ラバーガール『メキシカンキャッシュボーイ』感想&レビューです。

公演日 2008年4月
収録 旅館
不動産屋
合コン
世界にはばたく日本人
格闘技
教師
美沙子
花見

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ラバーガール『メキシカンキャッシュボーイ』。

『合コン』『花見』は、連作コント。

飛永さん演じる「モテないプレイボーイ」がいい味を出してます。

キャラクターコントとしておもしろい。

『世界にはばたく日本』では、メジャーリーグで使用されるバット職人が登場。

シュール系で、いかにもラバーガールらしいコントにしあがっています。

初期の作品ながら、おふたりの特色が前面に出ています。

個人的に良かったのは、「不動産屋」「美沙子」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『不動産屋』

あらすじ

不動産屋をたずねる若い男(大水)。

カウンターにすわる店員(飛永)が対応するが、男があたりまえのようにカウンターのなかまで入ってくる。

落ちついて注意する店員。

そのあとも客は、カネもないのに10万円の物件をリクエストしたり、「自分の言うことを真に受けるな」とクレームをつけたり……。

スジの通らない会話がつづくが、それでも店員は冷静に対処して……。

ひとこと

ラバーガールらしい作品。

大水さんの小ボケにたいして、飛永さんが〝スルーした感じ〟でクールに対処していく。

ラバーガールのコントってどんなかんじかと聞かれたら、これを見せればオーケー。

ボケの精度も高く、ついつい笑ってしまう。

『美沙子』

あらすじ

BAR をたずねる若い男(飛永)。

オネエ風のママ(大水)が接客する。

すでに常連で、男のカノジョ「美沙子」とママは買い物にいく仲。

リラックスしたかんじで話していると、ふとママが男にアプローチをしかける。

「そういうのやめよう」

さらっと拒む客だったが、断われたママは逆上。皿を割りはじめる。

あわてる客はなだめようとするが、じつはママが好きなのは男ではなくカノジョのほう。

オネエ口調のママはノンケで、ばりばりのオンナ好き。

ふたたびあわてる客だったが……。

ひとこと

ドラマ仕立てのコント。

このあと、もうひとつヒネリがあります。

ラバーガールらしい〝すかしたボケとツッコミ〟はひかえめで、ストーリーの展開で笑わせる内容になっています。

ふだんとはテイストのちがう作品ですが、個人的には好きでした。

大水さんのオネエは、ハマり役でしたね。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。