シソンヌ『シソンヌライブ une(アン)』感想&レビューです。

公演日 2015年12月
収録 姉弟
職員室
立てこもり
名店への道
ガソリンスタンド
汚し屋
スポーツ交差点
町の美容室

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、シソンヌ『シソンヌライブ une(アン)』。

2013年におこなったライブのリメイク公演です。

「汚し屋」は、ふしぎな世界観のコント。

「スポーツ交差点」は、青春アニメのパロディです。

たった1回の公演で、さまざまなジャンルのコントを披露している。

その実力はすさまじいものがある。

テレビでみせるコントはほんの一部。

ライブこそ、ふたりの本気がみれる。

ぜひおすすめしたい作品です。

個人的に良かったのは、「職員室」「名店への道」「ガソリンスタンド」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『職員室』


あらすじ

入院のため、小3の担任をはなれる教師。

代理で受けもつ同僚が、クラスの状況をたずねる。

学級委員はひとりもいないのに、副学級委員が12人もいたり、リーダー格の男子がだれかときいても「いない」と答えたり……。

いまいちクラスのようすが把握できない。

困りはてる代理教師は、つい「きもちわるいクラス」と口にする。

そのとたん「なんで『きもちわるい』っていうんですか!」と奇声を発する。

「おまえ、そういうヤツか……」とおびえる代理教師 ─ 。

それでもなんとかクラスの現状を探ろうとするが……。

じろう演じる、教師キャラを軸にするコント。

情緒不安定で、どこか危なかっしい。

なにを言ったらキレるのか ─ ポイントがわからず、観てるほうをドキドキさせる。

この〝ハラハラぐあい〟が、キンチョー感のある笑いを、つくりだしている。

クラスを取りまとめられず、悩んだすえに入院するかんじもあるんだけど、生徒が暴れまわってるようすもない。

なんで入院するのかわからず、その不透明さが、教師の魅力をひきたてる。

プロットではなく、小ボケのつみかさねで笑わせるコント。

「モンスターペアレントをもつ生徒はいる?」の問いかけに、

「両親ではなくおじさんのほうがこわい」

とこたえる。

さらにそれが、親戚の「伯父さん」ではなく、ただの「おじさん」というくだりは、おもしろかった。

『名店への道』

あらすじ

小料理屋のカウンターで、男ひとりでが食をたしなむ。どのメニューも絶賛。

しかし質の高い料理のわりに、客の入りがすくない。

プロデューサー風の男は、上から目線で「どうしたら流行るのか」「一流の名店になれるのか」をアドバイスする。

まじめイッテツで、お客さんにやさしい大将 ─ 。

営業時間は、午前11:00〜午前4:00。

ランチでは、きんじょの女子大生や主婦、工事現場の労働者をあいてに「プレートランチ」までふるまっている。

プロデューサー風の男は、「名店になるには、過剰なサービス精神をあらためる必要がある」と指摘する。

「あえて営業時間は縮め、客層も選ぶべきだ」とアドバイス ─ 。

さらに会員制のしくみを提案する。

ショージキな大将は、アドバイスをすべて受けいれ、あしたから実践すると決める。

気分よくするプロデューサー風の男。

さっそく会員証がわりに、大将の名刺をもらおうとするが……。


イチバンおもしろかったです。

プロットではなく、会話のやり取りをたのしむコント。

ひとつひとつ小ボケがさえていて、ハマりこんでしまう。

じろう演じる大将の「バカ正直」が笑いの軸となり、それをエラソーにするプロデューサー風の男がうまくひきたてる。

チャラい/まじめの構図がきれいに組まれ、安定した笑いをつくり出している。

『ガソリンスタンド』


あらすじ

クルマがエンストし、あわててガソリンスタンドにかけこむ男。

高齢の店員がおうじるが、耳がとおく、あいての声がきこえない。

さらに給油ポンプの位置もわからず、テキトーにあたりをウロウロする。

見かねた客は、ポンプの場所をおしえ、給油を手伝うが……。

アクションメインの作品。

じろう演じるスタンドマンの動きが、おもしろすぎる。

プロット&リフまわしが、わりとベタで、ストーリーにもそこまで深みはない。

それでも、カクカクしたその動きに、笑いがとまらなかった。

心にのこる作品ではないが、瞬発力がある。

映像でみるかぎり、観客の笑いもイチバンおきていましたね。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。