているかんじ。
ショージキ、さいしょにこれをみると〝肩すかし〟をくらうかもです。
なので、いきなり本作から視聴するのは、おすすめしません。
ほかの作品をみてから、手にとるのが、ベターです。
くわしいレビュー

『ジェイコブ』
公演日 | 2012年2月 |
収録 |
ヘアサロン「JACOB」 報道スペシャル2012 Tattoo 宇宙大戦争 寿司屋 ポスト ホスト物語 〜キョウヤと雅〜 ラジオ |
これまでと同じく、大水さんの〝おとぼけ〟が全面に出ているネタがメインです。
いっぽうで、『ラジオ』は、ドラマ性のある作品。
ラジオ局の入り口。
DJの「ネイビー柳川」を出待ちしている男のおはなしです。
ちょっと不気味で、サスペンスちっくです。
週がくだることに、ハガキが読まれず、不満をつのらせる男 ─ 。
みている人を不気味にさせるいっぽう、じっさいにどんな内容のハガキが明らかになったときに、大きな笑いをおこります。
演目構成もバランスがよく、満足してラバーガールさんの世界にひたれると思います。
くわしいレビュー

『GAME』
公演日 | 2013年3月 |
収録 |
リアルパックマン 恋愛シミュレーションゲーム ラブリアル サッカーと二万 ゲーム 妖精がいる部屋 パワーポイント ギャル男たちの発想が世界を救う ゲームセンター |
タイトルどおり、全ネタが「GAME」とテーマで構成されます。
おすすめは『サッカーと二万』。
サッカーでテンションがあがるキモチと、カネを盗まれて、ダウンするキモチ ─ そのコントラストをうまく描いています。
大水さん演じる友人が、さらっと盗みをはたらいたことを告げるタイミング&口調が、 ほんとに抜群でした。
いっぽうで、『ゲームセンター』はドラマ性のあるコント。
はなしの展開が、うまいです。
ラバーガールさん独特のテンポで、飛永さん演じるサラリーマンのツラい状況が、ポツポツ語られていきます。
こちらも、演目構成のバランスがよく、充実度が高い作品にしあがっています。
くわしいレビュー

『T/V』
公演日 | 2014年6月 |
収録 |
サヴァン症候群 相関図 店 過去から来た男 課金 大水は人気者 脱出 ドラマ テレビ |
『GAME』と同じモチーフで、全ネタが「T/V」というテーマのもと構成されます。
おすすめは、『過去から来た男』。
『ターミネーター』 → 『マトリックス』などなど、フクスウの映画の設定に、連れだされる男 ─ 。
暗殺者から身をまもらないといけないし、仮想現実から飛び出さないといけないし、ロボットにも変形しないといけないし……。
そのごちゃまぜ感が、笑いをさそいます。
ほかの全映像作品のなかでも、もっともおもしろいコントです。
いっぽうで、ほかのネタについては、プロットがこみいっていて、すっきり笑えません。
そこが残念なトコ。
とはいえ、『過去から来た男』だけは、ばつぐんにおもしろいので、ぜひチェックしてほしいと思います。
くわしいレビュー

『GIRL』
公演日 | 2015年2月 |
収録 |
ビューティーフォトグラフ3 芸能人とつきあう おばけが出る部屋 ファン GIRL 生け贄のある村 WAKE UP OHMIZU 女囚 エピローグ |
「GIRL」(=女性)をテーマに、ネタが構成される作品。
おすすめは、『ファン』。
カンペをみずに、フクザツなセリフを、おたがいに言いあう ─ その演出が笑いをおこします。
クイズを利用したようなネタで、こちらもラバーガールさんの発想がひかります。
ちょっと皮肉っぽいトコもよかったですね。
とはいえ、全体としてみたとき、各ネタの精度は、いまひとつです。
さいしょに手に取るのは、おすすめしません。
ほかの作品をみたあとに、流れてくるのがベターです。
くわしいレビュー

『大水が出た!』
公演日 | 2016年8月 |
収録 |
大水が出た! 時価の店 引っ越し ハワイ旅行 MCバトル レビュアー 聞いてくれよ 結婚 |
一貫してテーマがなく、ラバーガールさんらしい、ネタのアンソロジーといったかんじ。
個人的に良かったのは、「時価の店」、「引っ越し」、「聞いてくれよ」の3本。
初期のラバーガールさんを思い出させるコントが多い。
以前からみている人は、なつかしい気分にひたれます。
初見の人も、ラバーガールってこんなネタをやってるのかぁ、と思える演目構成です。
さいしょに手にとるさいにも、おすすめの作品です。
くわしいレビュー

『シャンシャン』
公演日 | 2018年4月 |
収録 |
シャンシャン 保育園 FP 大水刑事 インスト おそ水さん KASOU のれん分け |
いちおう、パンダの「シャンシャン」がテーマになっています。
けれど、前回と同じく、ネタのアンソロジーといったかんじです。
わりとシュール系のネタが多い印象です。
なので、さいしょにこれをみると「ポカン」とする可能性が高いです。
初見にはむかないので、ほかの作品をみてから手に取るのが、おすすめです。
くわしいレビュー

『お前ら愛してるぜ』
公演日 | 2019年1月~3月 |
収録 |
お前ら愛してるぜのテーマ 学園祭 インタビュー ニュース ピザ ナゾトレ ソファー タクシー 同棲 |
こちらも、前回と同じく、ネタのアンソロジーといったかんじです。
初期のアンガールズさんらしく、大水さんの〝おとぼけ〟が光るネタが中心。
ネタの精度も高く、気軽に笑えます。
いっぽう、作品ボリュームが少なく、ちょっと物足りない印象。
そこがすこし不満かも。
ほかの作品をみたあとに、手に取るのが、おすすめです。
くわしいレビュー

まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は『大水が出た!』 → 『ブラッシュバック・スピノーネイタリアーノ』 → 『T/V』の順
・個別ネタなら、『T/V』に収録の「過去から来た男」がおすすめ
ラバーガールさんのコントをみるうえで、参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。