どうも、コント作家のりきぞうです。
これまで、1000本ちかくコント作品をみてきました。
なかでも、さまぁ~ずさんのコントには楽しませてもらいました。
みたいと思っている人も多いはず。
とはいえ、
・たくさんありすぎて、どれからみたらいいいのか分からない
・とくにおすすめはどれ?
─ こんな悩み&疑問をいだく人もいるかぁと。
そこで、この記事では、さまぁ~ずさんの全作品をあげていきたいと思います。
結論を先にいうと、つぎのとおり。
りきぞう
・トップ3は『さまぁ〜ずライブ 4』『なまたまごかけ御飯』『さまぁ~ずライブ 11』
・個別ネタなら、『さまぁ〜ずライブ 4』に収録の「面影ナッスィング」がおすすめ
といったかんじ。
以下、カンタンに概要&感想をあげながら、すべての作品をみていきます。
長文ですので、目次から、気になる作品にとんでもオーケーです。
目次
『サラダで白飯くえねーよ!』
公演日 | 1997年12月 |
収録 |
オープニング ─ Can’t eat! 転職 ─ Fast food 200万 ─ Snatch 誘拐 ─ HEY! ZO 12・24 ─ Fake love エンディング ─ サラダで白飯くえるんじゃん! |
さまぁーずさんのバカルディ時代のコントライブを収録したものです。
むかしのものですが、内容は、まったく古びていません。
個人的に良かったのは、『12・24』 。
大竹さん演じる「風俗嬢」をよんだ男 ─ 。
友人「高木」に、事実がバレないように、アタフタする ─ これが笑いの軸になります。
ドラマ性も高く、ちょっとした喜劇をみているようです。
くわしいレビュー

『なまたまごかけ御飯』
公演日 | 1998年8月 |
収録 |
夏の暑い日に A DAY HARBOR EVENING ISLAND NIGHT ISLAND NIGHT NIGHT ISLAND STAR NOON ISLAND AFTERNOON OTAFUKUTEI EXTRA |
さまぁーずさんのバカルディ時代のコントライブを収録したものです。
収録構成をみると、フクスウのネタが収録されているようにみえます。
けれどすべてつながり、ひとつの作品になっています。
なので、おふたりで演じる喜劇といったほうが、あたっています。
ストーリーにのせながら、さまぁ〜ず(バカルディ)さん独特のかいあい・やりとりがくりかえされる。
タクシー運転手演じる大竹さんが、ちくいち小ボケを連発 ─ 。
それにたいして、タケノウチ演じる三村さんの、するどいツッコミが入ります。
漫才と喜劇を融合させたかんじで、みていてとても新鮮です。
すべてのさまぁ~ずライブのなかでも、特殊な部類に入ります。
くわしいレビュー

『少年と犬と公園と私』
公演日 | 1999年7月 |
収録 |
電器屋さんが来た日 鉄板焼の男たち ぬのぶくろ 少年と犬と公園と私 |
こちらも、さまぁーずさんのバカルディ時代のコントライブを収録したものです。
前回とはちがい、多少のつながりはあるものの、1本1本、独立したコントで構成しています。
個人的によかったのは、『少年と犬と公園と私』。
音信不通だった母親が、こっそりむすこに会いに来るおはなしです。
なんとか話と糸口をみつけた母親だったが、少年は、まったくピンときていない。
けれど、カンのわるい少年は、天然炸裂の返答ばかり。
イライラする母親は、ほんとうの息子にもかかわらず、きたない言葉でグチをこぼす。
母親のきたない表現による不満が、なんともいえない笑いをおこしています。
くわしいレビュー

『冬なのにさまぁ〜ずライブ』
公演日 | 2000年12月 |
収録 |
Pond 池 Interview 雑誌取材 Fool on the mountain 遭難 It’s Show time さまぁ~ず Christmas dinner クリスマスディナー |
さまぁーずさんが改名して、はじめての単独公演をおさめたものです。
とはいえ、バカルディ時代と、トーン&テイストは、ほぼかわっていません。
ファン目線のネタが中心で、より親しみやすくなっているかんじがします。
個人的によかったのは、『Christmas dinner クリスマスディナー』。
店主と客のやりとり。
これから、カノジョといっしょに食事にしようと思っている男。
しかしカノジョは、都合ができて、来れなくなる。
そんな客の男に、店主は、
などなど、ふざけたアドバイスを連発。
それにたいして、
と、するどいツッコミをいれる三村さん。
ほんとにおふたりのテンポ&雰囲気は、みていてクセになります。
いっぽうで、ひとつひとつのコントが、わりとあっさりしているので、満足度はあまり高くないかもです。
くわしいレビュー

『さまぁ〜ずライブ 2』
公演日 | 2001年11月 |
収録 |
オープニング ペットほしいの? エロ意識過剰 アメリカナイズ 最後のスタイリング かわいたのかな? |
さまぁーずさんが改名して、2回目の単独公演をおさめたものです。
とはいえ、バカルディ時代と、トーン&テイストは、ほぼかわっていません。
ファン目線のネタが中心で、より親しみやすくなっているかんじがします。
個人的によかったのは、『エロ意識過剰』。
学芸会をめぐり、教頭とクラス担任のやりとりする。
PTA を過剰に恐れて、性的なものを連想させる表現をカットするように要求する。
ベタなキャラ設定ながら、教頭演じる大竹さんの口調&間のとり方に、ついつい笑ってしまいます。
全体として、かるいネタが多く、さらっとみれるのが、良いです。
くわしいレビュー

