どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、 エレ片のコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、エレ片の全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は、『コントの人 8』 『コントの人 4』『光光☆コントの人』
・個別のネタなら、『コントの人 8』に収録されている「全肯定人間」がおすすめ
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
長文ですので、目次から、気になる作品にとんでもオーケーです。
※ 発表・公演された年数順に並んでいます。
目次
『コントの人 1』

公演日 | 2007年12月 |
収録 |
オープニング 美術品くじ リアル湯けむり殺人事件 パワーベルト 謎 後輩くん さくらの薗 エンディング |
これよりまえ、3人で2回ほど単独ライブをおこなっています。
『コントの人』という公演名では、さいしょのライブとなります。
片桐さんが出演してますが、コントのテイストは「ラーメンズ」よりも「エレキコミック」にちかいです。
ベタでバカバカしく、とっつきやすい。
全体的に、アタマをつかわないコントがほとんど。
気楽にみれます。
時間があるときに、リラックスしてみるのが、おすすめですね。
個人的に好きだったのは、「リアル湯けむり殺人事件」。
オーソドックスなコントです。
アリバイなど、リクツで犯人の目ぼしをつけようとしても、けっきょく「やつい」に疑いの目をむける。
このくりかえしが笑いを誘います。
学生時代のノリを思いだして、なんだか懐かしくなりましたね(笑)
くわしいレビュー

『コントの人 2』

公演日 | 2008年10月 |
収録 |
Big Father 自動車教習所 雑 つまんないいやつ ヤレる 出山 ABC |
すでに数回ほど開催しているとあって、会場全体の雰囲気がいいです。
3人の息もぴったりで、仲の良さが、びしびしつたわっていますね。
作品それ自体としては、そこまでのできばえじゃないかもです。
けれど3人のかけあいを聞くだけでも、じゅうぶん価値はあります。
なかでもおもしろかったのは、『ヤレる』。
ストーリーはベタな展開だが、あまりのバカっぽさに、笑いが止まらなかった。
ふたりの先輩がケンカするシーンで、片桐さんが〝マジで〟やついさんの容姿をディスるところは、ほんとうにおもしろい。
「ファンであっても、立体のおまえをみれば、みんなビックリするんだ!」
「マジか? そんなことないだろ?」
演技をわすれ、素でじぶんをフォローするやついさん。
親しみがもてます(笑)
くわしいレビュー

『コントの人 3』

公演日 | 2009年9月 |
収録 |
激怒店長 オープニング 混浴大作戦 卓球中年仁ちゃん 帰って来た出山 シトラスラベンダー 居酒屋頂上 夏をかける少女 エンディング |
3回目の単独ライブを収録したものです。
今回も、バカバカしさが、さくれつしています。
いつものように、ラストの『さくらの薗』は、片桐さん演じる「仁子」が主人公 ─ 。
あいかわらず、キューティーです(笑)
なかでも、好きなのは「混浴大作戦」。
あらすじを書くのもアホらしいコントです。
ボケのテクニックとか、プロットの展開とか、こむずかしいことを考えずに、楽しんでみるのがポイントです。
リクツっぽいひとは抵抗があるとおもいますが、慣れるとクセになります。
くわしいレビュー

『コントの人 4』

公演日 | 2010年7月 |
収録 |
主 BAD 一号二号 帰らないいやつ シトラスラベンダー2 おばけ役者 波の数だけときめいて |
4回目の単独ライブを収録したものです。
エレキコミックのライブとリンクするような作品が、多い印象でした。
あわせて『nanoni』や『中2のアプリ』をみると、作品の背景もわかり、より深く楽しめると思います。
個人的に好きだったのは、「波の数だけときめいて」 。
あらすじだけみれば、よくある青春ドラマ。
けれど、演じているのが、40すぎのオッサンたちというのが、ポイント。
プロットも単純で、つきさすようなギャグも、ありません。
とはいえ、オッサンたちが〝キラキラ〟と演じてすかだを観ているだけでも、笑えます。
くわしいレビュー

『コントの人 5』

公演日 | 2011年11月 |
収録 |
KAATA モテボアドッグス また帰ってきた出山 ぽよ 恩返し ニャゾの転校生 |
5回目の単独ライブを収録したものです。
今回のライブでは、これまで登場したキャラが、フクスウ登場します。
1、2、3 を観ている人には、なじみのある人物があらわれるので、とくにおすすめです。
個人的に好きだったのは、「ニャゾの転校生」。
エレ片ライブではおなじみの「仁子シリーズ」。
今回は、仁子のほうに別の男のカレシができて、ススムのほうが追いかける展開。
これまでとはパターンをかえて、工夫をこらしています。
全体をとおして、あいかわらずボリュームもあり、満足度の高い内容になっています。
くわしいレビュー

