『サンドウィッチマンライブツアー 2013』感想&レビューです。

公演日 2013年9月
収録 靴屋さん
漫才「ヒーローインタビュー」
キャディ
旅館
女将の男
面接
漫才「保険屋さん」

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、『サンドウィッチマンライブツアー 2013』。

漫才「ヒーローインタビュー」「保険屋」は、安定のすばらしさ。

テンポがはやく、洗練されています。

もはや職人の域ですね。

個人的に良かったのは、「靴屋さん」「旅館」&「女将の男」「面接」 ─ 。

以下、くわしくみていきます。

『靴屋さん』

あらすじ

靴屋『DFCマート』にやってきた客(伊達)。

おすすめの品をたずねるが、店員は〝すっとぼけた〟答えを連発。

『エアーマックス』のパチモンをすすめたり、毛むくじゃらのクツをもってきたり。

試着のときには、客の足にスプレーをかけて、履かせようとする。

ふざけた態度の店員に、イライラする客は……。

ひとこと

ヘンな店にはいり、みょうな店員にホンロウさせる客。

サンドウィッチのコントでは、定番のパターンです。

店員がすすめるクツのなかに、〝風の抵抗を受けない〟品が出てきます。

前回のライブでのコント『いたわる男』で使われた小道具が再登場します。

サンドウィッチライブを追いかけている人にはうれしい演出ですね。

『旅館』&『女将の男』

あらすじ

旅館にきた客(伊達)。

おかみ(富澤)が応対するが、みょうなサービスをくりかえす。

丈のみじかい浴衣を着させたり、夕食はカップラーメンだけだったり……。

おかみの行動に、右往左往する客は……。

ひとこと

「ションベンで思い出したですけど、夕食の時間どうしますか?」

ひとつひとつのセリフがおもしろい。

プロットよりも、会話のやりとりで笑いをとっていきます。

『旅館』では富澤さんがボケ役ですが、つぎの『女将の男』では伊達さんがボケ役にまわり、同じ舞台のコントを展開します。

こちらは、〝逆三角形のカツラ〟をかぶった伊達さんが暴れまわり、笑いをとっていきます。

セリフよりもキャラによる笑いで、富澤さんのボケよりもわかりやすいつくりになっています。

客室のトイレを借りて、ゴウカイに音を鳴らすシーンは、かなりのおもしろさ。

鳴らしおわったあと、いちいち客に確認するアクションは、くりかえすたびに笑いがうまれます。

全体をとおしても、イチバン笑えるコントじゃないかな?

『面接』

あらすじ

えん罪で捕まり、20年ぶりに出所した男(富澤)。

長年、塀の中に閉じ込められていたので、世間にたいして恐怖をおぼえる。

それでも勇気をふりしぼり、バイトの面接にいどむ。

しかし、声高に質問するコンビニの店長(伊達)が「看守」にみえはじめ、タバコの銘柄番号の話題では「囚人番号」を意識しはじめる。

やがて心の声が大きくなり、まわりの音がきこえなくなる。

店長の質問にもこたえられず……。

ひとこと

会場全体に、富澤さんの心の声が響きわたらせ、笑いをとっていく演出。

するとなぜか、店長(伊達)の心の声ももれだして、ふたりの声が交錯していく。

これまでのライブにはない演出。かなり新鮮です。

おふたりのほかにも、芸人「カミナリ」さんも登場するのも新しい。

わりと〝変化球〟なかんじのコントですが、ストーリーはわかりやすいので、気軽に観れます。

すこしサンドウィッチマンライブに飽きているひとも、満足できるとおもいます。

まとめ

こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。

ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。

ちがう記事ものぞいてみてください。

ではまた。

よきコントライフを〜。