バカリズム『類』感想&レビューです。

公演日 2016年6月
収録 プロローグ
友達の類
手品の類
上司の類
正義の類
背徳の類
反逆の類
40LOVE ~幸福の類~

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、バカリズム『類』。

『正義の類』では、バカリズムさんの毒舌がさく裂しています。

『反逆の類』は、歌ネタです。

『40 LOVE ~幸福の類~』は長めのコント。

もうすこし展開にヒネリがほしいかったなぁ。

きほんひとりで演じるので、尺の長い作品はむすがしいのかもしれません。

今回も、バカリズムさんの世界を味わうことができました。

個人的に良かったのは、「友達の類」「背徳の類」 ─ 。

とくに「背徳の類」がぶっちぎりですばらしい。

これだけでも観てほしいです。

以下、くわしくみていきます。

『友達の類』

あらすじ

親友にヒミツを打ちあける男。

知り合ったときから、ずっと「リア充」だった。

カノジョもいて、たくさんの友だちにかこまれている。

そもそも「リア充」っていう人種を知らなかった。

おまえが目のカタキにするために調べてみたら、まさかそれが自分のことだった。

モテない友人に、謝りつづける男は……。

ひとこと

「リア充」というコトバにたいする、バカリズムさんなりの皮肉ですね。

謙遜しながらも、私生活が充実しているキャラを演じることで、「リア充」の〝コッケイさ〟を明らかにする。

ストレートに「リア充」をバカにしないトコが、バカリズムさんらしいですね。

『背徳の類』

あらすじ

36歳、既婚者の男。

いまは会社員だか、まえは「ズラし屋」という仕事をしていた。

グミをガムのタナにズラしたり、「新作のDVD」を「準新作のコーナー」にズラたり……。

そんな彼が、会社の後輩に「入社当時、好きだった」と告げられる。

あわよくば、いまでも好きならウワキを試みようとする男。

飲み屋でのやり取りを語っていくが、さいしょの「ズラし屋」のエピソードから、はなしがズレていき……。

ひとこと

こんなに〝巧い(うまい)〟コントは、めったに見れない。

落語のような展開で、オチを聴いたときの爽快感はたまらない。

中盤「後輩にアプローチかけるエピソード」も、観てる人をぐいぐい引きつけ、目が離せない。

たんなるオチのためのフクセンではなく、ここだけ取りだしても、ひとつの作品として成立する。

バカリズムさんの真髄をみた気がする……。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。