近世ヨーロッパの歴史 ─ 大航海時代・ルネサンス・宗教改革・絶対王政・世界史【流れをまとめ】

どうも、りきぞうです。

大学のころから、世界史に親しんできました。

大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。

・近世ヨーロッパについて知りたい
・大事なキーワード&人物は?
・各時代のポイントは?

きょうは、この問いに答えていきます。

近世ヨーロッパ史は、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。

  • 大航海時代
  • スペインの植民地経営
  • 商業革命と価格革命
  • イタリア=ルネサンス
  • ドイツ&フランス&イギリスのルネサンス
  • 近代科学と技術
  • ルターの宗教改革
  • カルヴァンの宗教改革
  • イギリス国教会の成立
  • 対抗宗教改革
  • 主権国家体制の成立
  • 絶対王政の成立
  • スペイン絶対王政
  • オランダの独立
  • フランス絶対王政
  • イギリス絶対王政
  • ピューリタン革命と共和政
  • 名誉革命と議会政治
  • 三十年戦争
  • プロイセンの絶対王政
  • オーストリアの絶対王政
  • ロシアの絶対王政
  • ポーランド分割
  • 世界の一体化
  • 英仏植民地戦争
  • 近世ヨーロッパの文化と学問

以下、各時代のキーワード・重要人物・ポイントをあげて、解説していきます。

なお、この記事では、つぎの本を参考にしました。

目次

近世ヨーロッパの歴史① ─ 大航海時代

大航海時代のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・香辛料
・カリカット
・マラッカ占領
・リスボン
・トルデシリャス条約
重要人物
・エンリケ
・バルトロメウ=ディアス
・ヴァスコ=ダ=ガマ
・コロンブス
・トスネカリ
・イザベル
・アメリゴ=ヴェスプッチ
・カブラル
・マゼラン
ポイント
・ポルトガルはヴァスコ=ダ=ガマにより、アジアへの東回りルートを開拓した
・コロンブスはアメリカ大陸に到達し、つづいてマゼランが世界就航を達成した

大航海時代にかんしては、ヨーロッパが世界にむけて航海に乗りだした要因をおさえます。

なかでもポルトガルとスペインの動きがポイントです。

ポルトガルがヴァスコ・ダ・ガマがアジアへの東回りルートを開拓したことをきっかけに、インドや東南アジアにむけて積極的に海洋交易をおこなっていきます。

いっぽうスペインは、資金を提供したコロンブスがアメリカ大陸に到達したことを契機に、植民地開拓をすすめていきます。

両国の航海過程をたどると、大航海時代はすっきり理解できます。

詳しく内容は、こちらに書きました。ご参考にどうぞ。

近世ヨーロッパの歴史② ─ スペインの植民地経営

ポトシ銀山

スペイン植民地経営のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ポトシ銀山
・エンコミエンダ制
・アシエンダ制
・アカプルコ貿易
重要人物
・コルテス
・ピサロ
ポイント
・大陸入植者は、現地の土地&住人の支配を任されたが、強制労働&疫病により、人口が激減した

大航海時代を経て、アメリカ大陸に到達したスペインは、本格的に植民地経営をおこなっていきます。

はじめのうちは現地の住人に統治を任せていましたが、強制労働や疫病の蔓延で人口が激減します。それをきっかけにスペイン人みずからが植民地経営にあたることになります。

ここではスペインの大陸支配から植民地経営にいたるまでのプロセスをおさえるのがポイントになります。

詳しい内容は、こちらです。

近世ヨーロッパの歴史③ ─ 商業革命と価格革命

近世ヨーロッパ時代の地図

商業革命と価格革命のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・商業革命
・価格革命
・再版農奴制
・農場領主制(グーツヘルシャフト)
・近代世界システム
・世界の一体化
・フッガー家
ポイント
・商業革命により西欧が世界経済の中心となるいっぽう、東欧は農場領主制が広まり、穀倉地帯へと変わっていった

