ロッチ『PELOPELOTTi』感想&レビューです。

発売年 2010年11月
収録 どうでもええねん
コマ名人 大小嶋
間(あいだ)
自主規制
ジャンケンマン
マリッジオーシャンブルー
乳首川という男
ヒーローのはずが……

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ロッチ『PELOPELOTTi』。

ロッチさんの単独ライブをおさめた内容です。

『どうでもええねん』は、落ちこむ男と友人のはなし。

人生に失望し「どうでもええねん」をくりかえす男。

そんなかれのまえに UFO があらわれ、連れ去っていく。

にもかかわらず「どうでもええねん」のセリフを言いづける ─ この反復が笑いをおこしていきます。

『間(あいだ)』は、アイデアに煮詰まり、あいだをとって解決しようとする男のはなし。

どんなアイデアでも、むりやりあいだをとろうとする ─ その〝妙なクセ〟が笑いをおこしていきます。

ほとんど5〜10分程度のネタなので、さらっとみれます。

内容も軽いテイストのものばかりなので、頭をつかわずに楽しめます。

気軽に笑いたい人におすすめです。

個人的に良かったのは、『コマ名人 大小嶋』『マリッジオーシャンブルー』『乳首川という男』の3本。

以下、くわしくみていきます。

『コマ名人 大小嶋』

あらすじ

テレビの楽屋。

コマ名人「大小嶋」は、有名アイドルが番組で披露する「コマ回し」を指導している。

まもなく放送本番。

しっかりとした衣装に身をつつみ、キンチョーしながら、出番をまつ。

ディレクターがやってきて、番組の流れ・段取りを説明。

けれどはなしをきいていると、どうも出演するのはアイドルだけで、名人のほうは出ないようす。

てっきりテレビに出れると思っていた名人は、気まずい表情をみせる。

・家族を番組に呼ぶ
・楽屋のステーキ弁当を食べる

などなど、出演者のふるまいをしてしまった名人は焦り出して……

ひとこと

プロットの構成がうまいコント。

名人の〝カン違い〟を軸に、はなしが展開していきます。

「大小嶋」にたいする、コカドさん演じるディレクターの追求が、だんだんキビしくなっていくようすも、よかっですね。

じょじょにピンチに追い込まれていくさまも、名人演じる中岡さんが、うまく演じています。

『マリッジオーシャンブルー』

あらすじ

喫茶店。

結婚の予定をひかえていた男 ─ 。

けれど、マリッジブルーにおちいるカノジョから、婚約破棄を告げられてしまう。

相談にのる友人は、落ちこむ相手をなぐさめる。

そのとき友人のケータイに連絡が。

ほかの友人から、「今週末、沖縄旅行に行かないか」と誘われる。

お金もヒマもない友人は、ことわる。

ふたたび席にもどり、男をはげます。

ふと男は、結婚解消したことで、今週末予定していた披露宴も失くなったとつぶやく。

そのセリフに、〝ハッと〟する友人。

タイミングよく、先ほどの友人から電話がかかってくる。

「沖縄旅行の誘い」に、時間もお金も、〝都合がついた〟と話し始めて……

ひとこと

こちらもプロットの構成がうまいコント。

「披露宴が失くなったこと」をキッカケに、相談にのる友人が沖縄旅行の誘いにのる。

男が落ち込むいっぽうで、友人は、時間もお金も都合がつく ─ この対比が笑いを生みます。

とちゅう、電話の内容が聞こえないようにしていたにもかかわらず、結婚を解消された男も、沖縄旅行のはなしに入り込んでくる ─ この流れもよかったですね。

『乳首川という男』

あらすじ

プロ野球チームの控え室。

新人選手と監督が話しあっている。

ふと監督が「選手登録名」をフルネームはやめないか、と提案。

というのも、選手の苗字が「乳首川 次郎」 ─ 。

やや〝お下品なかんじ〟なので、イチローみたいに「ジロウ」にしないか、とすすめる。

しかし新人選手は「乳首川」という苗字に、恥ずかしいキモチを、いっさいもっていない。

これまでふしぎと、苗字についてイジられた経験がないらしく「乳首川」という名まえに、まったく抵抗がない。

これからの人気を考えると、どうしても名まえが〝ネック〟になると思う監督は、本人を傷つけないように改名をすすめるが……

ひとこと

「乳首川」という名まえを、まったく恥ずかしいと思っていない新人 ─ かれの無自覚っぷりが、笑いの軸になります。

いっぽう、はなしがすすむにつれて、本人は「乳首川」の〝下品さ〟を自覚しているようなふるまいをみせる─ このあたりの〝ほのめかし〟も、なかなかうまいです。

個人的には、〝天然を装うため〟に、新人演じる中岡さんの「ハイ!」という元気のいい返事がツボでした(笑)

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。