どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、 うしろシティのコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、うしろシティの全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は、『それにしてもへんな花』 『人生に、エクスカリバーを。』『すばらしく眠い』
・個別のネタなら、『それにしてもへんな花』に収録されている「真面目な清掃員」がおすすめ
といったかんじ。
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
長文ですので、目次から、気になる作品にとんでもオーケーです。
※ 発表・公演された年数順に並んでいます。
目次
『街のコント屋さん』

発売日 | 2011年10月 |
収録 |
洗濯機 新宿の家 先輩の電話 追跡 水族館 泥棒 友達の彼女 |
おふたりにとって、初のDVD作品となります。
ひとつ5分くらいのネタを、約20本収録しています。
爆笑というほどではありませんが、くすっと笑える作品が多いです。
個人的に好きだったのは、「電車」「友達」「お見合い」。
うしろシティさんの原点といったかんじです。
くわしいレビュー

『アメリカンショートヘア』

公演日 | 2013年1月 |
収録 |
卒業式 CHANGE 持ちこみ 不動産屋 ヒーロー サッカー部 先生さようなら ヒッチハイク 上京 人探し 芽生え 漫画 彼女と別れた |
3回目の単独ライブを収録したものです。
ハデではありませんが、〝かゆいところに手が届くような〟笑いには、好感がもてます。
個人的に好きだったのは、「先生さようなら」、「ヒッチハイク」、「人探し」。
なかでも、「人探し」は、いまのテレビ番組ではぜったいできない内容。
不気味さと笑いがミックスされたコントにしあがってます。
くわしいレビュー

『うれしい人間』

公演日 | 2013年7月 |
収録 |
卒業式 CHANGE 持ちこみ 不動産屋 ヒーロー サッカー部 先生さようなら ヒッチハイク 上京 人探し 芽生え 漫画 彼女と別れた |
4回目の単独ライブを収録したものです。
〝ぶっとんだ〟設定のコントがすくなく、どれもとっつきやすい。
ちょっとしたヒネリもくわえているので、知的なコントを観たいひとには、おすすめです。
個人的に好きだったのは、「張り込み」「バイトの新人」「監禁」の3本。
なかでも「監禁」は、ストーリーと発想がおもしろいです。
犯罪集団に監禁される先輩&後輩という設定から、ふたりのカンケー性が、じょじょに変化していく ─ そのうつりかわりをうまく描いています。
ちなみに、パッケージのデザインが、遊び心があって、シャレてます。
くわしいレビュー

『それにしてもへんな花』

公演日 | 2014年5月 |
収録 |
契約 5分の遅刻 彼女 喫茶店の常連 放課後 銀行襲撃 真面目な清掃員 りんご 旅行 逃走 |
5回目の単独ライブを収録したものです。
個人的に好きだったのは、「5分の遅刻」「真面目な清掃員」の2本。
とくに「真面目な清掃員」は、うしろシティさんの作品のなかでも、トップクラスのできばえ。
同じセリフをくりかえすたびに、笑いがじょじょにこみ上げてきます。
まじめに働いて、パチンコにハマっている青年。
その〝なんともいえない設定〟が、ほんとにうまいです。
くわしいレビュー

『すごいじゃん』

公演日 | 2015年6月〜7月 |
収録 |
授業中 個展 私の家 アンティークショップ 職員室 タイムスリップ 日替わり定食 宅配ピザ ファーストフードにて 悪魔 出会い |
6回目の単独ライブを収録したものです。
初期のころは、日常ベースの作品が多い印象でした。
けれど、このライブ前後から、時代劇 or SFなど、さまざまなジャンルのはなしを、コントにとりいれています。
とはいえ、試行錯誤のかんじがつよく、おもしろさの点では、やや不満がのこります。
個人的に好きだったのは、「職員室」「タイムスリップ」「ファーストスード」の3本。
とくに、「職員室」は、もともと老け顔だったが、さらに老けて、30歳なのにおじいさんみたいなすがた、という設定が、よかったですね。
くわしいレビュー

『すばらしく眠い』

公演日 | 2016年6月〜7月 |
収録 |
パーティー ジーパン専門店 雪山にて 友達 音楽 自転車 山深い森 10年後 銀行強盗 再会 |
7回目の単独ライブを収録したものです。
今回は、作品どおしがリンクしている構成になっているので、イチから順番に観ていくのが、おすすめです。
個人的におもしろかったのは、「自転車」。
三輪(さんりん)をはずして、自転車に乗るこども。
お父さんにささえてもらい、練習中。
チラッとふりかえると、自転車をささえていたのは、まったく知らないおじさん。
この設定(つかみ)が、ほんとによかった。
ちなみにこの見知らぬおっさんも、ぜんぶをとおしてみると、どんな人物なのかわかるようになっています。
つながるかんじが、なんとも気持ちいいです。
くわしいレビュー

『とはいえ外はサンダー』

公演日 | 2017年6月 |
収録 |
ふみきり 河原 刑事の仕事 ミステリー作家 ガールズバンド 職員室にて アジト へんなやつ 探偵 |
8回目の単独ライブを収録したものです。
ただこれまでの単独ライブにくらべると、もうひとつ盛りあがりに欠けているかんじがします。
ストーリーにヒネリをくわえすぎていて、わかりにくくなっているかなぁと。
そのなかでおもしろかったのは、「へんなやつ」。
変質者のひとつひとつの行動を、すんなり受けいれる少年。
さらに、変質者のほうがイヤがるほど、奇妙な返事をかえしてくる。
〝不気味な笑い〟にみちた作品。
全体をとおして、いちばんインパクトのあるコントでした。
好き嫌いは分かれそうだけど、個人的にはめちゃくちゃおもしろかった。
テレビではおそらく放送できないでしょうね(笑)。
くわしいレビュー

『どこが海のみえるまち』

公演日 | 2018年6月〜8月 |
収録 |
帰省 予約の青木です 焼き鳥屋 駄菓子屋 僕は変わるんだ おじいちゃん大好き 山奥の画家 ひさしぶり 陶芸家 才能とは |
9回目の単独ライブを収録したもの。
こちらもややインパクトに欠け、爆笑とはいかない作品が多いです。
いっぽうで、構成は上手だなぁとかんじました。
個人的には、『おじいちゃん大好き』がよかったです。
葬儀のワンシーン。
亡くなった「おじいさん」の声が、葬儀業者の人だけに届く、という設定は、さすがにうまいです。
ただもうひとつヒネリがあると、より笑いが起こせたかぁと。
くわしいレビュー

『人生に、エクスカリバーを。』

公演日 | 2019年6月〜8月 |
収録 |
雪に閉ざされた山荘 電車 ここは天国 ショートコント 高校生日本縦断 地下格闘技 寿司屋のサービス カードバトル |
10回目の単独ライブを収録したもの。
シュール系のネタはおさえつつ、ベタな設定&展開を中心した作品がメインです。
個人的には、こちらの方向性のほうが好きです。
なかでも「ここは天国」は、ばつぐんによかった。
だれがみても笑えるコントにしあがっています。
いっぽうで「寿司屋のサービス」も、バカバカしい設定ながら、おなかをかかえて笑った。
全体をとおして、ここさいきんでイチバンのできばえになっています。
くわしいレビュー

まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は、『それにしてもへんな花』 『人生に、エクスカリバーを。』『すばらしく眠い』
・個別のネタなら、『それにしてもへんな花』に収録されている「真面目な清掃員」がおすすめ
ぜひ、うしろシティのコントをみるうえでの参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。