どうも、りきぞうです。
大学のころから、世界史に親しんできました。
大学院時代は、本格的に人文書・歴史書にあたってきました。
・大事なキーワード&人物は?
・この時代のポイントは?
きょうは、この問いに答えていきます。
答えは、つぎのとおり。
・キューバ革命
・キューバ危機
・フォークランド戦争
・ゲバラ
この記事では、つぎの本を参考にしました。
以下、
- 大戦直後
- 70年代以降
の時期に分けて、ラテンアメリカ諸国のようすをみていきましょう。
目次
戦後のラテンアメリカ① ─ 大戦直後
ほかの後進地域とくらべて欧米列強からの独立を果たしていたラテンアメリカの国々は、各国やアメリカとのあいだで地域協定がむすばれていきます。
おもなところだと、つぎのふたつです。
・米州機構
リオ協定では、ラテンアメリカ諸国とアメリカ合衆国とのあいだに、反共産主義を目的とした集団防衛条約が締結されました。
米州機構は、アメリカを中心とした計21カ国から成る組織です。パン=アメリカ会議がひらかれ、ボゴタ憲章にもとづいて結成されました。
ラテンアメリカ諸国の連携が図られるいっぽう、各国内でも改革がおこなわれていきます。
このころ、どの国でも、
・議会政治の機能不全
・反アメリカによる民族運動
といった問題をかかえていました。
具体的には、アルゼンチンでは反アメリカ&民族主義をスローガンとするベロン政権が誕生し、上からの社会主義改革をおこなっています。
しかし政策の効果はかんばしくなく、さいごは保守派によるクーデタに合い、国内秩序はよりいっそう乱れていきます。
またキューバではカストロ&ゲバラによる軍事クーデターがおこります。これによりバティスタ政権がたおれ、新たに社会主義国家が誕生します(キューバ革命)。
かれらは土地改革を実施し、アメリカ系企業を奪いとるようなかたちで併合していきます。
これによりアメリカはキューバと国交を断絶し、陸上からの武力攻撃をしかけるようになります。
そんななかソ連を支援をうけたキューバが、ひそかにミサイル基地の建設をおこなき、さらには核保有まですすめようとします。
このニュースを知ったアメリカはあわてふためき、キューバとの全面対決に臨もうとします。
核戦争になる直前でしたが、ソ連のフルシチョフによって妥協が図られ、全面戦争は回避されます(キューバ危機)。
この事態を重くみたアメリカ&ソ連の両国関係は、米ソ間にホットラインを設置し、連絡を密におこなうことを取り決めます。
戦後のラテンアメリカ② ─ 70年代以降
それまではアメリカの影響がつよかったラテンアメリカ諸国でしたが、70年代以降は、それぞれが独自の政策をおしすすめていきます。
しかし石油危機をきっかけに、財政が悪化し、ほとんど国は累積債務の問題に苦しみます。
それにより〝強い権限〟でもって解決しようと、ラテンアメリカ諸国ではつぎつぎに軍事政権が誕生していきます。
以下、
- チリ
- アルゼンチン
にスポットをあてて、そのようすをみていきましょう。
チリ
チリではそれまでアジェンダ政権のもと、議会制民主主義による社会主義体制がしかれていました。
しかしアメリカの支援をうまく利用しながらピノチェトがクーデターをおこし、軍事独裁政権を誕生させます。
彼は反対派をつぎつぎ殺害し、国内に恐怖政治をしいていきます。
アルゼンチン
アルゼンチンでは、反アメリカ&民主制をかかげるベロン政権が復活します。
しかしこちらも、アメリカの支援をうけた軍部によりクーデターをおこされ、崩壊します。
以降は、親アメリカを標榜する軍事政権が統治しますが、ほかのラテンアメリカ諸国と同じく、一部の特権階級しか恵まれず、国の経済は疲弊していきます。
そんななかイギリスとのあいだでフォークランド戦争がおこります。戦況は優位にすすまず、敗北した政権は民衆からの反発をうけて、一部、民主制を導入していくことになります。
おわりに
戦後のラテンアメリカをみてきました。
まとめると、こんなかんじです。
・キューバ革命
・キューバ危機
・フォークランド戦争
・ゲバラ
この記事が、戦後のラテンアメリカを理解するさいのヒントになれば、うれしいです。
では、また。