どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、 シソンヌのコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、シソンヌの全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は『quatre(カトル)』『trois(トゥロワ)』『huit(ユイット)』
・ライブ恒例の「野村くん」をみたいなら、『sept(セット)』がおすすめ
といったかんじ。
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
長文ですので、目次から、気になる作品にとんでもオーケーです。
※ 公演された年数順に並んでいます。
目次
『シソンヌライブ une(アン)』
公演日 | 2015年12月 |
収録 |
姉弟 職員室 立てこもり 名店への道 ガソリンスタンド 汚し屋 スポーツ交差点 町の美容室 |
2013年におこなったライブのリメイク公演です。
「キングオブコント」で優勝したあとに、過去おこなったライブを再演したものです。
すでにシソンヌさんらしい世界観ができあがっています。
このころ、もう確立していることに驚くはずです。
たった1回の公演で、さまざまなジャンルのコントを披露しています。
個人的に良かったのは、「職員室」、「名店への道」、「ガソリンスタンド」 ─ 。
日常風景を素材にしながら、じろうさん演じる、さまざまな人物が、強烈なキャラクターを発揮しています。
リメイク公演とはいえ、さいしょの単独公演ながら、めちゃくちゃハイレベルです。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ une(アン)』感想&レビューです。『シソンヌライブ deux(ドゥー)』
公演日 | 2015年12月 |
収録 |
姉弟 職員室 立てこもり 名店への道 ガソリンスタンド 汚し屋 スポーツ交差点 町の美容室 |
2014年におこなった第2回のライブ。
こちらもリメイク公演になります。
『une』と同じく、シソンヌワールドが全開です。
いっぽうで、キャラよりもドラマ性のコントが増えた印象です。
「7の子」は、変わった視点で笑わせるコント。
「不倫関係」、「別れ」は、ドラマ仕立ての作品です。
どれも10分くらいのコントだが、あいかわらず、ジャンルは幅ひろいです。
個人的に良かったのは、「発信源、彼 」、「ラーメン屋」、「インドカレー」 ─ 。
インドカレーは、どこか日本人を皮肉っているかんじでしたね。
「ラーメン屋」は、『キングオブコント』でも披露された作品。
シソンヌの名を世に広めた作品となっています。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ deux(ドゥー)』感想&レビューです。『シソンヌライブ trois(トゥロワ)』
公演日 | 2015年12月 |
収録 |
姉弟 職員室 立てこもり 名店への道 ガソリンスタンド 汚し屋 スポーツ交差点 町の美容室 |
これまで2回の単独ライブをおこなってきました。
この3回目で、シソンヌのライブ公演が、本格的にスタートします。
その意味で、記念すべきライブといえます。
『リューヤの思い』では、車の運転さばきで、カノジョへの想いを表現。演出による笑いです。
『先生の本性』は、じろうさんの「異常さ」を感じられる作品になっています。
どのコントも10分程度ですが、どれもなかみが濃いものばかり。
コント好きなら、かならずみておきたい作品。
「息子の目覚まし時計」は、むすこが行方不明になった夫婦のおはなし。
シソンヌは、こういうシメっぽいテーマをコントにするのが、ほんとうにうまい。
かれらの笑いがどういうものか ─ この作品をみれば、わかるはずです。
おすすめは、「野祭」。
いなかの村を舞台に、オヤジ演じるじろうさんの狂気が、かいまみれる作品です。
個人的には、シソンヌさんの全コントのなかでも、トップ3に入ります。
これだけでもみてほしいです。
また、このライブから、オーブンニング&舞台演出をふくめて、おしゃれさが、一気にあがりました。
初見の人がみても、かなりワクワクしながら視聴できます。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ trois(トゥロワ)』感想&レビューです。『シソンヌライブ quatre(カトル)』
公演日 | 2015年6月 |
収録 |
聞かないでくれよ しつけ 俺の袋 大学デビュー ことわれない女 人間してる お父さんと美和子 企画会議 自由研究 先生と野村くん |
4回目の単独ライブを収録したものです。
リメイク作品はなく、すべて新作になっています。
ストの『先生と野村くん』では、親にすてられ、親戚の家に育てられる野村くんが再登場 ─ 。
まえのコントでは、野村の「不遇」はほのめかす程度だった。
けれど今回は、ストレートに「キツい立場」に追い込まれていることがわかる。