『さまぁ〜ずライブ 3』
公演日 | 2002年12月 |
収録 |
足つぼマッサージ 塩崎流 バケーション マイナスターズ 靴屋さん 結婚式 |
さまぁーずさんが改名して、3回目の単独公演をおさめたものです。
本編から、以後恒例になる歌ネタが登場します。
『マイナスターズ』は、そのきっかけとなるネタ。
いっぽう『バケーション』など、大竹さんなりの皮肉がきいた作品も収録されています。
全体として、充実度が高いライブになっています。
くわしいレビュー

『さまぁ〜ずライブ 4』
公演日 | 2003年11月 |
収録 |
応募する? ブティック・ヨーコ 犬のカフェ ある意味 新人さん 面影ナッスィング |
さまぁーずさんが改名して、4回目の単独公演をおさめたものです。
『犬のカフェ』&『面影ナッスィング』の2本。
どちらも日常風景を舞台にしたネタで、ストーリーに入っていきやすいです。
なかでも『面影ナッスィング』は、哀愁をふくみ、しみじみさせられます。
大竹さんの〝無情感〟をあらわしているようで、印象にのこります。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 5』
公演日 | 2005年8月 |
収録 |
プレゼント かおみ亭 あなたの右腕でいたい・・・ 先輩の準備 リハーサル 駅 |
5回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『かおみ亭』、『先輩の準備』、『駅』の3本。
とくに『先輩の準備』は、大竹さん自身の〝こまかい性格〟が、かいまえて、おもしろいです。
演技/素の区切りが、あいまいなのが、さまぁ~ずライブの魅力です。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 6』
公演日 | 2007年6月 |
収録 |
休憩 護身術 寿司屋へ行こう 大人のUSP 家族 |
6回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『寿司屋へ行こう』、『家族』、『駅』の3本。
個人的に好きだったのは、『寿司屋へ行こう』。
こちらは前回の『先輩の準備』の続編になります。
今回も、〝こまかい性格〟がわざわいして、痛い目に合います。
また恒例となっている「歌ネタ」も収録。
充実度の高いライブになっています。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 7』』
公演日 | 2009年7月 |
収録 |
最高レベルの低い先輩 リハビリ スナック イルカ 福引き |
7回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『リハビリ』、『スナック』、『福引き』の3本。
なかでも、『スナック』は、「歌ネタ」と「シュール」が融合しているかんじで、とっても新鮮です。
このあたりの〝味〟は、さまぁ~ずさんにしか出せませんね。
いっぽうで、ほかのネタは、ストーリーの軸がいまいちで〝中だるみ〟しています。
もちろん〝ゆるさ〟が、さまぁ~ずさんの魅力ですが、もうすこし締まりのあるコントがみたかったかなぁと。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 8』
公演日 | 2011年5月 |
収録 |
上司のひみつ お見舞い 教頭先生 復活 鶴の恩返し |
8回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『鶴の恩返し』。
童話『鶴の恩返し』のパロディです。
これまでは、この手のパロディはしませんでした。
初の試みといえます。
あいまあいまに、おふたりのやりとりが入り、さまぁ~ずさんらしくなっています。
グダグダぶりも良くて、かるく笑えます。
ストーリーがしっかりしているせいか、トーンはゆったりしているものの、〝中だるみ〟を感じない内容になっています。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 9』
公演日 | 2013年6月 |
収録 |
渡し舟 張り込み 明日から南仏 センセイ 虹太郎遊技場 |
9回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『明日から南仏』、『センセイ』、『虹太郎遊技場』の3本。
なかでも『虹太郎遊技場』は、シュールなゲームを、義理のむすこにやらせる流れが、 なんともよかった。
ドラマ性はありませんが、グダグダなかんじが、ほんとにおもしろいです。
たいてい、シュール系のボケは、お客さんをシラけさせて終わります。
けれど、このネタでは、しっかりとした笑いをおこす。
このあたりは、さまぁ〜ずさんならではですね。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 10』
公演日 | 2015年7月 |
収録 |
マンツーマン なくしもの 気持ちが大事 思い出BAR コミュニケーションクラブ |
10回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『なくしもの』、『気持ちが大事』、『思い出BAR』の3本。
なかでも『気持ちが大事』は、さまぁ〜ずさんおふたりの人がらが出ているようなネタですね。
繊細な先輩と、横柄な後輩のやりとり。
後半は、ふたりだけで、じっさいに流しソーメンをおこなう。
そこからの〝ドタバタ〟も、動きがあっていいかんじでした。
全体として、かるくみれる作品が多いです。
くわしいレビュー

『さまぁ~ずライブ 11』
公演日 | 2017年6月〜7月 |
収録 |
かぁ 幻の達人 ホラーハウス パパ友の会 マーマン |
11回目の単独公演をおさめたものです。
個人的によかったのは、『幻の達人』、『ホラーハウス』、『マーマン』の3本。
『幻の達人』は、大竹さんならではの、シュールなボケが連発するネタ。
いっぽう『ホラーハウス』は、こちらは、ストーリー性、笑いの軸がしっかりしているコント。
大竹さん演じる、怖がりな検査員 ─ かれの極端な性格がキーとなり、笑いをおこしていきます。
全体として、ストーリー性のあるネタ、歌ネタ、シュールネタが、バランスよく収録されています。
さいしょにみるなら、本作がイチバンおすすめです。
くわしいレビュー

まとめ
まとめると、
りきぞう
・トップ3は『さまぁ〜ずライブ 4』『なまたまごかけ御飯』『さまぁ~ずライブ 11』
・個別ネタなら、『さまぁ〜ずライブ 4』に収録の「面影ナッスィング」がおすすめ
さまぁ~ずさんのコントをみるうえでの参考にしてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。