ニッチェ『こんぺいとう』感想&レビューです。

発売日 2011年12月
収録 子役オーディショ
社員食堂のおばちゃん
漫才「ガールズトーク」
ヤンキーのひみつ
女友達のなぐさめ方
面接
島根
カリスマ美容師
逆ナン
漫才「保育園の先生になりたい」
海女と真珠
お母さんの告白

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、ニッチェ『こんぺいとう』。

数年まえの作品です。

テレビで見かけて、「いい雰囲気のコンビだなぁ」と思い、ネタも見たくなりました。

10本ほど収録されてます。

コントがメインで、あいだに漫才がはさまるかんじです。

漫才といっても、コントに近いですが。

どのコントとも、10分以下のながさ。

プロットよりもキャラメインですね。

個人的に良かったのは、「社員食堂のおばちゃん」「逆ナン」「海女さんの真珠」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『社員食堂のおばちゃん』

あらすじ

会社の食堂。

メニューに悩やむOLを、食堂のおばちゃんが急かす。

うざったいと思っていると、OLが社内でフタマタをかけていること、ひとりのあいてが上司で不倫までにしていることまで見抜く。

動揺するOLに、メニューもオトコも、ぐずぐず悩んでいると、不幸になるとアドバイス。

メニューにひっかけて、人生訓を語りだす……。

ひとこと

人生の選択を、メニュー選びにたとえているのがよかった。

OLがしてきた恋愛を「あんた男も日替わり定食だね」なんてセリフにはクスッとさせられます。

キャラも濃い目で、序盤のつかみとして、よくできている。

『逆ナン』

あらすじ

小太りの女ふたり。ビーチにやってくる。

しかしだれにも声をかけられない。

「ボール取ってくださぁーい ♡」と、オトコに声をかけても、無視させる。

そこで、図太い声を出しながら、相手にきこえるよう近づきながら、キッカケをつくろうとする。

しかし、だれも気にせずに、自分でボールをとってしまう。

逆ナンは失敗するかにみえるが……。

ひとこと

2人が水着になって登場している。

いまでは貴重な映像かも。

駆けだしの頃は、カラダをはっていました。

とはいえ、このころからすでに演技力は、ばつぐんです。

『海女さんの真珠』

あらすじ

海が見わたせる岸辺。

フラれたカノジョが、おもいでの真珠のネックレスを捨てる。

そのとたんカレシから電話が。やりなおしたいと告げられ、元サヤに。

海に投げたリングをさがすカノジョだっだが、目の前に海女さんのすがたが。

みると、首にネックレスがかけられている。

拾ったことを自慢する海女さんだったが、カノジョはあたしがさっき捨てたんだとつたえる。

顔を色をかえた海女さんは……。

ひとこと

収録作品のなかで、いちばんドラマ性のあるコント。

ネックレスの持ち主をまえに、海女さんがゴマかすようすが笑いを誘っていく。

ストーリーの展開パターンとしては、「交錯」にあたる。

コントの書き方 ─ プロットの展開について

キャラとプロットがうまくマッチしていて、バランスがとれている。

カレシ・カノジョの別ればなしで、ひきつける。

そのうえで、キャラのつよい海女さんが、盗んだことをひた隠し、ストーリーをひっぱっていく。

見ていて、心地いいです。

まとめ


こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。