公演日 | 2012年3月15日〜3月29日 |
収録 | 視点 お魚 卒業旅行の女たち 文集 自己防衛SHOW トップリーダー 前略 栄麗片村の春 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、エレ片『コントの人 6』。
『卒業旅行の女たち』では、40すぎのおっさんたちが、女子大生の友情をえがきます。
こちらは、〝男性目線からの〟女の友情をあらわして、皮肉たっぷりな内容でした。
やついさんのホンネがかいまみれます。
オンナって、したたかですね(笑)。
strong>『栄麗片村の春』では、エレ片コントではおなじみの「仁子」が登場 ─ 。
こちらも、安定した笑いを提供しています。
今回も、エレ片さんらしい、バカバカしい笑いのオンパレードでした。
…
個人的に好きだったのは、「お魚」、「自己防衛 SHOW」、「トップリーダー」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
『お魚』
あらすじ
イキのいい魚をうりにする定食屋。
いけすから出したマグロを、その場でさばき「マグロ丼」にする。
店主(やつい)がすすめる料理を、注文する客(今立)。
さっそく店員(片桐)がいけすからマグロを手づかみで取りだし、厨房へさがる。
しかし、10秒もたたないうちに、いそぎあしで店主が「マグロ丼」をもってやってくる。
どうみても、つくりおきしていたようで……。
店主演じるやついさんが、つくりおきの「マグロ丼」をもってくる表情が、たまらなくおもしろい。
ベタのわかりつつも、笑いがとまりませんでした。
何回もみかえしてしまった(笑)
『自己防衛 SHOW』
あらすじ
〝いかに自分のプライドを傷つけず、相手とやりとりできるか〟を決める試合。
9週勝ち抜きのチャンピオン(片桐)に、挑戦者がいどむ(やつい)。
さいしょはシチュエーションクイズ。
コンパのときのあいさつしかた。
チャンピオンは「きょうはお酒を飲むのを楽しみにきましたぁ」と、酒を口実に、女の子を誘えなかったときのショックを減らす。
いっぽうの挑戦者は「会社を抜け出してきました。仕事を残したまま、食事にきました」と、仕事を口実に、あらかじめ自分のプライドをまもる。
同じような対決はつづいていき……。
男にありがちな、プライドをまもるしぐさを皮肉ったコント。
エレ片さんの作品は、わりとベタでわかりやすいが多いなか、これはなかなかエッジがきいています。
アイロニックな雰囲気で、好みがわかれるところですが、個人的には新鮮で好きでした。
ゲラゲラ笑うコントではありませんが〝ニヤニヤ系〟の笑いが好きな人にオススメ。
『トップリーダー』
あらすじ
オバケを販売するショップ。
購入をかんがえる客がやってくる。
店員はオバケ「シロ」を呼び、呪っているようすをみせる。
「こわい」オバケに満足する客。
購入を決めるが、店員はそのまえにオバケのしつけ方をおしえる。
しかし言うこときかないオバケは、何度も客に噛みついて、殺そうとするが……。
ペットをしつけるリーダーを、オバケにおきかえたコント。
設定はシュールですが、全体のながれはベタで、わかりやすいです。
リーダーがオバケを手なづけるやり方をおしえるが、まったく効かない。
くりかえし噛みつくアクションが笑いをさそいます。
今立の服に、噛みついたときの唾液がついているのが、なにげにツボでした(笑)
おたがいめちゃくちゃゼーゼーいってましたね。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。