『コントの人 6』

公演日 | 2012年3月15日〜3月29日 |
収録 |
視点 お魚 卒業旅行の女たち 文集 自己防衛SHOW トップリーダー 前略 栄麗片村の春 |
6回目の単独ライブを収録したものです。
これまでは、わりとバカバカしいコントがメインでした。
けれど本作では、つくりこまれた作品が多い印象です。
個人的によかったのは、「自己防衛 SHOW」。
男にありがちな、プライドをまもるしぐさを皮肉ったコント。
エレ片さんの作品は、わりとベタでわかりやすいが多いなか、これはなかなかエッジがきいています。
アイロニックな雰囲気で、好みがわかれるところですが、個人的には新鮮で好きでした。
ゲラゲラ笑うコントではありませんが、〝ニヤニヤ系〟の笑いが好きな人には、おすすめです。
くわしいレビュー

『コントの人 7』

公演日 | 2013年1月 |
収録 | ぽい アイススケート 達人 マルチタレント Persistant Effront ? 論破 スパムさま ゲレンデの数だけ抱きしめて |
7回目の単独ライブを収録したものです。
キャラクターコントをふくめ、バランスのとれた構成になっています。
いっぽうで、あいかわらず〝皮肉まんさい〟の内容でもあります。
おすすめは、「マルチタレント」。
さして実績もないのに、肩書きにこだわる芸能人を皮肉っています。
芸能活動をはきちがえている今立さんもおもしろいですが、やついさん演じる「ようこちゃん」のインパクトもなかなかです(笑)
ギャグはひとつも言わないのに、そこにたたずむだけで、笑いと不気味さをかもしだしています。
テキストでは伝わりにくいので、ぜひ映像でチェックしてほしいです。
くわしいレビュー

『コントの人 8』

公演日 | 2014年1月〜3月 |
収録 |
タワーマンション ヘブンアーティスト ねじまきミドリ リュージュ カフェ女子 全肯定人間 |
8回目の単独ライブを収録したものです。
パッケージの雰囲気とはことなり、本作で、エレ片コントの質が、いっきに上がりました。
アホなコント以外にも、アタマのいい作品だって、つくれるんだ ─ 。
そんな心意気を感じさせるものでした。
『全肯定人間』は圧巻でした。
下品なわけだけでなく、人間の本性にせまる意味で、知的な作品 ─ 。
コントの域をこえています。
全体のなかでも、イチバンおすすめのライブです。
くわしいレビュー

『コントの人 9』

公演日 | 2015年2月〜3月 |
収録 |
PS4 たき火 空気 毒モ 再婚 ギリーに首ったけ |
9回目の単独ライブを収録しものです。
前回のできがよかったのか、本作は、ストーリーにしまりがなく、すこし〝間のび〟しているかんじがありました。
とはいえ、エレ片の雰囲気をあじあうには、おすすめです。
全体をとおして、エレ片らしい〝バカバカしさ〟を堪能できます。
くわしいレビュー

『コントの人 10』

公演日 | 2016年2月〜3月 |
収録 |
あの頃、片桐と……① あの頃、片桐と……② ブスの才能 同窓会 ようこそ先輩 |
10回目の単独ライブを収録しものです。
全体的に、〝素の〟片桐さんを主軸にもってくるコントが多いような気がしました。
プライベートでのカンケーもかいまみれて、おもしかったです。
今回の『コントの人 10』で、コントの人・シリーズは、いったん終わります。
次回からは、『新・コントの人』としてスタートしていきます。
おすすめは、「ようこそ先輩」。
おもわずホンネが出てしまう片桐さん(笑)
役をこえたココロのさけびに、ついつい笑みがこぼれます。
みかえしてしまうほど、おもしろい作品です。
くわしいレビュー

『新コントの人』

公演日 | 2018年1月~3月 |
収録 |
はじまり オープニング エキストラ ヒッチハイク 主観 客観 俯瞰 Pコート エイリアン エンディング |
新生・エレ片のコントライブをおさめたもの。
といってもテイストは、さほどかわらず、あいかわらずバカバカしいコントがメインです。
いっぽうで、「ヒッチハイク」のように、かなり練られた作品もあります。
なにより、やついさんの演技がうまく、ちょっとした喜劇をみているようです。
その意味では、新生エレ片は、演技力に磨きがかかっているのかもです。
『光光☆コントの人』

公演日 | 2019年2月~3月 |
収録 |
光猪 三姉妹 夕陽の詩人 カフェ女子ババア 三兄弟 UFO |
新生エレ片になって2回目の単独ライブをおさめたもの。
本ライブでは、ストーリー構成に、かなりチカラをいれているようにみえました。
ひとつひとつのネタが、相互につながっていて、1つの物語になっています。
いっぽうで、「コントの人 1〜10」で人物も再登場します。
このあたりは、長年のファンを大事にしているかんじがします。
ちなみに、リニューアルしてから、やはり演技力には、かなり磨きがかかっています。
プロット&構成重視の人なら、かなり満足できる内容になっています。
まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は、『コントの人 8』 『コントの人 4』『光光☆コントの人』
・個別のネタなら、『コントの人 8』に収録されている「全肯定人間」がおすすめ
ぜひ、エレ片のコントをみるうえでの参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。