どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、 アンガールズのコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、アンガールズの全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は『俺、ギリギリ正常人間』『アンデルセン』『びしょ濡れの犬のほうが拾いたくなる』
・初期アンガールズさん好きなら、『ANGILRS PRO』がおすすめ
といったかんじ。
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
長文ですので、目次から、気になる作品にとんでもオーケーです。
※ 発表・公演された年数順に並んでいます。
目次
『ナタリー』

発売日 | 2004年8月 |
収録 |
警察官 くらしの相談 高校球児 くらしの相談 テキサスの保安官 くらしの相談 カレー くらしの相談 空手 くらしの相談 ショートコント1 ショートコント2 |
初期アンガールズのコント集です。
スタジオ収録のもようをおさめたものです。
ショートコントが中心で、リアルタイムでみていた人は、なつかしいかもです。
『高校球児』『テキサスの保安官』『空手』などなど、アンガールズさんの空気感を、味わうことができます。
くわしいレビュー

『88』

公演日 | 2004年12月 |
収録 |
お前が言うな! 寿司屋 象の飼育員 電気屋 演歌 学園祭 オフィス |
単独ライブのもようを収録したもの。
ライブ映像としては、アンガールズとしては「初」となります。
すでに、アンガールズさんらしい〝ほんわか〟とした雰囲気のコントが、確立しています。
個人的に良かったのは、「寿司屋」、「演歌」、「学園祭」 ─ 。
とくに、「学園祭」では、アンガールズさんによる、『アンガールズ』のパロディを展開。
すでに初期のころから、メタ的な笑いにトライしていることに、けっこうおどろきます。
くわしいレビュー

『チェルニー』

公演日 | 2006年1月 |
収録 |
ボクシング 写真部 山根とアンジー 商店街 男ののど自慢 パチンコ 引っ越し |
こちらも単独ライブのもようを収録したもの。
全体をとおして、初期アンガールズの雰囲気・持ち味が、よく出ています。
デビュー当時のおふたりが好きだったひとには、たまらない作品です。
個人的に良かったのは、「男ののど自慢」 ─ 。
〝早とちりキャラ〟を軸にしたコント。
田中さん演じる「本田」が、カン高い声で、自分の失敗をあやまる ─ そのふるまいが、いいかんじに笑いをおこしています。
布袋の曲が流れると、みずからの遠慮ぶかい性格が一転 ─ 。
エアーギターを片手に、激しい動きでもって、熱唱します。
その反動・ギャップが、よりいっそう笑いをおこしていきます。
お客さんはみなさん、爆笑でしたね。
「早とちり」という性格を軸に、ここまでコントを展開できる ─ やはりアンガールズさんの実力は、ハンパないです。
全体として、充実度の高い内容になっています。
くわしいレビュー

『アンデルセン』

公演日 | 2008年3月 |
収録 |
オープニングコント 修学旅行 ロックオーディション あさり屋 願い エセ 納得いかない 茨木すばらない話 同窓会 |
同じく、ライブ公演を収録したもの。
前回、前々回とくらべて、コントの質が、格段にあがっています。
なかでも、「願い」、「納得いかない」の2本は、すばらしい。
日常でおこりそうな違和感をとりあげ、みごと笑いばなしに、つくりあげている。
おふたりの実力が、この2つをみれば、わかります。
ネタの精度だけをみれば、この時点で、ある程度、完成している感はあります。
くわしいレビュー

『ANGILRS PRO』

公演日 | 2009年2月 |
収録 |
立会い バレーボール いい事思いついた 漫才 卓球 パワハラ 番組制作 |
2009年2月の単独ライブをおさめたもの。
前回のライブよりも、アンガールズさんらしさが、より進化しています。
もともとのほんわかとした〝すれちがい〟をベースにしながら、しっかりとしたプロットのコント ─ 。
なかでも、「バレーボール」「番組制作」は質は、ほんと高いと思います。
けれど、ここで完成系をみたのか、アンガールズさんの単独ライブは、しばらくお休みします。
つぎは約7年後の『ゴミにも息づく生命がある』。
そこにいたるまで、アンガールズさんのネタの質も、たいぶ変化します。
その意味で、初期アンガールズの〝らしさ〟というのは、このライブで見納めとなります。
『ゴミにも息づく生命がある』

