公演日 | 2017年6月〜7月 |
収録 |
かぁ 幻の達人 ホラーハウス パパ友の会 マーマン |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、さまぁ~ず『さまぁ~ずライブ 11』。
11回目の単独公演をおさめたものです。
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『かぁ』はオープニングコント。
商品開発の打ち合わせを終えたふたり。
いっぽうのでクセ&口調が、笑いの軸になります。
こちらは、ラストのネタとリンクしているので合わせてみるのが、おすすめです。
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『パパ友の会』は、恒例の歌ネタです。
今回は、サンバをベースにした歌がつづきます。
個人的には、歌詞の内容など、いまひとつインパクトにかけていたかなぁと感じました。
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個人的によかったのは、『幻の達人』、『ホラーハウス』、『マーマン』の3本。
以下、[あらすじ → ひとこと]の順で、くわしくみていきます。
『幻の達人』
あらすじ
とある一軒家。
カメラをもった男が訪ねてくる。
家主が「武田」とわかり、ほっとしたようによろこぶ。
30年まえ、ひとが熊を倒す、映像をもつカメラマンは、その人物こそが、目のまえにいる本人とわかり、歓喜する。
いったいどうやって熊をたおしたのか ─ 取材がてら、そのあたりの能力をたずねる
カメラマン。
しかし家主の武田は、
「ポサ流」を身につけたから、熊を倒せた
と、こたえる。
きいたことのない流派に、とまどうカメラマン。
その奥義をくわしくたずねるが、
・ポサんぽ(おさんぽ)
・ぽさいふ(おさいふ)
などなど、ポサに言いかえるものの、武闘とまったくカンケーない日常生活のことばかり、はなしをつづける。
本質がつかめないカメラマンは、しびれをきらして……
ひとこと
大竹さんならではの、シュールなボケが連発するネタ。
後半、クマのぬいぐるみをあいてに、ポサ流の武道を披露する武田 ─ 。
ケリをいれたあと、クマがコッケイなかんじで、ピョンピョンはねる。
この一連の動作をくりかえす大竹さんに、
と、ストーリーとはカンケーないツッコミを入れる三村さん。
ゆるっとした雰囲気が、なんともいえない笑いを誘います。
おそらくアドリブ。
臨機応変に笑いをさしこむあたりは、さまぁ〜ずさんらしいですね。
『ホラーハウス』
あらすじ
遊園地のお化け屋敷。
現場責任者のところに、本社から派遣された検査員がやってくる。
このアトラクションが「コンプライアンス」的にまずくないか、チェックしにきたらしい。
検査のため、じっさいに、ホラーハウス を体験してもらうことに。
しかし、異常に怖がる検査員は、ひとつひとつのしかけに、NGをつける。
・室内が暗すぎるので、明るくする
などなど、修正をもとめる。
もはや、お化け屋敷・ホラーハウスではなくなっていき……
ひとこと
こちらは、ストーリー性、笑いの軸がしっかりしているコント。
大竹さん演じる、怖がりな検査員 ─ かれの極端な性格がキーとなり、笑いをおこしていきます。
さまぁ〜ずライブでは、わりとゆるくて、ふわふわしたネタが多いなか、これはしっかりとしたストーリーで構成されています。
個人的には、もうすこしこのテイストのネタが増やしてほしいですね。
『マーマン』
あらすじ
海岸の堤防。
ひとりの男がふらりとやってきて、海をパシャパシャ、スマホで撮る。
そのとなりには、上半身はおっさん、下半身は魚の人魚がくつろいでいる。
そばをとおりずきる男にたいして、
「違和感があるなら、ちゃんと話しかけるべき」
と、人魚はすかさずツッコミをいれる。
指摘どおり、男は、人魚の生態について、たずねる。
・メガネをかけている
などなど、人間とは、さほどの変わらない生活のようで……
ひとこと
こちらも、さまぁ〜ずさんならではの〝ゆるっとした〟コント。
人魚を素材に、大竹さんのボケがひかる流れです。
個人的には、
と、くりかえしセリフをはくトコが、なんともツボでした。
ラストの大がかりな演出にも、思わず笑ってしまいました。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。