どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワードは?
・重要な人物は、だれ?
きょうは、この問いに答えていきます。
先に結論をいえば、つぎのとおり。
りきぞう
・大事なキーワードは、「ルネサンス」「産業革命」「2つの世界大戦」など
・重要な人物は、「ダ・ヴィンチ」「ナポレオン」「ビスマルク」「ヒトラー」「毛沢東」など
ポイントは、つぎのとおり。
- ① 大航海時代
- ② 近世ヨーロッパ
- ③ 近代ヨーロッパ
- ④ 近代アジア諸国
- ⑤ 帝国主義時代
- ⑥ 近現代
- ⑦ 戦後
- ⑧ 現代
….
この記事では、つぎの本を参考にしました。
以下、目次にそって、みていきます。
目次
近代世界の歴史① ─ 大航海時代

近代世界の始まりは、ヨーロッパ諸国を中心とした、海洋進出にあります。
ポイントは、つぎのとおり。
- 14世紀の危機
- 鄭和による南海遠征
- ペストの流行
- ポルトガルの海洋進出
- スペインの海洋進出
- 世界の一体化
- 商業革命
- 価格革命
ヨーロッパ諸国による海洋進出は、15世紀から本格的に始まります。
きっかけは、14世紀にあります。
・鄭和による南海遠征
・ペストの流行
これら3つのできごとが、ヨーロッパ諸国の海洋進出を引きおこしました。
年代としては、1300年ごろ〜1400年ごろにあたります。
…
そのなかでも、14世紀危機における「寒冷化」は、とくに大きな影響をあたえました。
というのも、それまでモンゴル帝国が、ユーラシア大陸一帯を統治していました。
けれど寒冷化によって、生産活動の減退&交易の断絶がおこります。
さらに、モンゴル帝国にかわり、中東地域を「オスマン帝国」がおさめます。
これにより、ヨーロッパ諸国は、アジアとの交易がムズかしくなります。
とくに、陸での交易は、ほぼ不可能でした。
そこで、新たな海洋ルートをみつけて、インド&アジアとの貿易を復活させようとします。
これが、大航海時代(大交易時代)をもたらします。
とくに、大西洋に面した、
・スペイン
の2ヶ国が、しのぎをけずって海洋交易に乗り出します。
年代としては、1500年ごろ〜1600年ごろにあたります。
…
その後、新たに海洋ルートを開拓したヨーロッパ諸国は、勢いを加速していきます。
[インド → 東南アジア → 中国 → アメリカ]に拠点をつくりつつ、貿易ルートを拡大。
それにより、「世界の一体化」「経済の世界化」がすすんでいきます。
くわえて、ヨーロッパ本国では、
・価格革命
とよばれる、経済システムの大転換がおこります。
年代としては、1500年ごろ〜1700年ごろにあたります。
これがそのまま、いまのグローバル経済につながります。
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「大航海時代」については、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史② ─ 近世ヨーロッパ

わたしたちが「あたりまえ」と思っている、文化・精神・制度は、1500年代のヨーロッパ地域で生まれました。
具体的には、
- ルネサンスの起こり
- 宗教改革の広がり
- 主権国家の構想
- 科学革命の勃興
です。
それにより、
・神からの脱却
・近代国家の整備
など、いまの近代社会につながる基盤がつくられました。
年代としては、1500年ごろ〜1600年ごろにあたります。
…
「近世ヨーロッパ」については、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史③ ─ 近代ヨーロッパ

近世ヨーロッパでは、政治の中心は、神(=教皇)から王(=国王)へと移っていきました。
つづく、近代ヨーロッパでは、政治の中心は、王(=国王)から、人びと(=民衆)に移ります。
ポイントは、つぎのとおり。
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- 産業革命
- 啓蒙思想
これまでは、国王の権限で、国家運営がなされていました。
近代以降は、民衆(=国民)の合意で定まる「法」によって国家が運営されます。
そのプロセスのなか、ヨーロッパ各国で「革命(Revolution)」が起こります。
政治における大転換を「市民革命」とよびます。
アメリカでは「アメリカ独立戦争」が、フランスでは「フランス革命」がおこりました。
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政治面でも大転換がおきるなか、経済面でも革命が起こります。
イギリスでおきた「産業革命」です。
年代としては、1700年ごろ〜1800年ごろにあたります。
産業革命以降、ヨーロッパにかぎらず、人類全体は豊かになっていきます。
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また、学術面でも、転換が起こります。
啓蒙思想の広まりです。
いまの科学研究や社会制度に影響を与えることになります。
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「近代ヨーロッパ」については、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史④ ─ 近代アジア諸国