商業革命と価格革命については、それぞれの要因&意味と、両革命によりヨーロッパ経済にあたえた影響をおさえる点がポイントです。

なかでも商業革命は、西ヨーロッパが世界経済の中核となるいっぽう、東ヨーロッパは農業生産をはじめ、第一次産業の中心となる状態をもたらしました。

要因&内容&影響を、それぞれ理解するのが重要になります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史④ ─ イタリア=ルネサンス

イタリア=ルネサンスのキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・メディチ家
・ヒューマニズム
・ルネサンス様式
重要人物
・ダンテ
・ペトラルカ
・ポッカチオ
・ボッティチェリ
・レオナルド=ダ=ヴィンチ
・ミケランジェロ
・ラファエロ
・ブルネレスキ
・ブラマンテ
・マキャベリ
ポイント
・東方貿易や、イスラーム&ビザンツ文化の影響から、イタリアのルネサンスは勃興した
・マキャベリの『君主論』がきっかけとなって、政教分離の考えが広まった

イタリア=ルネサンスについては、復興運動をもたらした要因をおさえるのがポイントになります。

背景には東方貿易の進展や、イスラーム&ビザンツ文化の流入がありました。

また、イタリアルネサンス後期にはマキャベリが登場し、政教分離など近代政治システムの萌芽があらわれてきます。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑤ ─ 西欧諸国のルネサンス

西欧諸国のルネサンスの重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

重要人物
・エラスムス
・ファン=アイク兄弟
・ブリューゲル
・デューラー
・ラブレー
・モンテーニュ
・トマス=モア
・チョーサー
・シェイクスピア
・セルバンテス
ポイント
・16世紀以降、イタリア=ルネサンスの影響をうけた西欧諸国は、新たな美術・芸術・学術が発達し、国民文化が形づくられていった

イタリア=ルネサンスは、ほかのヨーロッパ諸国に波及していきます。

ここでは、

・ネーデルラント
・ドイツ
・フランス
・イギリス
・フランス

において、ルネサンスをどう受けとめ、美術&学術の分野でどんな作品を生みだしたのかを把握するのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑥ ─ 近代科学と技術

近代科学と技術のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・地動説
・グレゴリウス暦
・火薬
・羅針盤
・活版印刷
重要人物
・トスカネリ
・コペルニクス
・ガリレイ
・ケプラー
ポイント
・自然科学による地動説などが、キリスト教の教義をゆるがし、カトリック教会に動揺をあたえた

近代科学と技術が発達したことで、それまでのキリスト教の教義がゆらぎ、ヨーロッパの世界秩序に大きな影響をもたらします。

まずはこの点をおさえましょう。

そのうえで、ガリレオやコペルニクスなと、かれらがどんな説をとなえ、ローマ・カトリック教会と、どう折り合いをつけていったのかを知るのがポイントです。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑦ ─ ルターの宗教改革

ルターの宗教改革のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・贖宥状
・九十五カ条の論題
・ドイツ農民戦争
・シュマルカルデン同盟
・アウグスブルグの和議
重要人物
・レオ10世
・マルティン=ルター
・カール5世
・ミュンツァー
ポイント
・ルターは教会による贖宥状販売を批判して、聖書第一主義と信仰義認説を主張した

ルターの宗教改革については、彼か対抗した相手(神聖ローマ皇帝&ローマ・カトリック教会)をおさえるのがポイントです。

そのうえでルターの反対した贖宥状の内容と、彼自身の教義内容を知っておくと良いです。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑧ ─ カルヴァンの宗教改革

カルヴァンの宗教改革のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・『キリスト教綱要』
・ユグノー
・ピューリタン
重要人物
・ツヴィングリ
・カルヴァン
ポイント
・カルヴァンは予定説をとなえて、ジュネーブをプロテスタントによる宗教改革の拠点とした

ルターの論題によって始まった宗教改革は、ドイツ以外の国々や、つぎの世代にも影響をあたえていきます。

代表的な改革者は、ツヴィングリとカルヴァンです。

なかでもカルヴァンによる運動の成果は大きく、彼のとなえた予定説が広まり、居住していたジュネーブは、プロテスタント宗派の拠点となります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑨ ─ イギリス国教会の成立

