| 公演日 | 2006年1月 |
| 収録 |
ボクシング 写真部 山根とアンジー 商店街 男ののど自慢 パチンコ 引っ越し |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
今回とりあげるのは、アンガールズ『チェルニー』。
『ボクシング』は、コーチと、アマチュアボクサーのはなし。
プロテストを受ける / 受けないで、イザコザをおこす。
すれちがいのやりとりが、なんともおもしろい。
コーチが、格言をいったあと、ボクサーから「と、いいます」と問い詰められる。
自分でもよく理解できておらず、迫られるかんじが、笑いをおこします。
『商店街』は、福引きをめぐる、友人のやりとり。
こちらも、田中演じる「男」が、友人・山根に、〝しれっと〟福引券をカツアゲされる ─ そのプロセスが、なんともゆるくいいかんじに、おもしろい。
全体をとおして、初期アンガールズの雰囲気・持ち味が、よく出ています。
デビュー当時のおふたりが好きだったひとには、たまらない作品です。
…
個人的に良かったのは、「写真部」、「男ののど自慢」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
目次
『写真部』
あらすじ
野鳥を撮影しにきた、写真部のふたり。
先輩・田中は、後輩・山根にたいして、撮影のコツを、上から目線でアドバイス ─ 。
しかし後輩は、助言について、〝揚げ足をとるように〟、いちいちツッコミをいれる。
答えにつまる先輩は、じょじょに追い込まれていき……
ひとこと
コトバだけではなく、アクションでも、後輩の動きに、翻弄(ほんろう)される先輩 ─ 。
田中さんの〝ふにゃついた〟リアクション、カン高い声に、ついつい笑ってしまいますね。
アドバイスをのべたとき、
「いまのは、心得集じゃない。なんでいきなり「カメラマン心得集」のなかに、ゴハンの話題がはいってるんだ!」
セリフまわしもいいかんじです。
『男ののど自慢』
あらすじ
のど自慢大会。
挑戦者は、みずからの不幸な生い立ちを紹介しながら、思い入れの曲を熱唱する。
サラリーマンの「本田」も、商品獲得をめざし、トライする。
しかし、〝早とちりな〟かれは、司会者の進行をムシして、先にぐんぐん語ってしまう。
ボートに書かれた、本田の生い立ち。
テープで隠されているにもかかわらず、めくるまえに、さっさとみずから語ってしまう。
いざ、大ファンである「布袋」の曲『スリル』を熱唱 ─ 。
だがこちらも、伴奏の曲&歌詞よりも、さきにぐんぐん歌ってしまい……
ひとこと
〝早とちりキャラ〟を軸にしたコント。
田中さん演じる「本田」が、カン高い声で、自分の失敗をあやまる ─ そのふるまいが、いいかんじに笑いをおこしています。
布袋の曲が流れると、みずからの遠慮ぶかい性格が一転 ─ 。
エアーギターを片手に、激しい動きでもって、熱唱します。
その反動・ギャップが、よりいっそう笑いをおこしていきます。
お客さんはみなさん、爆笑でしたね。
「早とちり」という性格を軸に、ここまでコントを展開できる ─ やはりアンガールズさんの実力は、ハンパないです。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。