ヨーロッパの近代化が、中東&インド&中国などの「アジア諸国」へ影響を与えていきます。
ポイントは、つぎのとおり。
- 「中東」の動向 ─ オスマン帝国の衰退
- 「インド」の動向 ─ ムガル帝国の崩壊
- 「中国」の動向 ─ 清帝国の崩壊
近代化をつうじて、ヨーロッパ諸国は民主化され、豊かになっていきます。
それにより、いままで以上に、国外に進出して、植民地をつくっていきます。
いっぽう、「被植民地」側に追いやられた、
・インド
・中国
の3地域は、欧米列強に侵入・侵略されていきます。
そのプロセスで、国内から独立運動もおこり、帝国は内部崩壊していきます。
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まずは、中東エリア。
近代以前、中東地域は、オスマン帝国がおさめていました。
しかし近代以降、「ヨーロッパによる圧力」「国内からの独立運動」により、じょじょに衰退していきます。
結果、オスマン帝国の基盤は、じょじょにほころんできます。
…
つぎに、インドエリア。
インドの場合、大交易時代のころから、いち早く植民地として利用され、〝憂き目〟にあってきました。
そのため、民衆は〝長年のうっぷん〟がたまっていました。
独立の動きが激しくなり、イギリス支配から解放されていきます。
…
さいごは、中国エリア。
中国地域は、清帝国がおさめていました。
けれど、イギリス・フランス・ロシアなど帝国列挙により、じょじょに侵略されていきます。
その後、反発するように、イギリスと戦争がおこします。
けれど、敗戦をきっし、不利な条約をむすぶことになります。
結果、国内経済が疲弊します。
さらに、ヨーロッパ諸国との外交&取引に不満をもつ民衆が、各地で反乱をおこします。
国内秩序は、ますます不安定になっていきます。
危機感をいだく清王朝の改革派は、近代化政策(=洋務運動)を実施します。
しかし、改革はうまくいかず、さきに近代化をとげた日本に戦争で敗れてしまいます。
その後、民主派の「孫文」が革命をおこし、200年以上つづいた「清王朝」は滅亡することになります。
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「近代アジア諸国」については、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史⑤ ─ 帝国主義時代

アジア各国に影響を与えつつ、ヨーロッパ諸国は、よりいっそう植民地政策をすすめていきます。
帝国主義時代の始まりです。
ポイントは、つぎのとおり。
- 帝国主義の特徴&要因
- アフリカ分割
- アメリカの動向
- ロシアの動向
- 第一次世界大戦の勃発
近代化をつうじて、ヨーロッパ諸国は民主化され、豊かになっていきます。
そのいっぽう、国外に進出して、それまで以上に植民地をつくっていきます。
この過程 or 時代を「帝国主義」「帝国主義時代」とよびます。
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そのなかでも、激しく獲得競争をおこなった土地が、アフリカ地域でした。
・フランス
・ドイツ
・イタリア
が中心となって、アフリカ各地を植民地として統治していきます。
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また、南北戦争を経て、統一を果たした「アメリカ合衆国」も、植民地競争に乗りだしていきます。
1890年代になると、西部への開拓が終わり、経済の発展にブレーキがかかります。
いわゆる「フロンティア消滅」です。
いっぽう、国内産業は「重工業化」がすすみ、生産量はイギリスを追い抜くことになります。
そのなかで、財閥があらわれ、政府と手をくみ、海外へ植民地政策をすすめていきます。
以後アメリカは、繁栄をきずいていきます。
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くわえて、フランスからの援助で、ある程度、近代化を果たすロシアも、植民地競争に乗りだしていきます。
ロシアは、「ベルリン会議」の交渉が失敗におわり、地中海への海洋ルートを失いました。
そこで、東アジア方面に足をのばし、太平洋ルートの海外貿易をすすめようとします。
そのさい、同じく近代化をすすめる日本と、海の領域をめぐって、争いが生じます。
いまの「北方領土問題」のきっかけにつながります。
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このように、西欧諸国&アメリカ合衆国が、植民地競争に乗り出したことで、つぎのような〝ひずみ〟が生じます。
「第一次世界大戦」の勃発です。
ヨーロッパ本国では、激しい植民地競争をおこなうなかで、各国のカンケーが、一気に悪くなります。
結果、オーストリア皇太子の暗殺をきっかけに、ヨーロッパ全体をまきこむ「第一次世界大戦」が勃発します。
いっぽう、ヨーロッパからの侵略・侵攻をうけた「中東」「インド」「中国」も、植民地として開拓されていきます。
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年代として、帝国主義時代は、1800年ごろ〜1900年ごろにあたります。
いまの欧米優位の世界をきずいたという意味で、とても大事な時期です。
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「帝国主義時代」については、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史⑥ ─ 近現代

