さまぁ~ず『さまぁ〜ずライブ 4』感想&レビューです。

公演日 2003年11月
収録 応募する?
ブティック・ヨーコ
犬のカフェ
ある意味 新人さん
面影ナッスィング

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、さまぁ~ず『さまぁ〜ずライブ 4』。

さまぁーずさんが改名して、4回目の単独公演をおさめたものです。

『応募する?』は、オープニングコント。

短いおはなしながら、ほかのネタともリンクしている大事な作品。

『ある意味 新人さん』は、恒例の「マイナシスターズ」が登場する作品。

前回と同じく、歌ネタにより笑いをおこしていきます。

個人的には、まえと同じように、デュエットソングがツボでした。

個人的によかったのは、『犬のカフェ』『面影ナッスィング』の2本。

以下、[あらすじ → ひとこと]の順で、くわしくみていきます。

『犬のカフェ』

あらすじ

犬カフェ「Dog Love」。

店主がひとりで営んでいる。

そこへ、フツーの男性客がふらっとやってくる。

「犬を連れていなくてもオーケー」と言いつつも、客にたいする店主の態度は、どこか冷たい。

・注文したアイスコーヒーは、犬用のお皿に入れてある

など、犬を連れていないことに、はっきりとした嫌悪感をしめす。

犬好きの店主に、うんざりする客は……

ひとこと

病的なほど、犬好きな店主 ─ 。

かれの極端な性格が笑いをおこしていきます。

じつはあとあと、店主自身は、犬を飼っていなくて、いっぽうで、客のほうは犬を飼っているとわかる。

このあたりの反転ぐあいも、プロットの構成として、うまいです。

くわえて、ところどころに入る店主演じる大竹さんのボケも、スパイスがきいていい感じです。

フツーのコントにおさまらないのが、さまぁ〜ずさんの魅力ですね。

『面影ナッスィング』

あらすじ

バーテンダーを相手に、グチをこぼしながら、女性客が酒を飲んでいる。

そこへ、ひとりの客が入ってくる。

懐かしそうに店内を見回す男。

どうやら、22年ぶりに、この思い出のバーにやってきたらしい。

いっぽう、男の顔をみた女性客は、口を大きく開けておどろく。

じつは、その男性客は、女の元カレ。

ふたりは恋人同士だった。

しかし、男はまったく気づかず、ひたすらなつかしい店内を見わたしてばかり。

それとなく女は男に近づき、過去の〝恋バナ〟を引きだそうとするが……。

ひとこと

さまぁ〜ずさんのコントは、わりとキャラものが多い。

いっぽうこちらは、ドラマ性のある作品。

年月が経ちすぎ、むかしの恋人に気づかない男。

いっぽうで、すぐさま元カレに気づく女。

ちょっとした見栄・プライドから、ショージキに「あのときのカノジョ」とは言わない。

この〝ひた隠しにするようす〟が、笑いをおこしていきます。

とちゅう、元カレが、しあわせな家庭を築いていることがわかり、顔をしかめる元カノ。

女性客演じる大竹さんの演技も、いい感じで、笑いを誘います。

年月で残酷 ─ そんなメッセージがこめられ、どこかしみじみした作品です。

ちなみに、こちらは『ブティック・ヨーコ』と、ストーリーがリンクしています。

いっしょにみると、はなしのつながりがわかって、より楽しめます。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。