公演日 | 1998年8月 |
収録 |
夏の暑い日に A DAY HARBOR EVENING ISLAND NIGHT ISLAND NIGHT NIGHT ISLAND STAR NOON ISLAND AFTERNOON OTAFUKUTEI EXTRA |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、バカルディ(さまぁ~ず)『なまたまごかけ御飯』。
さまぁーずさんのバカルディ時代のコントライブを収録したものです。
むかしのものですが、内容は、まったく古びていません。
収録構成をみると、フクスウのネタが収録されているようにみえます。
けれどすべてつながり、ひとつの作品になっています。
なので、おふたりで演じる喜劇といったほうが、あたっています。
以下、あらすじ&感想をみていきます。
バカルディ(さまぁ~ず)『なまたまごかけ御飯』
あらすじ
夏の暑い日に
とある、いなか町。
青年「タケノウチ」(三村)が、定食屋で、「なまたまごかけ御飯」を注文する。
店の女性店員に愛想よくふるまう。
シーンはかわり、田舎の船着場。
かれが、もの想いにふけっていると、地元のタクシー運転手(大竹)が、ふらりとあらわれる。
初対面にもかかわらず、すげずけと話しかけ「オンナのことで、悩みがあるんだろ?」と、たずねてくる。
あまりのしつこさに、タケノウチは、定食屋の娘「リョウちゃん」への恋心を打ち明ける。
じつは近いうちに、仕事の都合で、このいなか町をはなれ、東京に行くことになっていた。
そのまえに、告白をしようか、うじうじ悩んでいた。
はなしをきいたタクシー運転手は、〝ハッパ〟をかけ、告白しないとダメだとうなかず。
決意をかためたタケノウチは、かのじょが「ちかくの無人島へ行く」と耳にして、追いかける。
するとなせがタクシー運転手も、協力してやると言い出し、いっしょついていく。
予定どおり、島に着くものの、リョウちゃんのすがたは、まったくみつからない。
かのじょへの恋ごころが揺らぐなか、タケノウチとタクシー運転手は、たがいの過去の恋を語りはじめる。
じつは、タケノウチは、理想がすこし高く、すこしでも〝違和感〟があると、カノジョと別れてしまう性格 ─ 。
付き合ってもないのに、リョウちゃんとも、そうならないか、すこし心配になる。
が、ここでもタクシー運転手は、うだうだ言わずに、まずは告白するように、けしかける。
やる気をとりもどしたタケノウチは、もしかしたら、リョウちゃんは、たった一夜で咲く伝説の花をみようと、この無人島にきたのかも、とカンづく。
さっそく、その花をまえにむかい、リョウちゃんを待つことに。
すると案の定、かのじょがやってくる。
が、そのすがたは、タケノウチがいつもみていた雰囲気とは、まるでちがう。
ショックをうけたかれは……
ひとこと
はなしのあらすじは、こんなかんじ。
くわえて、喜劇のようなストーリーにのせながら、さまぁ〜ず(バカルディ)さん独特のかいあい・やりとりがくりかえされる。
タクシー運転手演じる大竹さんが、ちくいち小ボケを連発 ─ 。
それにたいして、タケノウチ演じる三村さんの、するどいツッコミが入ります。
漫才と喜劇を融合させたかんじで、みていてとても新鮮です。
個人的には、大竹さん演じるタクシー運転手が、「だいじなときに開けろ」といって、タケノウチにプレゼントをわたす。
それがかのじょとのカンケーに影響をあたえる ─ そんなラストが、なんだかジンワリしてよかったです。
テレビではおなじみのさまぁ〜ずさん ─ 本作品をみることで、またちがった一面をみれたりします。
おふたりのコントのトーン&モチーフを知るうえでも、もってこいのコント作品ですね。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。