公演日 | 2008年3月 |
収録 |
オープニングコント 修学旅行 ロックオーディション あさり屋 願い エセ 納得いかない 茨木すばらない話 同窓会 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
今回とりあげるのは、アンガールズ『アンデルセン』。
『修学旅行』は、友人ふたりのはなし。
山根さんの小ボケが、ゆるい笑いをさそいます。
田中さんのツッコミ・フレーズも、ヒネリがあっていいかんじです。
『オーディション』は、アクション&リズムを軸にしたコント。
田中さん演じるロックンローラーが、ぎこちないアクションで、笑いをさそいます。
…
個人的に好きだったのは、「願い」、「納得いかない」、「同窓会」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
目次
『願い』
あらすじ
会社の同僚にバカにされ、自殺をしようとする男 ─ 。
死ぬまえに、自分をコケにした連中に、復讐をしたいと思いつく。
そのためには、ガリガリの体を、ムキムキにしないといけない。
空にむかって、
おれの体を、筋肉モリモリにしてくださぁーい!
と、さけぶ。
すると、ほんとに神さまがあらわれる。
おまえの願いをかなえてやる、とひとこと。
ただし、その条件として、こちらの要求をのんでもらう、つたえる。
うなづく男 ─ 。
しかし神さまの要求は、
・タクシーの運転手さんに道をおしえるように、願いをつたえる
だったり……。
ふざけた条件は、何度もくりかえされ……
ひとこと
ひたすらバカバカしいコント(笑)
舞台には、神さまの銅像が一体 ─ 。
アテレコを山根さんがおこなう。
像のとなりで、田中さん演じる男が、山根さんのぶざけた要求に、真剣にこたえます。
フレーズの言い方 or イントネーションなど、コトバでもって、笑いをおこします。
アンガールズさんにしては、めずらしいくらい、アホらしいです。
『納得いかない』
あらすじ
3年ぶりに、お化け屋敷にきた友人2人。
久しぶりのドキドキを味わいたく、楽しみにする田中 ─ 。
山根をさきに行かせて、ひとりずつ、おそるおそる中へ入っていく。
しかし、さきにすすむ山根は、びっくりすると同時に、
・「天井から首が落ちてくるのかよぉー!」
などなど、お化け屋敷のしかけを、説明口調で、叫んでしまう。
すすむまえに、しかけを知った田中は、まったく驚くことができず……
ひとこと
[設定 → 展開]のながれが、とてもうまい。
キャラではなく、ストーリーで笑わせるコントです。
個人的には、これがイチバンしっくりきました。
「おまえの説明のせいで、ぜんぜんびっくりできないよ!」
なかなかふだん耳にしないフレーズですね(笑)
はなしのオチも、good でした。
ぜひチェックしてほしい作品です。
『納得いかない』
あらすじ
18年ぶりに、地元にかえり、同窓会にやってきた、『アンガールズ』の田中 ─ 。
友人とあいさつをかわすなか、ひとりの男が、なれなれしくはなしかけてくる。
となりのクラスの生徒らしく、名前は「佐々岡」─ 。
山根演じる「同級生の男」が、芸能人・田中に、しつれいな要求をおしつける。
・自分の目のまえで、「ジャンガ・ジャンガ」のギャグをみせてほしい
などなど。
しまいには、
などと、コンビのカンケーにまで口をはさんできて……
ひとこと
山根さん演じる「同級生の男」が、『アンガールズ』山根さんの活躍をベタぼめ ─ 。
メタ的なつくりで、笑いをおこしていきます。
自分で自分をほめるながれのとき、山根さんが、クスクス笑っているのが、ツボでしたね。
アンガールズさんのライブでは、こんなかんじの「メタ・コント」が、披露されます。
なかなか爆笑というわけにはいきません。
けれど、好きな人には好きはず。
ラストは、おふたりのライブらしく、ほのぼのとしたキモチにさせられます。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。