公演日 | 2008年10月21日~23日 |
収録 | Big Father 自動車教習所 雑 つまんないいやつ ヤレる 出山 ABC |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、エレ片『コントの人 2』。
すでに数回ほど開催しているとあって、会場全体の雰囲気がいいです。
3人の息もぴったりで、仲の良さが、びしびしつたわっていますね。
作品それ自体としては、そこまでのできばえじゃないかもです。
けれど3人のかけあいを聞くだけでも、じゅうぶん価値はあります。
…
個人的に好きだったのは、「自動車教習所」、「ヤレる」、「出山」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
『自動車教習所』
あらすじ
自動車学校。
教官が、緊急時の人工呼吸のやり方をおしえる。
とはいえ、生徒は気だるそうに聞いてる。
そこで教官は、教訓として「あけみちゃんの事故」について、語りだす。
お父さんが入院している病院へかけつたときに事故にあう。
しかしまわりのひとたちが人工呼吸のしかたがわからず、そのまま命をおとすことに。
さらにその入院していた父親が、いま語っている教官らしく。
カンドーした生徒は、キモチをあらためる。
練習台の人形にむかって、「あけみちゃーん」とさけにながら、熱烈なキスをくりかえし……。
(おそらく)教官のつくり話。
それにダマされ、熱心すぎるくらい、人工呼吸の練習にはげむ。
ここが笑いのポイント。
また演出の面でも工夫があり、教官の話に出てくる「あけみちゃん」を、ふたりとは離れたところで片桐さんが演じる。
じっさいにはありえない展開を、片桐さんなひとり芝居でみせる。
ゼーゼーいってるかんじがツボでしたね。
『ヤレる』
あらすじ
プロ野球選手のふたり(やつい & 片桐)
ベンチで「女とヤッたはなし」で盛りあがる。
おたがいオンナには苦労せず、いつだってヤレると自慢しあう。
そこにイケメンの後輩選手(今立)がやってくる。
ふたりのように、大げさに自慢することなく、サラッと複数の女と付きあっていると口にする。
ヘコみはじめる先輩ふたり……。
負かしてやろうと「だったらオンナを紹介しろ」と要求するが、ほんとうにモテる後輩は、どんなリクエストにもこたえる。
デパートガールに、各局の女子アナ……。
しかも「会って、ヤッて、はいおつかれー」みたいな女まで紹介できるとも。
見栄をはるふたりの先輩だっだが、後輩からこっそり番号を聞こうとする。
抜けがけをゆるさないふたりは、ケンカしはじめて……。
ストーリーはベタな展開だが、あまりのバカっぽさに、笑いが止まらなかった。
ふたりの先輩がケンカするシーンで、片桐さんが〝マジで〟やついさんの容姿をディスるところは、ほんとうにおもしろい。
「ファンであっても、立体のおまえをみれば、みんなビックリするんだ!」
「マジか? そんなことないだろ?」
演技をわすれ、素でじぶんをフォローするやついさん。
親しみがもてます(笑)
『出山』
あらすじ
ファミレスでダラダラするふたり(片桐 & 今立)。
共通の友人「出山」のはなしに。
〝フリーターなのに、3年先までスケジュール、はいってる〟
〝ボクシングなんかしたことないのに、サンドバックをたたくフリをする〟
〝イタイタしい行動 & 言動〟が出ちゃう「出山」の話題で盛りあがる。
そのときタイミングよく本人から電話がかかってくる。近くにいるため、会いにくるらしい。
イヤがるふたり。
あらわれた出山は、はなしどおり〝出ちゃう〟アクションをくりかえす。
さらに、より〝イタイタしい行動 & 言動〟をみせてきて……。
個人的には、茨城出身なのに「関西弁」でしゃべるトコがツボでした。
しかもイントネーションがおかしい。
関東人あるあるですね(笑)
「『いてまぁーたー』って、どこのパスタだよ……」
セリフまわしもおもしろい(笑)
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。