東京03『不自然体』(第20回)感想&レビューです。

公演日 2018年7月~10月
収録 不自然な日
響いた言葉
常連客
同窓会
二人の雰囲気
待ちわびて
言いにくい人

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、東京03『不自然体』。

20回目の単独ライブを収録したものです。

前回の『自己泥酔』と同じ、タイトルは四字熟語で統一されています。

『不自然な日』は、サラリーマン3人が、かけひきをくりひろげるコント。

ライブのタイトルどおり、「不自然」がキーテーマです。

『同窓会』は、久しぶりにあった旧友にたいして、むかしのおもしろエピソードを用意していた、男のはなし。

作戦がうまくいかず、アタフタする。

そんな男を角田さんが、うまく演じています。

『待ちわびて』は、遠まわりしつつも、あらためて結婚を決意するカップルのはなし。

けれど、カレシのほうは、ちょっとした隠し事があって……

『言いにくい人』は、東京03ライブ恒例の長尺コント ─ 。

今回は、豊本さんのキャラが軸になって、コントが展開されます。

ふだんの03にしては、すこしめずらしいつくりかもです。

個人的に良かったのは、「響いた言葉」「常連客」「二人の雰囲気」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

「響いた言葉」

あらすじ

居酒屋。

久しぶりにあった会社の先輩&後輩が、一杯のんでいる。

元後輩・飯塚は、いまではいっぱしの営業マン。

こうなれたのも、営業の基礎を教えてくれた、先輩・角田のおかげ。

あのころはお世話になったと感謝する。

気分よくする先輩・角田 ─ 。

なにを教えたか忘れてしまったと謙遜しつつ、

「おれが教えた言葉で、なにをおぼえている?」

とたずねる。

しかし後輩は、

「飯塚は、人間的な魅力がいっさいないから、おまえからモノを買うやつは、ひとりもいないよ」
「『おまえは顔をミソを塗っている』と言われたあと、キュウリをもって追いかけられた」

などなど、後輩をけなすような言葉が、ポンポンとびだしてくる。

先輩の表情は、じょじょにけわしくなり……

ひとこと

後輩にたいする先輩のフレーズが、笑いドコ。

くわえて、後輩が思い出すエピソードによって、先輩演じる角田さんの、表情の変わりぐあいが、笑いをさそいます。

ラストふきんで、もうひとりの同僚・豊本さんが〝とばっちり〟をくらう展開も、よかったです。

それにより、うまくオチにもっていく。

このあたりは、ほんとうにシナリオがうまいです

「常連客」

あらすじ

まちの喫茶店。

常連客(豊本)にたいして、サービスをほどこす店主(飯塚) ─ 。

・コーヒーのおわかり無料
・スパゲッティ大盛り

など、これでもかと特典をつける。

そのようすをみていた、フツーの客(角田) ─ 。

ためしに、「スパゲッティ大盛り」をたのんでみる。

すると、別途料金「150円」。

その後もくりかえし、「コーヒーのおかわり」をたのんでみるが、当然のように、料金を取られて……

ひとこと

今回のライブでは、イチバンよかった作品 ─ 。

ストーリーについて、[設定 → 展開]にかける流れが、ほんとうにみごと。

観ている人なら、角田さん演じる、フツーの客に、だれでも共感できるはず。

なぜ、常連客とはいえ、そこまで過剰なサービスをほどこすのか。

オチもきれいにまとめていました。

なによりみてほしいコントです。

「二人の雰囲気」


あらすじ

音楽ライブの打ち上げ。

出演者のふたりにたいして、ライブハウスの支配人(飯塚)が、ねぎらいの言葉をかける。

なかでも、ハットをかぶり、バントの方向性・曲のアレコレを語るほうの出演者(角田)に、いろいろたずねる。

「ふだんは、どんな曲を聴いてるんですか?」
「どんな映画を観てるんですか?」

問いかけにたいして、

・ワグナー
・コーヒー&シガッレツ

など、ツウ好みの作品をこたえる出演者 ─ 。

しかし、はなしの流れから、かれのほうは曲も歌詞もつくっていないことがわかる。

そんな〝雰囲気〟を出していただけ。

裏切られた気分の支配人は、態度をいっぺんさせ……

ひとこと

はなしの展開が、おみごと。

角田さんの〝いかにもできる風〟〝つくってます風〟の態度は、ほんとうにうまいです。

キャラとしては、『傘買って雨上がる』(第5回)に収録された「スマイルハウジング」と同じ系統でしょうか。

東京03『傘買って雨上がる』(第5回)感想&レビューです。

むかしから東京03のファンなら、「そうそう、これこれ」と思うかもですね。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。