どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・各時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
現代史は、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。
- 国際連合の成立
- ブレトン=ウッズ体制
- 戦後処理
- 冷戦の始まり
- 朝鮮戦争
- 中華人民共和国
- 第三勢力の台頭
- ベトナム
- 東アジア諸国の独立
- ASEAN の歴史
- インドとパキスタン
- パレスチナ問題
- 戦後のイランとイラク
- アフリカ諸国の独立
- 戦後のアメリカ合衆国
- 戦後のラテンアメリカ諸国
- 戦後のヨーロッパ
- 欧州連合の歴史
- 戦後のソ連
- 戦後の東ヨーロッパ
- 20世紀の文化と科学技術
以下、各時代のキーワード・重要人物・ポイントをあげて、解説していきます。
なお、この記事では、つぎの本を参考にしました。
目次
現代の歴史① ─ 国際連合の成立

国際連合のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・サンフランシスコ会議
・安全保障理事会
・ユネスコ
・国際労働機関
・世界保健機関
・国際連盟との違いは、大国による拒否権、軍事制裁権、総会での多数決があること
国際連合は、大西洋憲章をきっかけに、サンフランシスコ会議で国連憲章が採択されて成立しました。
ここでは国際連合がつくられた背景と、その後の展開をおさえるのがポイントになります。
詳しく内容は、こちらに書きました。ご参考にどうぞ。
現代の歴史② ─ ブレトン=ウッズ体制

ブレトン=ウッズ体制のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・国際復興開発銀行
・国際基軸通貨(IMF)
・関税と貿易に関する一般協定(GATT)
ブレトン=ウッズ体制は、基軸通貨をドルとしたうえで、自由貿易をおしすすめます。
まずはこの点をおさえます。その後、国際通貨基金(IMF)や国際復興開発銀行が、国連組織機関のひとつとして設立され、具体化されます。
ブレトン=ウッズ体制については、これら一連の流れをおさえるのがポイントになります。
詳しい内容は、こちらです。
現代の歴史③ ─ 戦後処理

戦後処理のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・ニュルンベルク国際軍事裁判所
・極東国際軍事裁判(東京裁判)
戦後処理については、敗戦国であるドイツ&日本へ扱いが重要です。
ドイツはアメリカ&イギリス&フランス&ソ連により分割統治され、ニュルンベルク裁判では戦争指導者への訴追がなされました。
いっぽう日本にたいしては連合軍によって占領され、アメリカ主導のもと日本国憲法が制定されます。
くわえて極東軍事裁判では、ドイツと同じく東条英機をはじめとする戦争指導者への訴追がなされます。
戦後処理については、両国の動向をとらえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史④ ─ 冷戦の始まり

冷戦開始のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・トルーマン=ドクトリン
・マーシャル=プラン
・コミンフォルム
・西ヨーロッパ連合条約
・北大西洋条約機構(NATO)
・ベルリン封鎖
・ドイツ連邦共和国/ドイツ民主共和国
・パリ協定
・日米安全保障条約
・太平洋安全保障条約
・東南アジア条約機構
・中東条約機構
・コメコン
・中ソ友好同盟相互援助条約
冷戦はトルーマン=ドクトリンをきっかけに始まり、朝鮮戦争の勃発で[民主主義陣営 vs 社会主義陣営]の対立がはっきりします。
まずはこれら一連の流れをおえさえます。
くわえてアメリカ&ソ連が、軍事&経済機構の設立など、協力地域にどんな行動をとっていったのかを把握するのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑤ ─ 朝鮮戦争

朝鮮戦争のキーワード・・ポイントは、つぎのとおり。
・サンフランシスコ講和会議
・国連軍/人民義勇軍
・休戦協定
・パンムンジョム(板門店)
・日米安全保障条約
・朝鮮特需
朝鮮戦争については、勃発にいたる背景と、その後の世界にあたえた影響をとらえるのがポイントになります。
戦争により朝鮮半島は南北に分断され、これを機にアメリカの対日占領政策が転換しました。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑥ ─ 中華人民共和国

中華人民共和国のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・大躍進運動
・人民公社
・チベット反乱
・プロレタリア文化大革命
・4つの現代化
・周恩来
・蒋介石
・鄧小平
・第二次大戦後、中国はソ連と同盟関係をむすんでいたが、中ソ対立により孤立化し、一時、米中が接近した
第二次大戦後の中国は、国共内戦を経て、共産党が権力をにぎることになります。
主席の座についた毛沢東は、社会主義をおしすすめるため大躍進政策を試みたものの失敗におわり、いったんは失脚します。
しかしその後、文化大革命をおこし、紅衛兵を利用して権力奪還をはかります。
いっぽう外交では同盟国であるソ連と距離をおき、毛沢東が亡くなるまえには敵国だったはずのアメリカと急速に接近することになります。
戦後の中国にかんしては、内政/外交の両国の動きをとらえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑦ ─ 第三勢力の台頭

