かもめんたる『メマトイとユスリカ』感想&レビューです。

公演日 2013年7月
収録 メマトイとユスリカ
おかえり
勇気とか度胸とか
理由
ミステリーマン
スピリチュアル
言葉売り
敬虔な経験
エンディングコント

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、かもめんたる『メマトイとユスリカ』。

第14回目の単独ライブを収録したものです。

『キングオブコント』優勝したあとの、さいしょのライブですね。

そのため注目度は高かったはず。

個人的によかったのは、『勇気とか度胸とか』『スピリチュアル』『言葉売り』の3本。

以下、[あらすじ → ひとこと]の順で、くわしくみていきます。

『勇気とか度胸とか』

あらすじ

高田馬場駅まえでボランティア活動をする女子学生。

「砂漠に水にあげましょう」と呼びかけ、募金をつのる。

そこへ中年の男がやってくる。同じように〝ファザコンのオンナ〟を募りはじめる。

「きもちわるい」とさける女子大生。

勧誘がうまくいかない男は、ほかの駅でも誘っている仲間に連絡するものの「失敗した」と知らされる。

それをきいて、こんどは女子大生に目をむけるが……。

ひとこと

なぜ男が仲間といっしょに〝ファザコンのオンナ〟の勧誘し、あそぼうとしているのか ── 観てる人には、そのバックボーンがわからない。

その意味で、すこし不条理がかったコント。

ニガテな人がいるかもしれない。

しかし、中年男が募金箱にカネをいれて、それと交換に女子大生をつれていこうとするシーンは、わりとベタで、おもしろい。

「砂漠をなくしましょう」という女子大生に、「すこしは地球に砂漠があったほうがいいんだよ」と、やり過ごすセリフには、笑ってしまった。

『スピリチュアル』

あらすじ

守護霊をみてもらうため、男が相談にやってくる。

霊視をはじめる、スピリチュアリストの「ヤサ」。

すると、若い女性たち、それもアイドルグループのような5人組がみえると言いだす。

うたがう相談者に、「ヤサ」はどんなようすか再現するが……。

ひとこと

なぜ「ヤサ」という名まえなのか ─ その由来のエピソードもおもしろいですね。

おちついた雰囲気のスピリチュアリスト。

それとは対照的に、アイドルの〝かちゃましい〟動きをみせる。

この対比が笑いをおこしています。

キャラクター設定は、不可思議ですが、笑いの構図は、わりとベタです。

かもめんたるのコントなかでは、とっつきやすく、気軽にみれます。

『言葉売り』

あらすじ

すてきな言葉を書いたシキシを売る青年。〝ことばうり〟を自称するアーティストのマモル。

そこへ中年のオバさんがやってくる。

アーティストとはみとめず、〝同情心〟から品物を買おうとする。

「ほんとうに感動しなければ、売る気はない」とつっぱねるマモル。

その妙なプライドに、オバさんはイラッときて……。

ひとこと

ブラックで、批判的なコントですね。

アーティストになりたい or アーティストを自称している人には、パンチのきいた作品じゃないかな?

(もちろん、このなかに「かもめんたる」自身もはいってるんでしょう)。

〝お金〟と〝芸術的な評価〟は比べられないので、ふたりのやり取りは、さいしょからズレています。

ちがう価値観をてんびんにかけて、ズレを生みだすところが笑いのポイントです。

〝金か名声か ─ むかしからよくあるテーマなので、ストーリーはわかりやすい。

『キングオブコント 2013』でも披露されたくらいなので、だれがみても笑えるとおもいます。

ちなみに、すこしまえには、マモルのように、いい言葉を書いたシキシを売る人がいましたが、さいきんはほとんど見かけませんね。

どこいったんだろう?

まとめ

かもめんたるのコントは、どれもブラックで不可思議です。

いっけん不条理系のコントにみえます。

けれど、じつはキャラクターやストーリーの設定が〝おかしい〟だけで、プロットの展開は、わりとキホンにそっています。

こむずかしくて、毛ぎらいする人もいるかもです。

とはいえ、よくみるとベタなトコもあり、とっつきやすい作品が多いかんじです。

ちょっとニガテという人も、ぜひ手にとってみてください。

サラッとみれますよ。

ではまた。

よきコントライフを〜。