発売年 | 2010年9月 |
収録 |
UFO こんにちは根岸(街角編) やってまうヤツ 中ノ森先生 大なわとび カンチョウ モノマネ番組への道 催眠術 電話代わって 大雨 大阪のおっさん 屁こいたやろ 十文字アキラ(不動産編) ボーナスコント |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、ロッチ『ラストベストロッチ2』。
『やってまうヤツ』は、友人ふたりのやりとり。
自分の買った品物が、どれくらい安いのか当てさせる。
相手は、じょじょに値段を下げて答えていくが、惜しいトコでいきなり、大幅に低い金額をいう。
極端に下げることで、〝安さの驚き〟が半減 ─ 。
注意するも、相手は何度も同じ失敗をくりかえす。
この反復が笑いを起こしていきます。
『電話代わって』も、友人ふたりのやりとり。
片方に、10年ぶりに同級生の女の子から電話がかかってくる。
女の子は、ふたり共通の友人。
けれど、もう片方が「電話かわって」というものの、まったくケータイをわたしてくれない。
しつこく何度もリクエストするようすが、なんともツボです。
…
ほとんど5分程度のネタなので、さらっとみれます。
内容も軽いテイストのものばかりなので、頭をつかわずに楽しめます。
気軽に笑いたい人におすすめです。
…
個人的に良かったのは、『カンチョウ』、『モノマネ番組への道』、『十文字アキラ(不動産編)』の3本。
以下、くわしくみていきます。
『カンチョウ』
あらすじ
男が友人をみつける。
イタズラで、カンチョウをしてやろうとたくらむ。
いざやってみると、まったくの別人。
さらに、相手のお尻があまりにカタかったのか、ぎゃくに指を骨折してしまう。
やられたほうは、ぎゃくに、申し訳ないキモチに。

くわえて、はなしをよくきくと、カンチョウをした男は「プロ野球選手」。
カンチョウで指を折ったことで、今シーズンは台無しになり……
ひとこと
カンチョウからはじまる悲劇。
あまりのバカバカしさから、つい笑ってしまいます。
後半、カンチョウをした男がプロ野球選手だったとわかる。
このあたりの展開も、うまいですね。
『モノマネ番組への道』
あらすじ
モノマネ番組に出場するため、友人ふたりが、審査用の映像を撮りあっている。
しかし友人の井上陽水のモノマネが、あまりにおもしろいため、撮っているほうは、声を出して笑ってしまう。
「審査用のビデオだから、声を入れるな」と注意するモノマネ芸人。
しかしその後も、撮影する友人は、笑ってしまうことで、カメラのもつ手がふるえるなど、失態ばかりくりかえす。
しびれをきらしたモノマネ芸人は……
ひとこと
こちらもはなしの展開がうまいコント。
中岡さん演じる撮影者の〝おっちょこちょいぶり〟が、笑いを起こしていきます。
なにげに、おふたりの披露する、
・谷村新司
のモノマネも、ビミョーに似てて、おもしろかったです。
『十文字アキラ(不動産編)』
あらすじ
不動産屋。
そこへひとりの客が入ってくる。
はなしをきくと、俳優しているらしい。
気をきかせた店員は、「有名人でも入居できる物件」を紹介。
けれど、俳優の名前「十文字アキラ」とききてもピンとこない。
さらに、出演作品をたずねても、きいたことがない。
質問するたびに、相手の役者が〝無名〟だとわかってくる。
答えるたびに、〝みじめ〟になっていく俳優は……
ひとこと
こちらは前回のライブでも登場したキャラクターです。
前回は、みしらぬ一般人から声をかけられる設定。
今回は、不動産屋さんにいき、勝手に有名人とみなされる流れです。
じょじょに、〝たいした奴〟ではないとわかってくる ─ そのあたりの〝みじめさ〟を、中岡さんがうまく演じています。
今回のライブでも、有名人であるかどうかを確認させるため、「十文字のキメ顔」が披露 ─ 。
このときの表情は、何度みてもツボです(笑)
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。
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