イギリス国教会の成立のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・首長法(国家至上法)
・統一法
重要人物
・ヘンリ8世
・エドワード6世
・メアリ1世
・エリザベス1世
ポイント
・王妃離婚問題でローマ教会から破門をうけたヘンリ8世は、国王を教会の最高首長とするイギリス国教会を設立した

宗教改革をうけて、イギリスでもローマ・カトリック教会からの脱却が図られていきます。

ただしイギリスの場合は、ドイツやフランスにおけるプロテスタント運動とは異なり、ヘンリ8世の離婚の是非をめぐって、宗教改革が展開されます。

イギリス国教会の成り立ちにかんしては、ほかの国々との違いをおさえながら、イギリス王権に教会の権限が移っていく流れを把握するのがポイントです。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑩ ─ 対抗宗教改革

対抗宗教改革のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・イエズス会
・トリエント公会議
・魔女狩り
重要人物
・イグナティウス=ロヨラ
・フランシスコ=ザビエル
ポイント
・宗教改革をうけて、ローマ=カトリックはトリエント公会議で対抗宗教改革を打ちだし、教皇至上権をあらためて確認した

ルターから始まるプロテスタント側の宗教改革運動をうけて、ローマ・カトリック教会の内部からも改革の動きがあらわれてきます。

トリエント公会議では教皇至上権をあらたためて確認したうえで、イエズス会のような組織がつくられていきます。

ここでは内部改革の動きや、その後の布教活動の経緯をおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑪ ─ 主権国家体制の成立

主権国家体制のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・イタリア戦争
・フランス王家
・ハプスブルク家
・カトー=カンブレジ条約
・勢力均衡
・主権国家
・国民国家
ポイント
・イタリア戦争をきっかけに主権国家体制がきずかれ、絶対王政の形成につながった

イタリア戦争をきっかけに、西欧諸国において主権国家体制が形成されていきます。

まずはこの点をおさえたうえで、勢力均衡など主権国家のあいだの関係性にかんしても把握しておきましょう。

また主権国家と、のちに発展する国民国家との違いを知っておくのも大切です。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑫ ─ 絶対王政の成立

絶対王政のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・王権神授説
・重商主義
・問屋制
・マニュファクチュア
ポイント
・王権神授説を理論的根拠とする絶対王政は、国内では官僚制と常備軍をしき、海外にたいして重商主義政策をとる

絶対王政については、王権神授説&重商主義政策をとり、国内には官僚制をしき、常備軍をもうけた点をまずは知っておきます。

それにともない人びとのあいだでは市民階層がたちあがり、かれらがその後の資本主義経済を引っぱっていくことになります。

ここでは、これら一連の流れをおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑬ ─ スペイン絶対王政

スペイン絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・プレヴェザの海戦
・レパントの海戦
・オランダ独立戦争
・無敵艦隊
重要人物
・カルロス1世
・フェリペ2世
ポイント
・「太陽の沈まない国」とよばれたスペイン絶対王政は、フェリペ2世の時代におきたオランダ独立によって衰退をはじめる

絶対王政がすすんだスペインでは、カルロス1世&フェリペ2世のときに最盛期をむかえます。

レパントの海戦やオランダ独立戦争など、ふたりの国王のときに、スペインがどんな経緯をたどったのかをおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑭ ─ オランダの独立

オランダ独立のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ユトレヒト同盟
・東インド会社
・香辛料貿易
重要人物
・オラニエ公ウィレム
・グロティウス
ポイント
・ネーデルラントの北部7州が独立して誕生したオランダは、17世紀前半、世界の経済覇権をにぎった

スペインやフランスが絶対王政をすすめているときに、両国の覇権争いの中から独立を果たしたのがオランダ(ネーデルラント)でした。

まずはスペインを相手に、独立をどのようにして勝ちとったのかをおさえておきます。

独立後オランダは、世界市場にむけて海洋交易をさかんにおこない、史上初めて覇権国家へと成長します。

覇権国家の概念などをふくめて、経済国家としてオランダの動向を知るのが、ここではポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑮ ─ フランス絶対王政