近代化を果たした欧米列強は、植民地化をすすめるため、「非ヨーロッパ圏」に侵入・侵略していきます。
それにより、各国の思わくが交わり、列強同士の争いが、いたるところでおこります。
結果、2つの大戦(=第一次&第二次世界大戦)が勃発します。
ポイントは、つぎのとおり。
- ロシア革命
- 世界恐慌
- 中国国民党/中国共産党の成立
- 第二次世界大戦
第一次大戦をきっかけに、列強各国の「政治制度」「経済状況」が大きく変わります。
なかでもロシアは、
・貧困層の増大
から、それまで「ロマノフ王朝」から「社会主義国」へ、統治形態が変化します。
いわゆる「ロシア革命」です。
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いっぽう、第一次大戦まえ、中国地域には、欧米列強が進出していました。
第一次大戦中から、第二次大戦にいたるあいだ、今度は、日本が中国北部から侵入・侵略してきます。
それにともない、中華民国がおさめる政治情勢も、混乱していきます。
そのあいだ、いまの中国に影響をおよぼす、中国国民党/中国共産党 ─ 2つの政党が成立します。
さらに、満州国を建てた日本は、さらに中国へ進出し、〝ドロ沼〟の戦争に突入します。
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さいごにヨーロッパとアメリカ。
第一次大戦のあと、戦争の舞台になったヨーロッパ地域は、経済が衰退します。
かわりに、盛り上がったのがアメリカでした。
世界経済の中心が、ロンドンからニューヨークに移り、アメリカは繁栄を極めます。
しかし、過剰融資&過剰生産により、バブルが崩壊 ─ 。
「世界恐慌」がおき、各国の情勢が、一気に変化します。
欧米列強&日本は、よりいっそう侵略戦争に乗り出します。
結果、全世界をまきこむ「第二次大戦」が勃発します。
…
近現代の歴史は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史⑦ ─ 戦後

戦後世界のポイントは、つぎのとおり。
- ベルリンにおける対立
- 朝鮮戦争
- キューバ危機
- ベトナム戦争
- 冷戦の終結
ヒトラーにより自殺し、「ファシスト体制」は崩壊 ─ 。
第二次世界大戦も終結します。
しかし、共通の敵をうしなった、アメリカ/ソ連の対立が、激しくなります。
世界各国を巻きこみ、
vs.
社会主義陣営(ソ連)
に分かれていきます。
核兵器をつかった武力衝突がないため「冷戦(Cold War)」 とよばれました。
とはいえ、大戦後は、両陣営を軸にした争いが、いたるところでおこります。
その後、ソ連とアメリカは、ソ連首相「スターリン」の死によって「対立の緩和」(=雪解け)をみせます。
両国以外の場所で、資本主義陣営 vs 社会主義陣営の争いが残ります。
結果、〝連れもどされる〟かたちで、アメリカ/ソ連の対立が、再燃します。
両国は、世界の覇権を握りますが、アメリカは「ベトナム戦争」での敗北をきっかけに、じょじょに権威・影響力を落としていきます
ソ連も、一党独裁体制による支配にたいして不満・批判が高まり、統治能力を失っていきます。
最終的には、ロシア率いる「ソ連」は解体 ─ 。
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戦後の歴史は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
近代世界の歴史⑧ ─ 現代

現代の歴史のポイントは、つぎのとおり。
- EU(欧州連合)の成立
- 中東パレスチナ問題
- インド/パキスタンの対立
- 中国の動向
冷戦体制の崩壊により、ヨーロッパでは、欧州統一の動きが、加速していきます。
いっぽう、第二次大戦後の中東地域では、資本主義陣営/社会主義陣営の争いとは別に、
vs.
・イスラム教徒(=アラブ人)
の対立が激化します。
これが、いまでもつづく「中東パレスチナ問題」です。
…
また、大戦後、東南アジア&アフリカ地域では、各国が、西欧列強の植民地支配から解放されていきます。
なかでもインドは、長年の念願がかなって、イギリスからの独立を果たします。
けれど今度は、インド国内で「ヒンドゥー教徒 vs イスラム教徒」の対立が、激しくなります。
・イスラム教徒 → パキスタン
こんなふうに、インド国内に、それぞれ国家を建設します。
この対立は、いまでもつづくことになります。
…
中国地域では、戦時中、共通の敵である「日本」を倒すため、「国民党」と「共産党」が、いったんは協力関係をむすんでいました。
けれど、敗れた日本が中国から徹底すると、戦後、ふたたび争い、内戦状態になります。
そして、戦いに敗れた「国民党」は、中国本土を脱出し、台湾島へ逃れることになります。
これがいまの「台湾」です。
そして、本土に残った「共産党」が、いまの「中華人民共和国」となります。
…
「現代の歴史」は、こちらの記事で、くわしく説明しています。
まとめ
まとめると、
りきぞう
・大事なキーワードは、「ルネサンス」「産業革命」「2つの世界大戦」など
・重要な人物は、「ダ・ヴィンチ」「ナポレオン」「ビスマルク」「ヒトラー」「毛沢東」など
といったかんじ。
この記事が、「近代世界の歴史を知りたい人」の参考になれば、うれしいです。
ではまた〜。