ラバーガール『ジェイコブ』感想&レビューです。

公演日 2012年2月
収録 ヘアサロン「JACOB」
報道スペシャル2012
Tattoo
宇宙大戦争
寿司屋
ポスト
ホスト物語 〜キョウヤと雅〜
ラジオ

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ラバーガール『ジェイコブ』。

『宇宙大戦争』は、舞台上では、声を出さずに演技。

動きにあわせて、アテレコで、コントの内容を説明する。

演出によって笑いをおこす作品。

『ホスト物語』は、おバカなホストふたりのおはなし。

会話が、まったくかみ合っていないようすが、なんともいえない笑いを誘います。

個人的に良かったのは、「報道スペシャル2012」「Tattoo」「ラジオ」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『報道スペシャル2012』

あらすじ

詐欺被害について語るテレビ番組。

コメンテーターの男は、ダマされるほうにかなり問題があると、厳しい一言。

けれど、かれ自身、すでに6回の詐欺被害にあっていた。

さらに、「オレオレ詐欺」という同じ手口で、くりかえし引っかかる。

「被害者会・現会長」の立場から、視聴者が、ダマされないコツを伝えていくが……

ひとこと

大水さん演じる会長が、おとぼけを連発するコント。

会話のテンポがよく、ついつい笑ってしまいますね。

「愛されるよりも、愛したい」
「ちがいます。ダマすよりも、ダマされるほうがわるいと、おっしゃいました。」
「すいません。愛されるよりも、愛したいは、KinKi Kids でした」

はなしのくだらなさも、good です。

『Tattoo』

あらすじ

タトゥーを彫りに、店にやってくる客。

はじめてなので、どんなかんじが、はなしをうかがう。

しかし店主は、

・「入れるとしたらこんなかんじですねー」と、彫られていないお腹をみせる
・「ペンで下書きするのだけは、得意なんですよ」と、いきなり彫ろうとする

などなど、不安をかりたてるふるまいばかりをする。

こわくなった客は、店から出ていこうするが……

ひとこと

こちらも大水さんのおとぼけが連発するコント。

深く考えずに、さらっとみれるのが、いいですね。

「失礼ですけど、お客さん、あまりタトゥーをいれるかんじにはみえませんよね」
「そうかもしれないですね」
「どっちかというと、家にこもって、下半身ばかりイジってそうですよね」
「ひどいイメージだな」

会話のやりとりも、ばかばかしくて、おもしろい(笑)

『ラジオ』

あらすじ

ラジオ局の入り口。

ひとりの男が、DJの「ネイビー柳川」を出待ちしている。

ドキドキした気持ちで、声をかける。

じつは、男は、ハガキ職人の「さかさまサカス」─ 。

ネイビー柳川も、じかに会いにきたことに、うれしくなる。

これからも、ジャンジャン、ハガキを投稿してくれよ、とはげます。

後日 ─ 。

ふたたび、「さかさまサカス」が、ネイビー柳川のもとにやってくる。

どうやら、ハガキをよまれなかったことに、落ちこんでいるようす。

そんなときもあるよ、なぐさめる。

しかし、つぎの週も、さらにつぎの週も、さかさまサカスのハガキは読まれない。

落ちこむキモチから一転 ─ 。

ネイビー柳川本人をうらむようになり……

ひとこと

ちょっと不気味で、サスペンスちっくです。

が、大水さん演じる「さかさまサカス」が、かなりのおとぼけで、そのぶん、ホラー要素はうすくなっています。

ほかの芸人さんがつくると、もっとこわいコントになっていたかなぁと思います。

週がくだることに、ハガキが読まれず、不満をつのらせる男 ─ 。

みている人を不気味にさせるいっぽう、じっさいにどんな内容のハガキが明らかになったときに、大きな笑いをおこします。

ネタのなかみについて、じっさいにチェックしてください。

めちゃくちゃ、主旨を外しまくっていました。

ぎゃくに、シュールで、おもしろいですが。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。