公演日 | 2013年6月 |
収録 |
バット ポイントカード AD 賄賂 BAR 万引き お見舞い 質屋 有休 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、バイきんぐ『エース』。
『キングオブコント』で優勝して以来、2回目の単独ライブになります。
実力はハンパありません。
ハズレのないコントばかり。
『BAR』、『有休』では、西村さんの〝変人ぶり〟をいかして、笑いをおこしています。
小峠さんよりも、西村さんのほうが、ファンが多そうですね。
…
個人的に良かったのは、「ポイントカード」、「賄賂」、「質屋」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
目次
『ポイントカード』
y−1
あらすじ
ドラックストアにやってくる客(小峠)。
雨が降っているため、店員(西村)は「雨の日サービス」として、ポイントをつけるくれる。
よろこぶ客。
すると、とつぜん雨が止みはじめる。
外を確認した店員は、すぐさま切りかえ、ポイントを無効に。
あまりにカッチリしている対応に、怒った客は……。
ひとこと
発想がおもしろいです。
マニュアルを重視しすぎる店員もおかしいですが、「雨の日サービス」を心待ちにする客のほうもおかしかったりします。
ボケの立場を逆転させる。
プロットもうまいなぁ。
『賄賂』
あらすじ
大物議員(小峠)の自宅をおとずれる男(西村)。
自分を議員にしてほしいとたのみこむ。
タダでは動かない議員にたいして、男は風呂敷につつんだ「お重」を差しだす。
なかみを確認すると「おまんじゅう」や「豆大福」……。
ワイロかと思いきや「甘いもの」しか入っておらず……。
ひとこと
一段ずつ「お重」のフタをあけるたびに、甘いものが出てくる。
「カネをもってこいって言ってるんだよ!」
ベタとわかっていても、ホンネをさけぶシーンには笑えます。
食べものを差しだすときに、西村さんが〝ワルそうな表情〟をみせるのもポイント。
こまかい演技も見ごとです。
『質屋』
あらすじ
質屋に「5万円で買った時計」をもってくる客(小峠)。
引きとってもらう値段をきくと、鑑定士は「300円」とこたえる。
納得いかない客。ほかのトコでみてもらうと店をあとにしようとする。
そのとき鑑定士は引き止めるように声をかける。
「きゅうに跳ね上がったな」
そのあとも、引きとり額がどんどん上がっていき、ついには「1億」を越える。
どうやら大きな組織もカラむ品物のようで……。
ひとこと
ありえない設定ですが、ストーリー展開がおもしろく、つい笑ってしまいます。
全体をとおして、いちばんインパクトのあるコントでした。
時計を確認した鑑定士が、あわてて組織のおエライさんに電話をかける。
〝正体不明のボス〟に、おびえる店員。
そのフワッとした演出も、なんだかおかしい。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。