『サンドウィッチマンライブ 2010 新宿与太郎音頭』感想&レビューです。

発売日 2010年11月〜
収録 オープニング 漫才「万引き」
薬局
クレーム処理
職安
村に住む男
哀川鳥
携帯ショップ
漫才「弔辞」
エンドロール

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、『サンドウィッチマンライブ 2010 新宿与太郎音頭』。

『薬局』『職安』では、富澤さんの小ボケがさく裂するコント。

漫才は、文句なしにおもしろい。

迫力がちがいます。

個人的に良かったのは、「マスター」「みどりな窓口」「哀川 町」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『クレーム処理』

あらすじ

クレームの対応をする女(伊達)。

仕事のあいまに、自分のケータイで友だちとお話し中。

水もれ、騒音など、引っこした部屋の欠陥をグチる。

そのとき商品の福袋についてクレームの電話がかかってくる。

XL サイズの福袋なのに、中身はピチピチの服がはいっている。ほかにも「編みかけのマフラー」なども……。

購入した客(富澤)は返却をもとめるが、女はトボけたことばかり口にして……。

ひとこと

クレーム対応の女を演じる伊達さんが、めちゃくちゃおもしろい。

返却を要求しているのに、「商品のご購入、ありがとうございますぅー」をくりかえす。

相手をおちょくるようすに、笑いがとまらなかった。

ふだんは富澤さんがまどわす立場だけど、このコントでは、逆になっています。

その新鮮さも見どころ。

ストーリー構成も、序盤の〝部屋の欠陥をグチるシーン〟がフリとなり、しっかりオチもついていた。

ちなみに、ほとんどがアドリブらしい。

そのため富澤さんが本気で笑ってしまうシーンも、たびたびみられます。

それくらい、伊達さんの返しがおもしろい。

『携帯ショップ』

あらすじ

機種変のため、携帯ショップにやってきた客(伊達)。

店員(富澤)が、おすすめの機種を紹介する。

タナにならんだ携帯をひとつひとつみせていくが、〝食べれる機種〟だったり、相手の声がまったく聞こえない〝防音機能〟がついていたり……。

まともなケータイにありつけない客は、キレだして……。

ひとこと

ほかにも、家族のひとりが亡くなるたびに割引をうける〝遺族割り〟など、手のこんだ小ボケが連発する。

富澤さんのおトボけにほんろうされる伊達さん。

サンドウィッチマンのスタイルですね。

観ていて、安心感があります。

人気があるのが、わかるなぁ。

漫才『万引き』

合言葉「興奮するといえば、……も興奮するよね」からスタート。

万引きをつかまえる店長。

むすこを引きとりに、父親がやってくる。

しかりつけるかと思いきや、「なぜ、もっと品ぞろえのいい店で盗まなかったんだ!」と、むすこにどなる。

店長にたいしても、「船長」やら「園長」やらと言いまちがえ、見た目も「ブタのようだ」とののしったり。

トボけた父親に、店長はひとつひとつツッコミをいれ……。

ひとこと

いやー、あらためて観ると、めちゃくちゃうまいです。

テンポがハンパない。

それでいて、ボケの精度もたかくて、ひとつも外さない。

コントもいいけど、このライブにかんしては、漫才がイチバンですね。

もうひとつの『弔辞』も、同じくらいハイレベルです。

テキストでは、ふたりのすばらしさはほとんど伝わらないので、ぜひ直接みてほしい。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。