フランス絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ユグノー戦争
・サンバルテルミの虐殺
・ナントの王令
・ブロンドの乱
・スペイン継承戦争
・ユトレヒト条約
重要人物
・フランソワ1世
・アンリ4世
・ルイ13世
・リシュリュー
・ルイ14世
・マゼラン
・コルベール
・ルイ15世
ポイント
・アンリ4世のカトリック改宗とナントの勅令により、ユグノー戦争は終結した
・王権神授説をとなえたルイ14世は常備軍を拡大して、絶対王政の最盛期をきずいた

スペインにやや遅れて絶対王政をすすめたのがフランスでした。

[カトリック vs プロテスタント]の争いであるユグノー戦争を終結させたアンリ4世は、ブルボン朝を成立させ、国内の統一をはかります。

その後、ルイ13世とつづき、ルイ14世のときにはフランス絶対王政は最盛期をむかえます。

ここでは絶対王政がすすむ過程と、スペイン継承戦争など、ほかのヨーロッパ諸国と、どのようにして覇権争いをおこなったかをおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑯ ─ イギリス絶対王政

イギリス絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・第1次囲い込み
・東インド会社
・ジェントリ
・ヨーマン
・スペイン継承戦争
・ユトレヒト条約
重要人物
・ヘンリ7世
・ヘンリ8世
・エリザベス1世
・ジェームズ6世
・ジェームズ1世
・チャールズ1世
ポイント
・官僚制や常備軍が未完成だったイギリス絶対王政は、ジェントリの奉仕によって支えられた

イギリスでも絶対王政がすすみますが、スペインやフランスと異なり、ジェントリとよばれる地方貴族が王権を支えた点が重要です。

しかしその過程で、ジェームズ1世やチャールズ1世が王権神授説のもと、専制政治を強化します。

これに反発したのがジェントリやヨーマン(富農)から成る議員たちで、イギリスは市民革命の時代をむかえていきます。

ここでは絶対王政の形成プロセスから、それに対する反発がどんなふうにおこったのかを理解するのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史⑰ ─ ピューリタン革命と共和政

ピューリタン革命と共和政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・王党派 vs 議会派
・長老派/独立派/水平派
・共和政
重要人物
・チャールズ1世
・クロムウェル
ポイント
・ピューリタン革命により、国王のチャールズ1世は処刑され、イギリスでは共和政が成立した

絶対王政に反発するかたちで、イギリスでは市民革命としてのピューリタン革命が勃発します。

それにより、ときに君主チャールズ1世は処刑され、イギリスでは共和政が実現します。

ここでは共和政が成立するまでの経緯と、その後の議会の混乱ぶりをおさえるのがポイントになります。

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近世ヨーロッパの歴史⑱ ─ 名誉革命と議会政治

名誉革命と議会政治のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・王政復古
・審査法
・人身保護法
・トーリー党 vs ホイッグ党
・権利の宣言
・権利の章典
・大ブリテン王国
・議院内閣制
・政党政治
重要人物
・チャールズ2世
・ジェームズ2世
・メアリ2世
・ウィリアム3世
・アン女王
・ジョージ1世
・ウォルポール
ポイント
・名誉革命によりメアリ2世とウィリアム3世が即位し、イギリスでは立憲王政がはじまった

ピューリタン革命後、イギリスでは共和政が実現し、よりいっそう議会の力がつよまっていきます。

メアリ2世&ウィリアム3世による共同統治のときには立憲王政が確立し、さらにハノーヴァー朝が成立すると、ウォールポール首相による責任内閣制が開始されます。

ここでは共和政のあと、どのように議会政治が発展していったのかをおさえるのがポイントになります。

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近世ヨーロッパの歴史⑲ ─ 三十年戦争

三十年戦争のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ベーメン
・ウェストファリア条約
・主権国家体制
重要人物
・グスタフ=アドルフ
・ヴァレンシュタイン
・リシュリュー
ポイント
・三十年戦争後のウェストファリア条約で主権国家体制が確立し、ドイツの神聖ローマ帝国は分裂状態におちいる

