公演日 | 2015年6月 |
収録 |
プロローグ ?! 熱血! 裏切り女裏切る! URAMESHIYA? 俺の斧! ひょんなことから ?! 愛しの小森整骨院(?) |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、バカリズム『なにかとなにか』。
『URAMESHIYA?』は、落ち武者のコント。
生きてる人に見向きもされず、なんとか気づいてもらおうとガンバります(笑)
『熱血!』は、プロットがややベタ。
『裏切り女裏切る!』は、キャラクター設定が、とおり一辺倒なかんじ。
ふたつとも、もうひとつヒネリがほしかった。
とはいえ、今回も、バカリズムワールドを味合うことができました。
…
個人的に良かったのは、「俺の斧!」、「愛しの小森整骨院(?)」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
『俺の斧!』
あらすじ
〝女神から金の斧をもらったはなし〟を聞いた木こり。
仲間と同じように、川に鉄の斧をすてるが、「なくしたのは「金の斧」です」とウソをついてしまう。
金の斧どころか、鉄の斧まで没収される木こり。
しかし「自分の持ち物までとられるのはおかしい」と訴える。
さらに「おれがすてたのが鉄の斧だと知っておいて、金の斧をちらつかせて、試すようなマネをするのは名誉毀損にあたる」と問いただして……。
ひとこと
イソップ寓話『金の斧』のパロディ。
バカリズムさんなりのロジックで女神の〝悪意〟をあばいていく。
やや屁理屈なかんじがして、強引にみえますが、女神がホンロウされる姿がみえて、おもしろい。
鉄の斧を没収されたあと、「罪と罰のバランスがめちゃくちゃだ」と問いつめるシーンには笑いました。
コトバのチョイスも good 。
『愛しの小森整骨院(?)』
あらすじ
40すぎの男。
合コンで出会った「20代・グラビアイドルのたまご」とのエピソードを語る。
「オトナの態度で接した」
「音楽の趣味も合い、『いい音楽って、ジャンル関係なしにいいよね』っていう言葉にも共感してくれた」
「尊敬のまなざしをおくってきて、さいごは連絡先も交換した」
合コンでの手ごたえを自慢し、恋の格言を言い放ち、その場を去る。
場面転換。
20ずきの女。
このまえ参加した合コンでのエピソードを語る。
「40すぎのおっさんにロックオンされ、ひたすらわかりもしない音楽のはなしを聞かされた」
「さいごはこわくなって、知らない電話番号をおしえた」
おたがいの印象は、まったく異なり……。
ひとこと
オチまでみると、タイトルの意味がわかります(笑)
全体をとおして、イチバン笑った。
場面転換のとき、おたがいのセリフが「名言」として、スクリーンに映し出させる。
その演出もよかった。
40男……せつないなぁ。。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。