バナナマン『bananaman KICK ─ 傑作選ライブ②』感想&レビューです。

公演日 2008年
収録 宮沢さんとメシ
ルスデン
a scary story(初収録)
puke
Fraud in Phuket

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、バナナマンの『bananaman KICK』。

傑作選ライブの1つです。

もう一度、演じなおすことで、作品の魅力を再確認する、といったコンセントのもと、上演されました。

2006年から、2年に1度のペースで開催 ─ 。

『PUNCH』『KICK』『CHOP』というタイトルで、計3回おこなわれました。

3本をまとめたBOXも、すでに発売されています。

2回目の『KICK』では、『処女』(1998年)〜『kurukuru bird』(2005年)から、5本が収録されています。

傑作選なので、キホン過去に演じた内容とおなじです。

バナナマン『bananaman KICK』の概要

以下、それぞれ作品をカンタンにみていきます。

「宮沢さんとメシ」

『kurukuru bird』に収録された作品。

ストーリーはそのままです。

『kurukuru bird』を取り上げたときに、レビューを書いたのでよければチェックしてみてださい。

バナナマン『kurukuru bird』感想&レビューです。

『kurukuru bird』は、約1年半まえに上演されました。

そのため、演技・演出にも、ちがいはありません。

ただ日村さんの衣装が、すこしハデになったかんじ。

2回目ですが、ついついくぎづけになってしまいました。

「有名人との食事に誘われ、テンションが上がる」 ─ 。

だれもが感じるキモチをえがくから、くりかえしみても、飽きないんでしょうね。

ルスデン

『private stock』に収録された作品。

くわしくは、こちらの記事で、レビューしました。

バナナマン『private stock』感想&レビューです。

ご存知の名作コントです。

よく「怖いコント」っていわれてるけど、やっぱり〝オモシロ要素〟がまさっているかんじ。

『private stock』に収録している回は、5年まえのもの。

劇場もせまく、うす暗いため、「恐怖」をそそったかもですね。

今回は、俳優座劇場 ─ 。

スッキリした空間の舞台なので、恐怖要素はうすまっている。

日村の演技も、よりコッケイさを増しているため、怖さよりも、おもしろさのほうが、つよい。

個人的には、演じなおした本作のほうが好きです。

ちなみに、オリジナルとのちがいは、

・「母」の電話の声が、日村さんの本当のお母さんになったこと
・「ヤクザ」の声が、俳優・古田新太さんがなっていること

の2点です。

やはり、コメディ要素が増している印象ですね。

「a scary story」

初収録のコント。

友人ふたりが「怖い話」を語りあうおはなし。

うまく語る日村にたいして、設楽のほうはヘタクソ。

登場人物をAとA’にする
男女ふたりを、わかりにくい名まえにする
はなしのながれが前後する

などなど、こわいよりさきに、わかりにくい。

設楽さんの〝オトボケ〟っぷりが、出ている作品。

キャラクターメインのコントです。

まえの「ルスデン」はガチガチに練った構成なので、リラックスしてみれます。

とはいえ、つくり手としては、「ストーリーを外したストーリー」を考えるのは、それはそれでむずかしいはず。

さらっと演じているけど、かなり練られているかもですね。

「puke」

『ペポカボチャ』に収録された作品。

くわしくは、こちらの記事で、レビューしました。

バナナマン『ペポカボチャ』感想&レビューです。

演技もほとんど変わっていません。

日村さんが部屋で吐くシーンで、うえにあげた手をパタパタさせるなど、動きが多少コミカルになっている。

やっぱり観る人が増えて、あまり「汚らしい」かんじにできなくなったのかな。

プロットの展開のさすが。

コントというよりも喜劇にちかい作品です。

「Fraud in Phuket」

『Elephant pure』に収録された作品。

くわしくは、こちらの記事で、レビューしました。

バナナマン『Elephant pure』感想&レビューです。

30分以上の長尺コントです。

オリジナルは4年前なので、セットや衣装もあまり変わってません。

ただし、ストーリーが夫婦のおはなしで、お2人の年齢も役柄にマッチしてきたので、演技に深みがあります。

そのちがいを見比べてみるのもいいですね。

まとめ

傑作選ライブということで、ほとんどハズレはありません。

バナナマンコントをみたことがない人は、まずは、この作品から手にとるのが、おすすめ。

設楽さんの「オトボケ」っぷりや、日村さんの「マヌケ」っぷりも、よく出ていて、キャラクターコントとしても楽しめる。

また、

「ルスデン」
「puke」
「Fraud in Phuket」

など、バナナマンさんのコントのなかでも、構成がすばらしいコントが3本もはいっている。

充実しています。

コアなファンじゃなくても、とっつきやすいストーリー展開なので、初心者の人にも Good 。

よければチェックしてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。