本作以降、野村くんは、たびたび登場します。
その意味では、スポットライトがあたりはじめた、重要なライブといえます。
いっぽうで、単独ネタも、クオリティがハンパない。
とくに、「企画会議」は、〝できる風の男〟をじろうさんが熱演 ─ 。
おなかをかかえて笑いました。
全体をとおして、ハズレがなく、どれもおもしろい。
個人的には、本作がナンバーワンです。
くわしいレビュー
シソンヌ「シソンヌライブ quatre(カトル)』感想&レビューです。『シソンヌライブ cinq(サンク)』
公演日 | 2015年6月 |
収録 |
やめられないお母さん 最新の勉強法 うちの息子、実は ばばあの罠 てんぷら 家具屋 ヒーローインタビュー 止めてみたものの |
5回目の単独ライブを収録したものです。
見ごたえはあったんですが、前回までのライブにくらべると、ややトーンダウンした感じがしました。
やはり1年に1回のペースだと、濃い内容を保つのはむずかしいのかもしれませんね。
『ばばあの罠』は、演出による笑い。
すこし〝飛び道具〟に、たよっているかんじでしたね。
個人的に好きなのは、「止めてみたものの」。
死のうとする友人をとめる男。説得に成功します。
しかし相手は、100% 死ぬつもりだったので、仕事もやめ、貯金も使いはなしていた。
この〝気まずさ〟が笑いの軸になります。
わかりやすいストーリーで、だれがみても笑えます。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ cinq(サンク)』 感想&レビューです。『シソンヌライブ six(シス)』
公演日 | 2017年4月 |
収録 |
婚活パーティー 野村くんの夢 Japanese Ojisan 父へ ボクシングジムに通いたいけど 同居人の サ裸リーマン |
6回目の単独ライブを収録しています。
シソンヌさんの魅力は、じろうさんのキャラにあります。
かれの「狂気がかった」性格が軸となり、笑いをおこしていきます。
本作では、狂気の強度が増し、よりレベルの高いコントを展開しています。
前回のトーンダウンから一転、シソンヌのおもしろさを、いかんなく発揮しています。
個人的には、「婚活パーティー」、「ボクシングに通いたいけど」、「同居人の」 の3本がよかった。
「ボクシングに通いたいけど」に登場する女性なんて、じろうさんにしかできない人物だと思います。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ six(シス)』感想&レビューです。『シソンヌライブ sept(セット)』
公演日 | 2017年4月 |
収録 |
代わりに読んで 車に乗るな 成美と百花 割烹SHU 野村くん、オーディションを受ける カメラマンとアシスタント |
7回目の単独ライブを収録しています。
本作では、毎度ライブで登場する「野村くん」にスポットがあたっているかんじです。
「野村くん」が好きなら、このライブをみるのが、おすすめです。
いっぽうで、「成美と百花」「割烹SHU」など、じろうさん演じる人物のキャラが、さくれつしています。
はげしい狂気/しずかな狂気 ─ 正反対の〝狂い〟を演じられるのが、ほんとにスゴイです。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ sept(セット)』感想&レビューです。『シソンヌライブ huit(ユイット)』
公演日 | 2019年6月 |
収録 |
閉めたのに 野村くん、登校する キッチンようこ 知らない自分 飲み会のあと 叔父と甥っ子 |
8回目の単独ライブを収録。
こちらもあいかわらず、じろうさんの狂気がさくれつしている。
個人的には、『キッチンようこ』がおすすめ。
オープン初日をむかえた洋食店。
じろうさん演じる女性店主と、ぐうぜん訪ねてきた男性客のやりとり。
これまでも割烹料理など、お店を舞台にしたコントがたくさんありました。
そのなかでも、本作品は、じろうさんの〝狂気〟が、いいぐあいにまざりあって、ハイレベルにしあがっている。
ナチュラル志向もここまでいくと、笑いにかわるんですね。
また『知らない自分』も、まじめ/バカバカしさのバランスが、うまくとれていて、いい感じで笑えます。
恒例の野村くんも登場します。
全体として、バランスのとれた構成になっています。
ちなみに、特典の東野さんのシソンヌ解説も、おもしろいです。
ふたりの魅力は、いったい何か? ─ あますことなく語っています。
くわしいレビュー
シソンヌ『シソンヌライブ huit(ユイット)』感想&レビューです。まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は『quatre(カトル)』『trois(トゥロワ)』『huit(ユイット)』
・ライブ恒例の「野村くん」をみたいなら、『sept(セット)』がおすすめ
ぜひ、シソンヌのコントをみるうえでの参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。