公演日 | 2016年4月 |
収録 |
火事がもたらしたもの 友情 悪霊退散 レンタル彼女 バラエティショップ 田中が考え中 |
前回の『アンデルセン』(2008年)以来、約7年ぶりの公演です。
むかし「キモカワ・キャラ」で笑いをとっていました。
この公演からは、プロット重視のコントに切りかえた印象をうけます。
ストーリー展開として、イマイチなものもあります。
けれど、あらたなアンガールズをみれたかんじがして、うれしくなりました。
これからも、年に1度のペースで、単独ライブをおこなっていくようです。
とはいえ、試行錯誤のかんじがつよく、以前にくらべて、インパクトは、ありません。
とくに、「田中が考え中 特別編 ~ドレッシングルーム~」は、さまざまなゲストが登場するなか、中だるみしている印象をうけます。
以降、このあたりが改善されるかんじです。
くわしいレビュー

『俺、ギリギリ正常人間』

公演日 | 2017年4月 |
収録 |
洗濯機 新宿の家 先輩の電話 追跡 水族館 泥棒 友達の彼女 |
前回から、約1年ぶりのライブです。
『水族館』は、アクションメインのコント。
『新宿の家』では、「キモキャラ」とはちがった〝不気味さ〟で笑いをおこしていきます。
2008年までのアンガールズさんにくらべ、より深まった笑いをみることができます。
このライブから、〝新生アンガールズ〟が、本格始動したかんじをうけます。
あたらしいアンガールズさんのネタをみたい方は、このライブから視聴するのをおすすめします。
また、パッケージデザインをふくめて、おしゃれさも一気にましています。
くわしいレビュー

『びしょ濡れの犬のほうが拾いたくなる』

公演日 | 2018年4月 |
収録 |
気功術 コンビニ 町内清掃 電気消し鬼ごっこ 運 遺品整理 |
2018年4月の単独ライブをおさめたもの。
約1年ぶりのライブです。
前回から、〝新生アンガールズ〟が本格スタートしました。
ひきつづき本作でも、あたらしいアンガールズさんのコントを展開しています。
個人的には『町内清掃』『運』『遺品整理』の3本がおすすめ。
日常で感じる生きづらさを、田中さんがカラダ張って、笑いに変えています。
むかしのおふたりなら、ぜったいにつくらないだろうなぁと思います。
そのぶん新鮮なキモチでみることができます。
全体として、どれも作品の質が高く、うなるものばかり。
とくにツウ好みの人なら、満足できる内容ではないでしょうか。
くわしいレビュー

『俺の個性が暴走しちゃう日』

公演日 | 2019年5月 |
収録 |
カバン ホエールウォッチング 人生観 バラエティショップ2019 バンジージャンプ |
2019年5月の単独ライブをおさめた内容。
2016年から、新生アンガールズといえるライブを展開しています。
そのなかでも前回のライブは、ぞんぶんに実力は発揮していました。
けれど今回のライブでは、ややパワーダウン。
作品の充実度が、じゃっかん足りないかんじがします。
そのなかでも、『人生観』は発想がすばらしい。
アンガールズさんネタのなかでも、1、2をあらそうほどのできばえです。
ぜひチェックしてほしいと思います。
ほかのコントも、これくらいの質を保っていると、より満足して視聴できるかなぁと思います。
くわしいレビュー

まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は『俺、ギリギリ正常人間』『アンデルセン』『びしょ濡れの犬のほうが拾いたくなる』
・初期アンガールズさん好きなら、『ANGILRS PRO』がおすすめ
ぜひ、アンガールズのコントをみるうえでの参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。