公演日 | 2019年1月~3月 |
収録 |
お前ら愛してるぜのテーマ 学園祭 インタビュー ニュース ピザ ナゾトレ ソファー タクシー 同棲 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、ラバーガール『お前ら愛してるぜ』。
『ニュース』は、大水さんにまつわるニュースがつぎつぎ流れる。
報道のパロディで、さいきんのメディアにたいして、すこし皮肉が入っているかんじです。
『同棲』は、同棲をはじめた男と、同棲から結婚に至った友人のおはなし。
同棲がうまくいかず、結婚した友人にアドバイスをうかがうも、自分たちのカップルが特殊なため、友人からの助言が参考にならない。
相談をもちかけるカップルの〝変質ぶり〟が、くすくすとした笑いをおこしていきます。
前回につづき、全体をとおして、初期ラバーガールさんらしい作品が、多い印象です。
爆笑とまではいきませんが、〝クスクス系〟の笑いが、盛りこまれた印象です。
デビューしたてのラバーガールコントが好きな人には、楽しめるかんじです。
…
個人的に良かったのは、『学園祭』、『インタビュー』、『タクシー』の3本。
以下、くわしくみていきます。
目次
『学園祭』
あらすじ
学園祭。
楽屋で、ゲスト歌手「ツバサ・イン・ティライミ」が待っている。
そこへ実行委員の女子大生がやってくる。
「ツバサ〜」の大ファンらしく、かのじょの〝猛プッシュ〟で、ゲストが決まったらしい。
しかし、出演の経緯をよくきくと、
・「ツバサ〜」は人気もなく、認知もされていない
などなど、ゲストにとって〝きびしい状況〟になっているようす。
さらに、観客である生徒には「シークレットゲスト」ということで、いっさい明かされていない。
〝ハードル〟をさげてほしいと頼む「ツバサ〜」だったが……
ひとこと
女子大生による〝猛プッシュ〟から、笑いが生まれる流れ。
展開もおもしろく、だれでも、笑えるかんじになっています。
ラスト付近、ハードルを下げてほしいと言われた女子大生が、「ツバサ〜」をボロカスにいうシーンも、よかったです。
『インタビュー』
あらすじ
カメラをもった男が、道端で声をかけている。
ひとりの男をつかまえ、インタビューをさせてほしい、とたのむ。
相手はこころよく応じる。
インタビューでつかう番組は『笑ってこらえて』の「ダーツの旅」。
けれどここは「渋谷」。
ムリがあると指摘する通行人。
それでもノルマがあるディレクターは、通行人を「いなかの住人」にみたてて、インタビューをつづける。
「お若いですねー、長生きの秘訣は何ですか?」
なとなど、地方で農家をしていることにして、はなしをすすめる。
ガマンできない通行人は、カメラをとめてほしいと、中断させるが……
ひとこと
その後、『笑ってこらえて』のほか、
・『カウントダウンTV』
などなど、ほかの番組のインタビューにもこたえる。
後半、それぞれの番組での回答がつながり、うまく笑いを起こしています。
このあたりの構成力は、さすがといったかんじです。
『タクシー』
あらすじ
タクシーの配車サービスをたのんだ客。
玄関前に車がやってきて、さっそく乗りこむ。
運転手いわく、会社側から指定のラジオ番組を流しておくように言われているらしく、かけてもいいかとたずねる。
応じる客だったが、番組の内容から、運転手個人が好きだから、流しているようにしか聴こえない。
案の定、運転手が投稿したハガキが採用される。
さらに、ハガキにかいた電話番号に、向こうから電話がかかってきて……
ひとこと
大水さん演じる運転手のおとぼけぶりが、いいかんじで笑いを起こしていきます。
とちゅう、ラジオ局の電話に応じるため、「ちょっと運転を変わってもらっていいですか?」など、お客をホンロウする流れが、なんともよかったです。
爆笑とまではいきませんが、ついつい笑ってしまいます。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。