ロッチ『ラストベストロッチ』感想&レビューです。

発売年 2009年8月
収録 UFO
自転車日本一周少年
カツ丼
釣りのおっさん
砂漠
巨乳かメガネか
路上詩人(取調べver.)
十文字アキラ
福引
ドッキリ
こんにちは根岸

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ロッチ『ラストベストロッチ』。

ロッチさん初期の映像作品です。

『カツ丼』は、取調室での犯人と刑事のやりとり。

カツ丼の注文をめぐり、ふたりがイザコザをおこす。

『路上詩人(取調べver.)』は、他人の敷地で「直筆の詩を売る男」のはなし。

こちらは前回の映像作品でも登場したキャラですね。

2回目ということで、中岡さんの演技に、より磨きがかかっています。

『福引』は、大量に福引券をもつ男のおはなし。

20回以上、くじをひけるものの、いっこうに当たらない。

かれの運のなさが笑いを起こしていきます。

個人的に良かったのは、『自転車日本一周少年』『十文字アキラ』『ドッキリ』の3本。

以下、くわしくみていきます。

『自転車日本一周少年』

あらすじ

駐輪場。

ひとりの少年が自転車を盗もうとしている。

自転車の持ち主が目撃。

すかさず注意する。

よくみると、少年の肩には「自転車 日本一周」の文言が。

日本一周に挑戦しているとちゅうで、自分の自転車を盗まれてしまったらしい。

目標の達成のため、盗みをはたらいてしまった少年は……

ひとこと

誰もが応援したくなる目標。

にもかかわらず、目的達成のため、盗みをはたらく ─ このなんともいえない〝モヤモヤ〟が笑いを起こしていきます。

中盤、自転車を盗まれそうになった男が、これまでの自転車旅の経緯をたずねる。

そこでも不正が発覚。

少年の〝追い込まれ具合〟が、より笑いを起こしていきます。

少年を演じる中岡さんの表情が、ピンチにおちいるかんじを、よくあらわしています。

『十文字アキラ』

あらすじ

シックはバー。

俳優の男がお酒をたしなんでいると、一般客から声をかけられる。

相手は、俳優を知っているらしく、サインをもとめる。

応じる俳優 ─ 。

けれど、じっさいの名前を言うと、客は「人違いだった」と告げる。

それでももったいないからと、レシートようらに書いたサインをうけとる。

その後も、

・出演作は?
・雑誌にインタビューされたことは?

などなど、活動状況をぐいぐいきいている。

しかし、答えられた作品&雑誌名は、どれも知らない。

思い出すかもと、客はよりたずねてくるが、どんな答えても、ピンとこない。

答えるたびに、みじめになっていく俳優は……

ひとこと

はなしの展開がうまいコント。

中岡さん演じる俳優が、いいかんじで〝みじめ〟になっていきます。

個人的には、相手に思い出させるため、中岡さんがメガネを外したときの〝キメ顔〟
かツボでした。

『ドッキリ』

あらすじ

待ち合わせ場合にやってくる男。

よくみると、自分が乗ってきた自転車が見当たらない。

「盗まれたぁー!」と落ち込んでいると、そこへ「ドッキリ」と書かれたプラカードをもった友人が近づいてくる。

男を驚かそうと、そのまえに自転車を隠しておいていた。

ネタばらしをしようと男に近づく友人 ─ 。

が、そのとき、車にはねられてしまう。

友人のしかけた〝ドッキリ〟に騙された男は、自分の自転車が盗まれたんじゃないとわかり、ひと安心。

さらに、友人がはねられたのも、ドッキリとかんちがい。

相手が「救急車を呼べ」と言っても、演技がうまいなぁと、感心するばかりで……

ひとこと

こちらもはなしの展開がうまいコント。

ドッキリの境界線がわからない男 ─ かれのかんちがいから、笑いを起こしていきます。

全作品のなかで、いちばんうまいなぁと感じた作品。

初期のネタながら、ロッチさんの構成力の高さが光っています。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。