バナナマン × 東京03『handmade works live』感想&レビューです。

公演日 2013年3月29日〜31日
収録 工房
手紙
何でショー
日村養鶏場
手作りアニメ
タカちゃんとバンと3人
ストリート
逃げ癖のある男
ゲーム
工房

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、バナナマン × 東京03『handmade works live』。

日本でもトップクラスの2組がコラボして、つくりあげたコントライブ。

当時は話題になりましたね。

バナナマンも東京03も同じ年にそれぞれ自前の単独ライブをおこなっているので、忙しいなかでつくったライブだと思います。

そのため、個人的には、クオリティは期待していませんでした。

けれど、シナリオもつくりこまれていて、かなりしっかりしたコントにしあがり、びっくりしました。

『handmade works live』の概要

「handmade」のタイトルどおり、「てづくり」をコンセプトしたライブです。

舞台にハデさはなく、白い箱をイスがわりにつかったり、家具などちょっとした小道具を用いるだけです。

約5〜10分くらいのコントがつづきます。

スタートとラストの「工房」は、ワンセット。

そのほかのコントには、ストーリーにつながりはありません。

幕間には「手作りアニメ」がながれます。

ほとんどがステージコントです。

以下、それぞれの作品をみていきます。

『工房』

はじめとおわりにもってきたコント。

このライブ自体はじめてなので、自己紹介的な作品です。

おしゃれな工場で働く5人。

「仕事のめんどくささ」「てづくりのメリット」などを、ふざけながら議論していく。

「てづくりのよさは、心のあたたかさ」 ─

そう主張する角田&日村にたいして、のこりの3人はさめた目で、反論する。

両者の対立が軸となり、はなしが展開していきます。

『タカちゃんとバンと3人』

タカちゃんとバンというキャラは、バナナマンライブ『RADIO DANCE』でも登場しています。

バナナマン『RADIO DANCE』感想&レビューです。

そこへ、東京03の3人が加わり、ストーリーが展開していきます。

タカちゃん/バンは、王様/家来のカンケー。

今回は、タカちゃんの引っ越しに、バン&ほか3人が、手つだいにくるという設定。

バナナマンコントとおなじように、タカちゃんの〝Sっぷり〟が、そんぶんに発揮されます。

タカちゃんのおもしろさは、しぜんと暴君をよそおうトコ。

怒なり声をあげるわけではないのに、雰囲気におされ、ついつい服従してしまう。

魅力的なキャラクターです。

『ストリート』

角ちゃん&設楽さん、ふたりだけのコント。

フェミニンな歌詞を歌うストリートミュージシャン。

そこへ、設楽さん演じる「ヤクザ風の男」が、とおりかかる。

その瞬間、演奏の曲調がいっぺん。

〝やわらかい〟曲から、硬派で、反逆的な歌へと変化。

ヤクザも満足し、エアギターをしばがら、ノリノリで合わせてくる。

ようやくはなれると、ふたたびフェミニンな歌を再開。

しかし、ふたたび男がもどってくると、反逆的な歌をうたいはじめる。

プロットはベタだけど、角田さん、設楽さんの性格が発揮されてて、とてもおもしろかった。

曲調がかわるとき、バックにあてるライトの色が変化したり、演出もわかりやすい。

万人受けする内容ですね。

『手紙』

あらすじ

イスにすわった5人が横にならび、全員がそれぞれに宛てた手紙を読みあげる。

文通のようなスタイルで、時系列で、はなしがすすんでいく。

設楽の「おれたちは仲間といえるのか?」「仲間とはなにか?」という問いかけをキッカケに、手紙のやり取りがはじまる。

感想

このあと、5人のカンケー性がどうなるかは、ぜひチャックしてほしいです。

かなりおもしろいことになっています。

さいしょ退屈なかんじかもしれません。

けれど5人の関係がわかってくると、フクザツさが、おもしろさにかわります。

ほんとうによく練られたシナリオだと思います。

アクションはいっさいなく、セリフだけでここまでの作品をつくれる。

バナナマン&東京03 の実力をかんじさせるコントです。

『何でショー』

あらすじ

設楽が進行役をつとめる「イントロクイズ」。

そこに飯塚が参戦。

『とうりゃんせ』がながれ、すぐさま回答するが、ハズレ。

つづきを聴いていくと、微妙にちがう。

さらに聴くほど、民謡風の曲調からどんどんはなれていく。

ラストは、まったく知らない曲になっていき……。

「知ってる歌が、じつは全く知らない曲だった」みたいな展開はよくありがちです。

けれどこのコントの場合、曲がおもしろいだけに、ベタな展開をカバーしています。

テキストではおもしろさは伝えらないので、こちらもぜひ本編をみてほしいです。

『日村養鶏場』

あらすじ

養鶏場の社長が、自慢のたまごを活かしたプリンを開発し、ネット販売するプランを発表する。

「30代の男」をターゲットにした商品。

豊本、飯塚、設楽の3人に試作品を食べもらい、意見をいってもらうことに。

豊本は「おいしい」と絶賛する。

いっぽう、飯塚&設楽は、「甘さがたりない」「量に問題がある」など、社長に言われたとおり、意見をのべる。

しかしあまりの〝毒舌〟に、社長のキゲンが、どんどんわるくなる。

それでも意見を言いつづけるふたり。

とうとうガマンできなくなり……

感想

ライブ全体をとおしても、プロットの軸がしっかりしているコントです。

コントのプロット構成については、こちらの記事を参考にしてみてください。

コントの書き方 ─ プロットの構成について

このコントでも[設定 → 展開 → オチ]のながれがしっかりしています。

「意見をきかせてほしい」という自らの発言がアダとなり、そのとおり意見を言われ、不機嫌になる社長。

ストーリーの展開としては、「逆転」の構図をとっています。

コントの書き方 ─ プロットの展開について

ちなみにオチでは、それまでおとなしくしていた開発者の角田が大暴れ。

とんでもない秘密をかくしています(笑)

まとめ


全体として、ハイレベルなコントばかりです。

知名度のある2組 ─ 。

なので「お祭り的な内容かなぁ」と思っていましたが、めちゃくちゃつくりこまれていました。

おそれいりました。

2019年にもう一度やるみたいなので、楽しみですね。

ではまた。

よきコントライフを〜。