エレ片『コントの人 4』感想&レビューです。

公演日 2010年7月21日〜25日
収録
BAD
一号二号
帰らないいやつ
シトラスラベンダー2
おばけ役者
波の数だけときめいて

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、エレ片『コントの人 4』。

4回目の単独ライブを収録したものです。

『帰らないいやつ』は、フシギな空気につつまれる作品。

『おばけ役者』では、エレキコミックさんのライブでは、おなじみの、キャラが登場します。

エレキコミックのライブとリンクするような作品が、多い印象でした。

あわせて『nanoni』や『中2のアプリ』をみると、作品の背景もわかり、より深く楽しめると思います。

個人的に好きだったのは、「BAD」「シトラスラベンダー2」「波の数だけときめいて」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『BAD』

あらすじ

新幹線のグリーン席。

大阪での仕事をおえ、クタクタの状態の片桐(片桐)。

そこへふたりの中学生(やつい & 今立)がやってきて、コソコソはなす。

気づかれたと思う片桐は、待ちかまえる。

しかし中学生は「マイケルジャクソン」だとかんちがい。しつこくサインをもとめる。

片桐は否定するが、ふたりは何度も確認してくる。

「ラーメンズの片桐仁なんて知らない」
「「ラーメン・かため」のことですか?」

態度もでかくなっていき、〝ワンパン〟までくらわせる。

ヘトヘトの片桐は……。

 

序盤のコントながら、全体をとおして、イチバン笑った。

片桐であると分からせようと、自分の出演映画『聖家族……』を知らせる。

しかし「そんな映画なんか知らない」「AV か?」とけちょんけちょんにののしられる。

さらに「『ぴあ』での評価、サイテーだったぞ!」とも……。

楽屋ネタとしても、おもしろいです(笑)

『シトラスラベンダー2』

あらすじ

おブスな女子高生ふたり(片桐 & やつい)。

大宮の駅前で、路上ライブをおこなう。

客(今立)かみているなか、演奏スタート。

しかししょっぱなから、ふたりは〝トランス状態〟にはいる。白目をむきながら、ピョンピョン飛びはねる。

さらに〝青春時代を精いっぱい生きる〟をテーマにした曲では、『ぐーたらぐー』というタイトルで、アンニュイな演奏をくりかえす。

毒舌ぎみにツッコミをいれていた客だったが、とりあえず写真を撮っておこうとするが……。

 

前回のライブでも登場した「シトラスラベンダー」のコント。

2回目とあってか、ふたりのやりとりも慣れてきて、いい感じにキモチわるくなってます(笑)

今回は、観客役の今立のツッコミがキレキレでした。

毒舌も絶好調で、片桐さん & やついさんもダジタジなかんじでした。

「素」で笑ってしまうシーンがみれて、よかったです。

『波の数だけときめいて』

あらすじ

女子高生の仁子(片桐)。

同級生のススム(今立)にホレているが、想いをつたえらずにいる。

そんなときふたりのまえに、まどか(やつい)があらわれる。

一目ぼれするススム。

はじめたばかりのサーフィンでいいとこをみせてアピールしようと思いつく。

あせる仁子。

それとなくまどかに〝さぐり〟をいれるが、むかし彼女はサーフィンでカレシを亡くしたとほのめかす。

さらに仁子の想いに気づいたまどかは、ススムのキモチを確かめるため、サーフィンをつかった作戦を思いつき……。

 

あらすじだけみれば、よくある青春ドラマ。

けれど、演じているのが、40すぎのオッサンたちというのが、ポイント。

プロットも単純で、つきさすようなギャグも、ありません。

とはいえ、オッサンたちが〝キラキラ〟と演じてすかだを観ているだけでも、笑けてくる。

『コントの人』シリーズでは、かならずプログラムにはいり、もはや定番になっていますね。

安定した笑いをおこしています。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。