どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・理解するコツは?
・どうやって「流れ」をつかんだら、いい?
きょうは、この問いに答えていきます。
先に結論をいえば、つぎのとおり。
りきぞう
・そのうえで、世界が一体化する「近代世界」の流れをつかむ ─
・この手順でたどると、世界の歴史を、大まかに把握できる
世界史の流れについては、
と、各エリアの歴史をおさえる ─ 。
そのあと、世界の一体化が始まる「近代世界」をたどっていくのが、すっきり理解するコツです。
このアイデアは、「ムンディー先生」こと、山﨑圭一さんの考えを参考にさせてもらいました。
以下、各エリアの歴史をみたあと、近代世界の概要を述べていきます。
世界の歴史① ─ ヨーロッパ

ヨーロッパ文明は、古代ギリシャから始まります。
ポイントは、つぎのとおり。
- 古代ギリシャ
- 古代ローマ
- 中世ヨーロッパ
この区分でたどると、ヨーロッパ史は、理解しやすいです。
アテネを中心とした「都市国家」が発展&衰退したあとに、覇権は、ローマへと移っていきます。
古代ローマでは、長い時間をかけて、[王政 → 共和政 → 帝政 → 専制君主政]へと、統治のしくみが移っていきます。
ローマ史は、統治システムを区切りにすると、理解しやすいです。
ローマ帝国は、東西に分裂 ─ 。
東ローマは存続するものの、西ローマは滅亡します。
ここから、「中世ヨーロッパ」へと移っていきます。
教皇/国王がバランスをとりながら、ヨーロッパ一帯をおさめていきます。
しかし「十字軍の敗北」をきっかけに、教会の権威が低下 ─ 。
以降、各地域の王国が勢力を伸ばし、「近代世界」へと突入していきます。
…
「ヨーロッパの歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
世界の歴史② ─ 中東

つづいて、中東地域です。
ポイントは、つぎのとおり。
- 古代オリエント
- ペルシャ帝国
- イスラム帝国
- オスマン帝国
中東エリアは、古代オリエントからスタートします。
メソポタミア地域を中心に、
・アッカド人
・アムル人
・ヒッタイト人
などの民族&王国がしのぎをけずります。
そのなかで、「アッシリア帝国」が、中東地域一帯を治めます。
しかし高圧的な指導により、すぐさま崩壊 ─ 。
かわりに「アケメネス朝ペルシャ」が、一帯を統治します。
とちゅう、遊牧国家「パルティア」に覇権をにぎられるものの、「ササン朝ペルシャ」が、権力を取り戻します。
しばらく治めるものの、アラビアから現れたイスラム勢力により、ペルシャ帝国は、崩壊 ─ 。
以後、イスラム系の国家が覇権を握ります。
分裂をくりかえしながら、さいごは、トルコ系の「オスマン帝国」が、[北アフリカ〜中東一帯]を統治します。
その後は、財政難をかかえながら、「近代世界」へ突入していきます。
…
「中東の歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
世界の歴史③ ─ インド

3番目は、インド地域です。
ポイントは、つぎのとおり。
- 古代インド
- 古代インドの統一
- イスラム進出後
- ムガル帝国
インドは、古代インドからスタートします。
アーリア人の侵入後、インド一帯には、都市国家が乱立します。
その後、マウリヤ朝が、インド統一を果たし、[クシャーナ朝&サーターヴァナ朝 → グプタ朝 → ヴァルダナ朝]へと王朝がつづいていきます。
そのあいだに「仏教」も生まれますが、統一王朝は続きません。
各地域の王族が台頭する「ラージープート時代」に入っていきます。
けれど、中東地域からやってきた「イスラム勢力」の進出により、王族の権威は衰退 ─ 。
代わりに、イスラム系の国家が、地域の文化に合わせながら、統治を始めます。
そこから「ムガル帝国」が現れて、ふたたびインド一帯の統一を果たします。
しかし、「オスマン帝国」と同じく、財政難がつづき、権力が安定しません。
そのまま「近代世界」へと突入していきます。
…
「インドの歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
世界の歴史④ ─ 中国

