うしろシティ『それにしてもへんな花』感想&レビューです。

公演日 2014年5月
収録 契約
5分の遅刻
彼女
喫茶店の常連
放課後
銀行襲撃
真面目な清掃員
りんご
旅行
逃走

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、うしろシティ『それにしてもへんな花』。

5回目の単独ライブを収録したものです。

『銀行襲撃』『逃走』では、クセのあるコントを披露しています。

シュール系の笑いが好きなひとには、おすすめ。

うしろシティのコントは、やるたびに進化している。

1年に1回のペースで、単独公演しているのも、すごいです。

個人的に好きだったのは、「5分の遅刻」「真面目な清掃員」です。

以下、くわしくみていきます。

『5分の遅刻』


あらすじ

会社の会議室。

部長がはなしているとき、ひとりの社員(金子)が5分遅刻してくる。

そのとき、それまでなかったはずのシャンデリアが、天井にあるのに気づく。

同僚にワケをたずねるが、「部長がはなしているから静かにしろ」と静止する。

「おまえがいない5分のあいだに済んだはなし」と一言。

さらにこんどは、35階のビルの窓ふきを、子どもがしているのに気づく。

同僚にワケを聞くが、同じくおまえがいない5分のあいだに済んだはなし」と一言。

さらにそのあとも〝おかしな出来事〟がつぎつぎ起きるが、すべて社員のいない間に決着がついたようで……。

ひとこと

このあとも、5分間におきたエピソードがつぎつぎ語られます。

ラストちかくで、シャンデリアやビル掃除をする子どものナゾがあきらかになります。

とはいえ、その答えにはちょっとムリがあるかな。

非常識な設定を受けいれれば、けっこうおもしろいです。

『真面目な清掃員』


あらすじ

深夜、まじめに作業する清掃員。

父親がたおれてしまい、家族をやしなうため、昼間の仕事とかけもちで働いてる。

事情をしる社長は、入院費などお金の心配をする。

しかしくわしくきくと、昼間の仕事だけで、生活費の30万をかせいでいて、まかなえている。

じつは、夜にバイトしているのは、趣味のパチンコにハマっているため。

「ココで稼いだ金はすべてパチコンにぶちこんでいる」とまっすぐな目でつたえる。

まじめに働いているとはいえ、給料を払っている社長のきもちはフクザツで……。

ひとこと

うしろシティのコントは何本かみてきたが、そのなかでもイチバン。

めちゃくちゃ笑った。

「ココで稼いだ金は、すべてパチンコにぶちこむ」

同じセリフをくりかえすたびに、笑いがじょじょにこみ上げてきます。

まじめに働いて、パチンコにハマっている青年。

その〝なんともいえない設定〟が、ほんとうにウマい作品です。

『旅行』


あらすじ

1泊2日で、リフレッシュ旅行にきた男。自然にかこまれ、リラックスする。

フラッと茶屋にはいり、たんごを注文。

まちの見どころをきくが、まつりが終わったばかりで、みこしのイベントはあさって。

タイミングのわるさにいらだつが、きもちをきりかえる。

そこへ、店主のこども(金子)が。

おすすめの宿をおしえてくれるが、ちょうど改装中。

秘湯の温泉をおしえてくれるが、歩いて18時間。

イライラがたまる男。

罪のないこどもを蹴りたおし……。

ひとこと

これまたヒネリのきいたコント。

うしろシティの作品は、ほんとうに発想がすばらしいです。

〝タイミングのわるさ〟をくりかえしみせることで、「反復」による笑いをおこしています。

コントの書き方 ─ プロットの展開について

純粋なきもちから、おトクな情報をおしえてあげる子ども。

そのときの〝すっとぼけた顔〟が、さらに笑いをさそいます。

金子さんの表情がすばらしいですね。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。