エレ片『コントの人 7』感想&レビューです。

公演日 2013年1月11日〜1月27日
収録 ぽい
アイススケート
達人
マルチタレント
Persistant Effront ?
論破
スパムさま
ゲレンデの数だけ抱きしめて

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、エレ片『コントの人 7』。

『Persistant Effront ?』は、歌ネタ。

こちらは歌詞の〝みみっちさ〟がすばらしい。

笑いがとまらなかった。

『ゲレンデの数だけ抱きしめて』では、エレ片ライブではおなじみの「仁子」が登場 ─ 。

おっさん3人が、恋愛トレンドドラマを披露しています(笑)。

今回も、エレ片の世界を堪能できました。

個人的に好きだったのは、「アイススケート」「マルチタレント」「論破」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『アイススケート』

あらすじ

女友達の三人がアイススケートにやってくる。

経験者の仁子(片桐)はさっそうとすべるが、そのようすをやつこ(やつい)は嫉妬深そうにながめる。

同じようにすべれないだち子(今立)に、ワルグチをいいまくる。

「ブス」
「ブタが吐いたゲロみたいな顔」

男からをナンパを待つやつこにとって、仁子はジャマでしかたない。

そこそこカワイイだち子をさそって、抜けだそうとする。

しかしだち子も、じつはスケート経験者で、かなりすべれる。

さらに、仁子もスケートのできるカッコいい男にナンパされる。

ふたりはどこはいってしまう。

とり残されたやつこは……。

 

女のしたたかな友情を笑いにしたコント。

やついさんが思うイヤな女が、やつこに投影されています(笑)

「仁子みたいなブスをおいて、あたしたち、抜け出しましょう?」

やつこの誘いに、

「あたしはあまり状況は変わらないんだけど」

と、だち子がきりかえす。

よくみると、ひかえめなだち子がイチバンしたたかとわかります。

『マルチタレント』

あらすじ

電車のトラブルで、駅で待ちぼうけくらう芸人の片桐(片桐)。

状況をマネージャーにメールしていると、見知らぬ男(今立)が声をかけてくる。

いまだドラマのエキストラしかしていないのに「マルチタレント」を名乗り、なれなれしい態度で接してくる。

悪徳プロダクションにダマされているらしく、芸能活動のため、100万を支払っている。

さらに、事務所の先輩「いなこのようこちゃん」(やつい)もやってきて、片桐を紹介。

ようこちゃんも、腕をくみ、こちらは女としてアプローチしてきて……。

 

キャラクターコントです。

さして実績もないのに、肩書きにこだわる芸能人を皮肉っています。

芸能活動をはきちがえている今立さんもおもしろいですが、やついさん演じる「ようこちゃん」のインパクトもなかなかです(笑)

ギャグはひとつも言わないのに、そこにたたずむだけで、笑いと不気味さをかもしだしています。

テキストでは伝わりにくいので、ぜひ映像でチェックみてください。

『論破』

あらすじ

男友達の三人。ファミレスでおしゃべりをしている。

ふたり(片桐 & 今立)が「社会人になると、忙しくて、遊ぶヒマがない」とグチる。

すると、もうひとりの友人(やつい)が、

「忙しいんじゃなくて、金のために働いているから時間がないだけ」
「金がほしいくせに「忙しい」と言って、ごまかしている」
「そのココロがゲスい」

と、指摘する。

あいてのキモチを逆なでするように、リツクで攻めたてる。

そのあとも、行きたいトイレをガマンして、「アゲチンの友だち」や「モテる男」の話題にたいして、議論をふっかける。

しかし口論に熱中していたあまり、パンツをよごしてしまったようで……。

 

(さっこんはびこっている?)リクツっぽい奴を、笑いにかえたコント。

やついさんがうまく演じています。

この手の人たちは、口と行動がともなっていないのが一般的ですが、それを〝洩らす〟という行為で表しています。

このあたりの皮肉もうまいですね。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。