東京03『夏下手男』(第4回)感想&レビューです。

公演日 2006年7月
収録 熱血教師
ちょっと図々しい男
ストップウォッチ
告白
アピール
格安ツアー
サングラス

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、東京03『夏下手男』。

4回目の単独ライブを収録したものです。

『熱血教師』は、キャラがかぶる「体育教師のふたり」のおはなし。

「どちらが不良の生徒を指導できるか」について、みにくい争いをはじめる。

自分が活躍できるように、生徒にたいして「もっとワルになれ」と言いだす。

本末転倒のながれを、うまく描いています。

『ストップウォッチ』 → 『告白』の2本は、角田さんの演技が、すばらしい。

〝ひねくれた男〟を熱演しています。

個人的に、好きだったのは『格安ツアー』<『サングラス』 ─ 。

以下、カンタンにみていきます。

『格安ツアー』

あらすじ

旅行ツアーに参加した会社員ふたり。

事前のプランとは異なる内容にイラだつ先輩が、後輩にグチる。

「旅行会社のコンダクターにクレームをつけてくる」と息まく。

けれど、コンダクターを目のまえにすると、なにも言えない。

さらには、お世辞まで言いだして……

ひとこと

こちらの作品も、角田さんの〝内弁慶なキャラ〟がよく出ています。

〝小心者キャラ〟が笑いをさそいます。

角田さんは、この役回りが、ほんとにうまいです。

『サングラス』

人物

友人①(飯塚)
友人②(角田)
友人③(豊本)

場所

ファミレス

あらすじ

角田を待つ飯塚と豊本。角田がやってくる。

ふだんはつけないサングラスをかけている。なにごともないかんじで、角田は一方的に話をはじめる。

気になる飯塚は「サングラス買ったんだ」とツッコむ。

けれど、「カッコつけている」と思われたくない角田。認めない。

「前から持っていた」「親戚のお兄ちゃんからもらった」「友人から借りた」。あれこれ理由をつける。

しかしだんだんと言いわけが思いつかなくなり……。

ポイント

こちらも、角田さん〝ヘタレキャラ〟を軸にしたストーリーです。

笑いのポイントをみていきます。

コントで大事なのは、キャラクターとプロット。

この作品ではプロットに注目してみます。

コントのプロットはとてもシンプル。

[設定 → 展開 → オチ]がキホンのながれ。

コントの書き方 ─ プロットの構成について

なかでも「展開」が、作品の良し悪しを決めるんだけど、これにも「型」がある。

パターンは「反転」「逆転」「交錯」の3つ。

コントの書き方 ─ プロットの展開について

ストーリーを整理して、パターンをあてはめてみてると、構図は「交錯」だとわかる。

「交錯」は、隠した感情や事実がバレないように、ひとりの人物が、コトバやアクションを取りつくろうようすを描き、ストーリーを展開させる。

アタフタするすがた or 事態が明らかになっていくようすが、笑いを引きおこす。

この作品でも、角田さんがサングラスを買ったことをかくし、言い訳をでっちあげる。

そして購入した事実がバレないようアタフタをする。

このようすが笑いをひきおこします。

図にすると、こんなかんじです。

構図 ─ 交錯
角田 ≠ サングラス購入

・カッコつけていると思われたくない角田
・飯塚のツッコミに、言いわけをでっちあげる
・だんだんバレていく

角田 = サングラス購入

こんなふうに「交錯」の笑いでは以下の点がポイントになる。

・どのような事実をかくしているのか
・その事実が明らかになるキッカケはなにか
・明るみになるプロセスをどう描くか

ちなみに、角田が〝カッコつけている〟のを隠すいっぽう、だまっている豊本のほうが、ひどいカッコウをしている。

このオチも、よかったですね。

まとめ

こんなふうに、ストーリーの構成に注目すると、よりコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。