三十年戦争は、[カトリック vs プロテスタント]による宗教対立です。

当初はドイツ諸侯のあいだの争いでしたが、国益獲得のためにスウェーデンやフランスが介入し、三十年戦争は泥沼にはまっていきます。

ここでは戦争の展開をおさえつつ、大規模な争いをへて、主権国家体制が確立した流れをおさえるのがポイントになります。

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近世ヨーロッパの歴史⑳ ─ プロイセンの絶対王政

プロイセン絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ホーエンツォレルン家
・ユンカー
・オーストリア継承戦争
・七年戦争
・ポーランド分割
・啓蒙専制君主
重要人物
・フリードリヒ=ヴァルヘルム1世
・フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)
ポイント
・プロイセンのフリードリヒ2世(大王)は、七年戦争によりオーストリアからシュレジレン地方を獲得した

三十年戦争のあと、ドイツ地域でも絶対王政がすすんでいきます。

それまではオーストリア出自でスペイン王国でもあるハプスブルク家が権勢をほこっていましたが、もともとドイツ諸侯のひとつだったプロイセン王国が発展してきます。

ここではフリードリヒ2世(大王)のもと
プロイセン王国がどのようにして国内強化をおしすすめ、絶対王政を確立していったのかをおさえることがポイントになります。

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近世ヨーロッパの歴史㉑ ─ オーストリアの絶対王政

オーストリア絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ホーエンツォレルン家
・ユンカー
・オーストリア継承戦争
・七年戦争
重要人物
・マリア=テレジア
・ヨーゼフ2世
ポイント
・マリア=テレジアは外交革命をおこない、宿敵だったフランスのブルボン家と同盟をむすんだ

ハプスブルク家はスペイン王国衰退後、出自であるオーストリアに拠点をかまえ、その枠内で絶対王政をしいていました。

君主のマリア=テレジアは、台頭する隣国のプロイセン王国をまえに、外交手腕を発揮します。

それまでライバルだったフランス(ブルボン家)と手をむすび、なんとか自国の領土を確保しようとします。

ここでは彼女の外交努力と、あとの継いだヨーゼフ2世の近代化政策をおさえるのが重要になります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史㉒ ─ ロシアの絶対王政

ロシア絶対王政のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ロマノフ朝
・ペテルブルク
・ネルチンスク条約
・北方戦争
重要人物
・イヴァン3世
・イヴァン4世(雷帝)
・ピュートル1世(大帝)
・カール12世
ポイント
・ロマノフ朝のピュートル1世は、北方戦争でスウェーデンを相手に勝利し、バルト海の覇権をにぎった

北方ロシアでも絶対王政がすすんでいきます。

「雷帝」とよばれるイヴァン3世がロシアの基盤をかため、ロマノフ朝に移ってからは本格的に絶対王政体制がしかれていきます。

ここではロシアにおける国内統治の状況と、北方戦争など、北欧諸国との外交関係をおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史㉓ ─ ポーランド分割

ポーランド分割のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・ヤゲウォ朝断絶
・選挙王制
・ポーランド分割
重要人物
・コシューシコ
ポイント
・ヤゲウォ朝断絶後、選挙王制がしかれ、大貴族が分裂したのをきっかけに、ポーランドの分割が始まった

中世にかけて権勢をふるってきたポーランドですが、オーストリア&ロシアが台頭してきたことで、その勢力をだんだんと弱めていきます。

ときを経るごとに侵略をゆるし、さいごは両国からポーランド分割の憂き目に合います。

ここではポーランド領が割譲される過程と、滅亡にいたるまでの経緯をおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史㉔ ─ 世界の一体化

世界の一体化のキーワード・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・砂糖プランテーション
・黒人奴隷
・三角貿易
・香辛料(東南アジア)
・綿布(インド)
・東インド会社(イギリス)
・アンボイナ事件
・西インド会社(オランダ)
・ニューアムステルダム
・ヴァージニア植民地
・ニューイングランド植民地
・13州植民地
ポイント
・[西ヨーロッパの武器 ⇆ アフリカの黒人奴隷 ⇆ 西インドの砂糖]の取り引きにより三角貿易が形成された

