公演日 | 2007年12月21日~24日 |
収録 | オープニング 美術品くじ リアル湯けむり殺人事件 パワーベルト 謎 後輩くん さくらの薗 エンディング |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、エレ片『コントの人 1』。
これよりまえ、3人で2回ほど単独ライブをおこなっています。
『コントの人』という公演名では、さいしょのライブとなります。
片桐さんが出演してますが、コントのテイストは「ラーメンズ」よりも「エレキコミック」にちかいです。
ベタでバカバカしく、とっつきやすい。
『謎』だけがシュールなかんじ。
とはいえ、ストーリー展開はかなりバカげています。
全体的に、アタマをつかわないコントがほとんど。
気楽にみれます。
時間があるときに、リラックスしてみるのが、おすすめですね。
…
個人的に好きだったのは、「リアル湯けむり殺人事件」、「パワーベルト」、「後輩くん」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
『リアル湯けむり殺人事件』
あらすじ
温泉旅館にやってくる大学生。
テンションの高い3人だったが、旅館で「殺人事件」に遭遇。
「湯けむり殺人って、ほんとうにあるんだな……」
気分も下がるなか、いまだ犯人も捕まっていない事実をきかされる。
すると、ふたりの友人(今立 & 片桐)が、見た目の友人(やつい)を疑いはじめて……。
オーソドックスなコントです。
アリバイなど、リクツで犯人の目ぼしをつけようとしても、けっきょく「やつい」に疑いの目をむける。
このくりかえしが笑いを誘います。
学生時代のノリを思いだして、なんだか懐かしくなりましたね(笑)
『パワーベルト』
あらすじ
ふたりの友人が、「パワーベルト」という商品を売っている店のまえを通りかかる。
「つけるだけでモテる」というキャッチコピーをノボリにかかげている。
いっぽう(今立)はあやしいと感じるが、かたほう(片桐)は惹きつけられる。
店員さん(やつい)がやってきて、ふたりに声をかける。
すると、かたほうの友人(片桐)とは知りあいのようで、12回も店に来ていると発覚。
すでにもう〝洗脳〟されているようで……。
詐欺の店員を演じるやついさん。めちゃくちゃ似合ってますね。
カラフルな見た目なのに「デニム生地で作られたベルトだ」と言いはる。
やついさんらしく、だまし方もぶっとんでます(笑)
また、はじめての客(今立)なのに、「本人の住所」「家族構成」「両親の名まえ」さらに「母印」までいただこうとする。
セリフまわしもおもしろい。
『後輩くん』
あらすじ
お笑い芸人、今立 & 片桐の単独ライブ。
準備の手伝いに、後輩(やつい)がやってくる。
片桐と親しくする後輩。
しかしそれは、先輩のタレント仲間と付き合うために利用しているだけ。
さらに、今立のほうが、より〝売れている〟芸能人と親しくしている ─ そうわかると、片桐をのけ者して、のりかえようとする。
お調子者の後輩にたいして、先輩の片桐&今立は……。
お笑いの世界にかぎらず、どの業界にもいそうな人です(笑)
ラストで「あいつと付き合ってても、損するわー」とため息をもらす。
このコントのテーマをあらわしています。
またやついさん演じる後輩の〝お調子ぐあい〟も笑いどころです。
アタマをさげながら、先輩をたてながら、したたかに利益を引き出そうとする。
けっきょく、こういうひとが売れていくのかな?
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。