第三勢力のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・平和五原則
・アジア=アフリカ会議(バンドン会議)
・非同盟諸国首脳会議
・周恩来
・ネルー
・ナセル
・ティトー
東西冷戦に反抗してつくられた第三勢力は、ネルー&ナセルを中心に、世界への呼びかけと運動が展開されていきます。
ここでは平和五原則の提唱や、アジア=アフリカ会議の開催など、かれらの抵抗活動の経緯をとらえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑧ ─ ベトナムの独立と統一

ベトナムのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・ベトナム民主共和国
・ジュネーブ休戦協定
・南ベトナム解放民族戦線
・ベトナム和平協定
・ベトナム社会主義共和国
・ドイモイ
戦後のベトナムは、インドシナ戦争&ベトナム戦争を経て、ようやく独立と統一を達成します。
ここではふたつの戦争の展開と、両戦争が冷戦体制や、軍事介入をしたアメリカにどんな影響をあたえたのをおさえるのがポイントです。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑨ ─ 東南アジア諸国の独立

東南アジア諸国のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・アチェ問題
・アウンサンスーチー
・スカルノ
・インドネシアは九・三〇事件以降、スハルト政権のもと親米反共路線に転換した
ここでは、
・タイ
・ビルマ
・フィリピン
・インドネシア
・マレーシア
に焦点をあてて、各国における欧米列強からの独立の経緯をおさえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑩ ─ ASEAN の歴史

ASEAN のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・ASEAN10
ASEAN について、もともと反共同盟として形成された背景と、いまにいたる経済協力として役割をとらえるがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑪ ─ インドとパキスタン

インドとパキスタンのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・セイロン独立(スリランカ)
・平和五原則
・原子爆弾実験
インド&パキスタンについては、イギリスとの関係をうけて、両国が分離した経緯をおさえるのが重要です。
分離独立を果たしたあとは、現在においてもカシミール地方をめぐって国境対立がおきています。
核保有をふくめ、いまの問題として理解するが大切です。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑫ ─ パレスチナ問題

パレスチナ問題のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・イスラエル
・中東戦争
・スエズ運河国有化
・アラブ石油輸出国機構
・石油危機(オイルショック)
・エジプト=イスラエル平和条約
・パレスチナ解放機構
・パレスチナ暫定自治協定
パレスチナ問題の根底にはユダヤ人差別の歴史があり、直近では国連によるパレスチナ分割案をきっかけにおこりました。
まずはこの流れをおさえるのが重要です。
その後、イェルサレムの地をめぐって計4回にわたる戦争がおき、一連の争いが周辺国のエジプトや、石油取引をする世界各国に大きな影響をあたえました。
パレスチナ問題については、戦争の展開と、それによる影響をおさえるがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑬ ─ 戦後のイランとイラク

イラン&イラクのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・イラン=イラク戦争
・湾岸戦争
・ホメイニ
・サダム・フセイン
第二次大戦後のイランとイラクにかんしては、イラン革命をきっかけに、イランを警戒したイラクが戦争をしかけた点をおさえるのがポイントになります。
その後、政権の座についたサダム=フセインは、クウェートへ侵攻し、石油利権をねらうアメリカと湾岸戦争をはじめます。
ここでは、これら一連の流れをおさえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑭ ─ アフリカ諸国の独立

アフリカ諸国の独立のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・アフリカ統一機構
・アバルトヘイト政策
・アフリカ民族会議
・マンデラ
1960年の「アフリカの年」をきっかけに、欧米列強から植民地の地位におとされていた各地域が、国家として独立していきます。
50年代は北部、60年代は西部、70年代は南部といったかたちで、時代をくだるごとに独立が果たされていきます。
ここでは、年代に合わせて、各地域の独立達成の経緯をたどるのがポイントになります。
いっぽうで、モノカルチャー化による貧困、資源不足による食料問題など、いまの残る社会問題をおさえるのも重要です。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑮ ─ 戦後のアメリカ

戦後アメリカのキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・キューバ危機
・公民権法
・ドルショック
・先進国首脳会議
・マルタ会談
・ベトナム戦争はアメリカ全土に反戦運動をまきおこし、戦争での敗北はアメリカ社会に大きな影響をあたえた
第二次大戦後のアメリカは、歴代大統領の内政&外交政策をたどると、とらえやすいです。
政治面ではケネディ大統領のキューバ危機が冷戦体制を象徴する意味で大事です。
いっぽう経済にかんしては、ニクソン大統領による金ドル兌換交換停止が重要で、ドルショックによって世界経済は変動相場制に切り替わり、それまでのブレトンウッズ体制が崩壊しました。
これら一連の動向をとらえるのがポイントです。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑯ ─ 戦後のラテンアメリカ

ラテンアメリカのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・キューバ革命
・キューバ危機
・フォークランド戦争
・ゲバラ
冷戦がつづくなかで、アメリカの隣国キューバで社会主義運動がもりあがります。
これに脅威を感じたアメリカ政府は抑え込みにかかりますが、かえって反発をまねき、カストロ&ゲバラに社会主義革命と、ソ連が支援するミサイル基地設置をゆるしてしまいます。
いわゆる「キューバー危機」で、これにより人類初の核戦争をひきおこすまでに至りました。
ここでは、キューバー危機の背景と、その後の展開をおさえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑰ ─ 戦後のヨーロッパ

戦後ヨーロッパのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・パリ協定
・東西ドイツ基本条約
・サッチャー
・ド・ゴール
・アデナウアー
・コール
・西ドイツのブラント首相は東方外交を展開し、ソ連&東欧諸国との関係を改善した
戦後のヨーロッパでは、まずイギリスにおいて議会制民主主義が定着し、政治運営が安定します。
フランスではドゴール大統領のもと第五共和政が成立し、大統領権限が強化されます。
フランスはもともと民主主義陣営に属していたものの、NATO を単独で脱退するなど、独自路線をあゆんでいきます。
分断された西ドイツではブランド政権のもとで、東方外交が展開され、ソ連&東欧との関係が改善されます。
さらに東西ドイツ基本条約が成立し、国連に同時加盟を果たします。
大戦後のヨーロッパについては、イギリス&フランス&ドイツの内政/外交をとらえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑱ ─ 欧州連合(EU)

欧州連合(EU)のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・ヨーロッパ経済共同体
・ヨーロッパ共同体
・マーストリヒト条約
・ユーロ
欧州連合はもともと経済協力を目的に設立され、
↓
・ヨーロッパ経済共同体
↓
・ヨーロッパ共同体
の流れで発展し、加盟国も増えていきます。
ここでは各時期の組織がどのようにつくられ、どんな権限があったのかをとらえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑲ ─ 戦後のソ連

戦後ソ連のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・コメコン
・ワルシャワ条約機構
・雪どけ
・キューバ危機
・プラハの春
・グラスノスチ
・ペレストロイカ
・チェルノブイリ原子力発電所事故
・独立国家共同体
・フルシチョフ
・ブレジネフ
・ゴルバチョフ
・エリツィン
戦後のソ連については、歴代の書記長(事実上のトップ)が、どのようは内政をおこない、アメリカや社会主義陣営諸国と、どんな関係をむすんでいったのかおさえるのがポイントです。
なかでも東西冷戦を終結させ、ソ連を崩壊に導いたゴルバチョフ書記長の施策が重要です。
グラスノスチ&ペレストロイカなど、腐敗したソ連組織の改革が、結果的にソ連の消滅と、ロシア建国をもたらします。
その展開と、世界にあたえた影響をおさえるのが大切です。
詳しくはこちらです。
現代の歴史⑳ ─ 戦後の東欧諸国

東欧諸国のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。
・ポズナニ暴動
・ハンガリー事件
・ベルリンの壁
・プラハの春
戦後の東ヨーロッパについては、チェコスロバキア&ハンガリー&ポーランドに焦点をあわせて、ソ連との関係をとらえるのがポイントになります。
戦後から10年経ったころから反ソ運動が始まり、1968年の「プラハの春」(チェコスロバキア)でひとつの転換期をむかえます。
さいごはソ連での組織改革をきっかけに、東欧各国で革命がおき、社会主義体制が崩壊します。
ここでは社会主義をめぐる対立を把握するのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
現代の歴史㉑ ─ 20世紀の科学と文化

20世紀の科学と文化のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。
・石油化学
・マルクス主義
・プラグマティズム
・フェミニズム運動
・大衆文化
・20世紀には大衆文化が華ひらき、それまでさかえた高級文化をしのぐようになった
20世紀文化については、大衆文化が華ひらき、知識人による高級文化を圧倒した点がポイントです。
そのさい、それまで良しとされていた近代化&民主化への懐疑が含まれていました。
科学技術については、いままでにないほど発達し、なかでも物理学&生物学の分野が目ざましく発展しました。
ここでは各文化のジャンルと、それぞれの科学分野における理論や発明をおさえるのがポイントになります。
詳しくはこちらです。
おわりに
現代の歴史をみてきました。
現代史については、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。
- 国際連合の成立
- ブレトン=ウッズ体制
- 戦後処理
- 冷戦の始まり
- 朝鮮戦争
- 中華人民共和国
- 第三勢力の台頭
- ベトナム
- 東アジア諸国の独立
- ASEAN の歴史
- インドとパキスタン
- パレスチナ問題
- 戦後のイランとイラク
- アフリカ諸国の独立
- 戦後のアメリカ合衆国
- 戦後のラテンアメリカ諸国
- 戦後のヨーロッパ
- 欧州連合の歴史
- 戦後のソ連
- 戦後の東ヨーロッパ
- 20世紀の文化と科学技術
この記事が、現代史を知りたい人のヒントになれば、うれしいです。
では、また。