4番目が、中国地域です。
ポイントは、つぎのとおり。
- 古代中国
- 秦漢帝国
- 魏晋南北朝
- 隋唐帝国
- 五代十国&宋朝
- 元朝&明朝
- 清朝
中国は、古代中国からスタートします。
都市国家がしのぎのけずる「春秋戦国時代」から、始皇帝が率いる「秦」が、統一を果たします。
その後「漢」へと引き継がれ、しばらく安定期に入ります。
しかし、寒冷化&北方民族の侵入により、権力の基盤が不安定に。
以後、各地の王が争う「魏晋南北朝」へと突入していきます。
約400年のあと、「隋」がふたたび統一を果たします。
すぐさま「唐」へと移行しますが、再度、安定期に入ります。
しかし、
・各地を治める「節度使」の優勢
により、唐は衰退 ─ 。
「五代十国」が入り乱れる混乱期へと突入していきます。
しばらく争うなかで、宋が覇権をにぎり、三たび、中国統一を果たします。
しかし「燕雲十六州」の領土争いがをきっかけに、北方民族とのカンケーが悪くなります。
女真族「金」との攻防をくりかえすなかで、北方の草原地域から現れた「モンゴル帝国」により、王朝は滅亡 ─ 。
代わって、「クビライ=カーン」率いる「元」が、中国一帯を治めます。
しかし「元朝」は長く続かず、漢民族の「明朝」が覇権をにぎります。
しばらく安定期が続きますが、こちらも北方民族のカンケーに苦労します。
さいごは、さきに登場した女真族の「清」に領土を取られることに。
その後、「清朝」が中国を治めながら、「近代世界」へと突入していきます。
…
「中国の歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
世界の歴史⑤ ─ 遊牧民

ラストは、遊牧民です。
ポイントは、つぎのとおり。
- 匈奴
- 鮮卑&柔然
- 突厥
- ウイグル
- 契丹(キタイ)
- モンゴル帝国
遊牧民の歴史は、「匈奴」からスタートします。
草原地域に一帯に帝国を築いた「匈奴」は、東部・中国地域をおさめる「漢帝国」と、覇権争いをくりかえします。
その後、勢力が衰えた匈奴に代わって、鮮卑 → 柔然が、草原地域を治めます。
匈奴と同じく、中国の王朝と関わりを深くし、鮮卑に至っては、中国北部に「魏」を建国します。
その後も、草原地域の覇権をめぐり、
[突厥 → ウイグル → キタイ]と、目まぐるしく、王朝が変化していきます。
さいごは、ユーラシア一帯を「モンゴル帝国」が統治 ─ 。
しかし、広大な領土ゆえに、分裂をくりかえし、そのまま「近代世界」へと突入していきます。
…
「遊牧民の歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
世界の歴史⑥ ─ 近代世界

各エリアが独自の歴史をたどるなか、ヨーロッパの海洋交易をきっかけに、世界の一体化が始まります。
「近代世界」へと突入していきます。
ポイントは、つぎのとおり。
近代化の要因は、近世ヨーロッパで起きた、
・宗教改革
・主権国家
・科学革命
の4つです。
その後も、
・フランス革命
・産業革命
・啓蒙思想の普及
が起こり、よりいっそう近代化がすすみます。
経済力&軍事力をつけたヨーロッパ諸国は、アジア&アフリカをはじめとした、植民地競争に乗り出します。
「帝国主義時代」と、よばれます。
その結果、2つの世界大戦が起こり、戦後をむかえます。
約50年間の「冷戦体制」を経て、現在のグローバル社会をむかえています。
…
「近代世界の歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
まとめ
まとめると、
りきぞう
・そのうえで、世界が一体化する「近代世界」の流れをつかむ ─ 。
・この手順でたどると、世界の歴史を、大まかに把握できる
といったかんじ。
この記事が、「世界史の流れを知りたい人」の参考になれば、うれしいです。
ではまた〜。