ラバーガール『GIRL』感想&レビューです。

公演日 2015年2月
収録 ビューティーフォトグラフ3
芸能人とつきあう
おばけが出る部屋
ファン
GIRL
生け贄のある村
WAKE UP OHMIZU
女囚
エピローグ

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ラバーガール『GIRL』。

『ビューティーフォトグラフ3』は、プリクラ開発者と、営業マンのおはなし。

・手足が異様にのびる
・顔の小ささを示すために、となりにタバコの箱を写真にうつす

なとなど、開発者は、ウケのわるそうな機能ばかりつけくわえる。

大水さんのおふざけが味わえるコント。

『WAKE UP OHMIZU』は、アメリカンミュージックをパロディにしたコント。

「リッキー」など、西欧風の名まえのなかで、「大水(OHMIZU)」とよばれる男が登場 ─ 。

その違和感が、笑いをおこします。

『女囚』は、タイトルどおり、女刑務所を舞台にしたおはなし。

ラバーガールさんにはめずらしく、どこか人間味のあるコントでした。

個人的に良かったのは、「おばけが出る部屋」「ファン」「GIRL」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『おばけが出る部屋』

あらすじ

アパートの一室。

友人ふたりがしゃべっている。

いっぽうが自分の恋愛相談をもちかける。

知り合って以来、はじめての恋愛ばなしに、もういっぼうの友人は、ウキウキする。

しかし、恋をした相手は、オンナではなく、幽霊。

じつは、さっきからこの部屋にいて、〝ラップ音〟で、ふたりの会話に参加してくる。

怖くなった友人は、「さっさと別れろ」とうながす。

そうはいうものの、しばらくして、3人でいっしょに映画に行く仲に。

さらに友人は、〝カレシ〟をさしおいて、とうの幽霊とウワキまでするようになり……

ひとこと

発想がおもしろいコント。

「幽霊=カノジョ」にたとえて、恋人めぐる友人同士の争いをえがきます。

「さいきんカノジョから〝首しめ〟の回数が減ってきて、なんだかふたりのカンケーが、ギクシャクしてるんだよね」。

「首しめ=セックス」にたとえるなど、ラバーガールさんらしい発想が、満載です。

『ファン』

y−1

あらすじ

EXILE ファンのふたり。

電話ごしに、さいきんの EXILE 情報について語りあう。

・十数人にいるメンバーのフルネーム
・「ボーカル」「パフォーマー」「ボーカル兼パフォーマー」といった肩書き・役回り

などなど、なにも見ずに、すらすらと口に出していく。

さらには、EXILE「ヒロ」の、ニュース記事にかんしても、一字一句まちがえることなく、すらすらと読みあげて……

ひとこと

カンペをみずに、フクザツなセリフを、おたがいに言いあう ─ その演出が笑いをおこします。

クイズを利用したようなネタで、こちらもラバーガールさんの発想がひかります。

くわえて、とりあげるニュース記事が、EXILE ヒロの「頻尿」にまつわるはなし。

このあたりに、おふたりの皮肉が、かいまみえます。

『GIRL』

あらすじ

高級レストランにやってくる男性客 ─ 。

カノジョの誕生日にサプライズをしかけるため、店員さんに相談をもちかける。

しかし、

「この店で、バースデーパーティーをやるのって、世間的にはイケてますか?」
「パッと電気が消えて、目のまえにトラがあらわれる演出って、できます?」

などなど、失礼かつ、ふざけた内容のはなしばかり。

その態度に、店員は冷静に対応するが……

ひとこと

こちらは、初期のラバーガールさんらしい作品。

小ボケを連発する大水さんにたいして、店員演じる飛永さんが、クールにかわしながら、ツッコミをいれていきます。

『girl』というタイトルですが、いくつかのショートコントがセットになっています。

さらっとみれて、クスクス笑えるのがいいですね。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。