発売年 | 2008年12月 |
収録 |
大声コンテスト オーロラ ゲーム(1) 腹踊り 路上詩人 ゲーム(2) 万引き マジック ゲーム(3) タトゥー バナナチェリー |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、ロッチ『バナナチェリー』。
ロッチさんにとって、さいしょの映像作品です。
『路上詩人』は、兄弟のやりとり。
詩人となった兄 ─ 。
しかし路上で詩を売るも、まったく相手にされない。
そこで実家のまえに座りこみ、作品を売り出す。
兄弟のかけあいが、いいかんじで笑いを起こしています。
『タトゥー』は、なにも気にせずタトゥーをいれた友人のはなし。
気軽に入れたにもかかわらず、まわりがやたらさわぐ。
その弁解ぶりが、笑いを起こしていきます。
とはいえ、ややはなしにムリがあるかなぁといった印象です。
…
個人的に良かったのは、『大声コンテスト』、『オーロラ 』、『万引き』の3本。
以下、くわしくみていきます。
目次
『大声コンテスト』
あらすじ
とある会場。
大声コンテストが開かれている。
挑戦者の男が、好きな女性にむけて大声で告白。
コンテストを利用して、キモチをつたえる。
けれど、あいての女性は、あっさりことわる。
落ちこむ挑戦者 ─ 。
さらに運がわるいことに、機械のトラブルで、大声の採点ができていなかった。
ふられた男のキモチなどを考えず、司会者は、「もう一度、大声で告白して」とうながして……
ひとこと
[設定 → 展開]の流れがうまいコント。
機械の故障をきっかけに、挑戦者の男におこる悲劇を、うまく描いています。
初期のコントながら、すでにセンスが光ってますね。
『オーロラ 』
あらすじ
はるばる海外までオーロラを見にきたふたり。
期待どおり、目のまえに、オーロラが輝きだす。
しかし、友人ひとりは、自分のつぶれたニキビが気になりだす。
血も出てきてしまったことから、もうひとりの友人に、どうなっているか、ちょっと見てほしいとたのむ。
その後も、
・ケータイの壁紙
などなど、オーロラとはカンケーないトコが、つぎつぎに気になりはじめる。
連れの男は、オーロラになかなか集中できず……
ひとこと
こちらも展開がうまいコント。
コカドさん演じる友人のキャラを軸に、笑いを起こしていきます。
〝こまかいトコ〟が気になり、せっかくのチャンスを台無しにしてしまう。
まわりにも、こういう人、けっこういますよね。
わりと皮肉のきいた作品かなぁと思います。
『万引き』
あらすじ
コンビニの従業員室。
つかまえた万引き犯にたいして、店長がつめよっている。
お叱りをうける男は、
じつは、このお弁当は、店長自慢のオリジナル商品。
犯人の〝感想〟をきいて、どこかうれしくなる。
注意しながらも、表情には笑みがこぼれる。
すると、相手のキモチをさっした犯人は、よりいっそうお弁当をほめだして……
ひとこと
こちらもストーリー構成が、しっかりしているコント。
万引きをされ被害をうけているにもかかわらず、相手の〝よいしょ〟から、ついついうれしくなってしまう。
このあたりの心情を、うまく笑いに変えています。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。
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