公演日 | 2012年10月 |
収録 |
卒業生 ファミレス 面接 コンビニ 隣人 交通量調査 セールスマン ふんわり名人 処方せん 帰省4コマ劇場 図書館の女 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、バイきんぐ『King』。
「キングオブコント」優勝後、さいしょの単独ライブになります。
『面接』『セールスマン』は、西村さんの〝変人キャラ〟を活かしたコント ─ 。
なかなかのインパクトがあります。
『帰省』では、意外なストーリー展開で笑いをさそいます。
全体的にわかりやすいコントが多く、気らくにみれます。
『キングオブコント』で優勝したあとの最初のライブですが、ヘンな気負いもなく、たんたんとコントを披露しています。
そこも好感がもてますね。
…
個人的に良かったのは、「卒業生」、「隣人」、「ふんわり名人」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
目次
『卒業生』
あらすじ
とある学校の卒業生(西村)。
10年ぶり校舎へやってきて、なつかしむ。
そこへむかし自分を指導してくれた人物(小峠)が。
「先生、オレのこと、おぼえてますか?」
思わず声をかけるも、相手は苦笑いをみせる。
「覚えてるわけないだろ」
「ここは教習所だぞ」
卒業生といっても、中学校や高校ではなく、自動車学校のようで……。
ひとこと
発想がおもしろいです。
ふつうなら思い入れもないはずの「教習所」に、やたら入れこむ男。
自動車の教習を「人生の教訓」のように、ありがたがる。
変人の西村さんにはピッタリの役柄ですね(笑)
『隣人』
あらすじ
ボロアパート。
真夜中、中年の男(西村)がギターをかかえて、オリジナルの曲を熱唱。
「夢をあきらめるなー ♪」
「まだまだ夢のとちゅうー ♪」
そこへ、となりの住人(小峠)が苦情をつけにやってくる。
いったんはどなりちらすものの、曲のできばえについてホメまくる。
「ぜひ応援させてほしい」
しかし中年男は、ミュージシャンではなく、ただの趣味で弾いていたたけ。
さらにいまだに親から仕送りをもらい、パチンコにあけくれる。
ニートとは知らずに応援していた住人。
確認のため、もういちど「夢の曲」を歌ってもらうが……。
ひとこと
わかりやすい展開でおもしろい。
私生活と歌詞のギャップが笑いどころです。
「ガチガチのニートじゃねーか!」
ニートとは知らずに、ひそかに応援していた住人。
そのなんとも言えない心境も見どころです。
『ふんわり名人』
あらすじ
スナック菓子「ふんわり名人」を食べながら、カスタマーセンターに電話をかける男(小峠)。
「これ、うますぎて、止まらねーよ!」
「こればっかり食べてるから、栄養が偏ってしかたねーよ!」
「どうしてくれるんだ!」
むちゃくちゃなクレームにたいして、担当の男(西村)は、ていねいに対応していく。
「ふんわり名人」のポイントをアピールして、なぜそこまでおいしいのかを説明する。
男の手はますます止まらず、クレームをつづけるが……。
ひとこと
小峠さんのキレのあるツッコミがおもしろいため、ベタなかんじですが、ストーリーだけをみれば、かなりシュールです(笑)
爆笑とまではいきませんが、イチバン印象にのこる作品でした。
ちなみに「ふんわり名人」はじっさいにある商品で、越後製菓から出ています。
小峠さん、ほんとうに好きなのかな?
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。