大航海時代と新大陸到達を経て、大西洋をめぐる海洋交易が大きく発展していきます。

大航海時代から約100年経つころには、[黒人奴隷 ⇆ 工業製品 ⇆ タバコ&砂糖]といったかたちでの三角貿易がすすんでいきます。

世界の一体化については、大西洋経済の形成をおさえつつ、一連の経済取引がヨーロッパ経済にどんな影響をあたえたのかをおさえるのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史㉕ ─ 英仏植民地戦争

英仏植民地戦争のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・カーナティック戦争
・プラッシーの戦い
・アン女王戦争
・ジョージ王戦争
・フレンチ=インディアン戦争
重要人物
・クライブ
ポイント
・イギリスは、ヨーロッパ大陸での七年戦争のときに、インドと北アメリカでフランスをやぶり、植民地を獲得した

西欧諸国は本国において絶対王政を発展させるなか、海外においては植民地政策をすすめていきます。

なかでも、いち早く王権を強化したイギリスとフランスの対立が目立つようになり、両国は北米大陸&インド&東南アジアをめぐり、植民地争奪戦をくりひろげていきます。

ここではヨーロッパ本国での情勢と合わせながら、海外を舞台にした戦争がどう展開し、各国がどの領地を統治することになったのかを把握するのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

近世ヨーロッパの歴史㉖ ─ 近世ヨーロッパの文化と学問

近世ヨーロッパ文化&学問のキーワード・重要人物・ポイントは、つぎのとおり。

キーワード
・バロック美術
・ヴェルサイユ宮殿
・ロココ美術
・サンスーシー宮殿
・バロック音楽
・古典派音楽
・フランス古典主義
・経験論/合理論
・ドイツ観念論
・王権神授説/自然法思想
・社会契約説
・啓蒙思想
・重商主義/重農主義/自由放任主義
・古典派経済学
・科学革命
重要人物
・ルーベンス
・レンブラント
・エル=グレコ
・バッハ
・ヘンデル
・コルネイユ
・モリエール
・ミルトン
・デフォー
・スウィフト
・フランシスコ=ベーコン
・デカルト
・カント
・グロティウス
・ホッブス
・ロック
・モンテスキュー
・ヴォルテール
・ルソー
・ケネー
・アダム=スミス
・ニュートン
ポイント
・絶対王政を批判した自然法思想は、その後の社会契約説や啓蒙思想に大きな影響をあたえた

イタリア=ルネサンス以降、ヨーロッパ文化は大いに発達します。

近世ヨーロッパ文化は、宮廷文化&都市市民文化が並行してすすんだ点をおさえつつ、美術&音楽&文学&学術の各分野で、どのような作品がうまれていったのかを把握するのがポイントになります。

詳しくはこちらです。

おわりに

近世ヨーロッパの歴史をみてきました。

近世ヨーロッパについては、つぎの流れ(構成)をとらえると、すっきり理解できます。

  • 大航海時代
  • スペインの植民地経営
  • 商業革命と価格革命
  • イタリア=ルネサンス
  • 西欧諸国のルネサンス
  • 近代科学と技術
  • ルターの宗教改革
  • カルヴァンの宗教改革
  • イギリス国教会の成立
  • 対抗宗教改革
  • 主権国家体制の成立
  • 絶対王政の成立
  • スペイン絶対王政
  • オランダの独立
  • フランス絶対王政
  • イギリス絶対王政
  • ピューリタン革命と共和政
  • 名誉革命と議会政治
  • 三十年戦争
  • プロイセンの絶対王政
  • オーストリアの絶対王政
  • ロシアの絶対王政
  • ポーランド分割
  • 世界の一体化
  • 英仏植民地戦争
  • 近世ヨーロッパの文化と学問

この記事が、近世ヨーロッパの歴史を知りたい人のヒントになれば、うれしいです。

では、また。