バナナマン『処女』感想&レビューです。

収録日
収録 小池敏男1
刑事
修学旅行(ライヴバージョン)
設楽統のオレはすごい事を言う
バカ青春待ったなし
焼肉
寿司
小池敏男2
オサムクラブ(ライヴバージョン)
オサムクラブ その後
小池敏男3
エンドロール(BGM:東京ひとりぼっち)

どうも、コント作家のりきぞうです。

きょうも、コント作品をレビューしていきます。

取りあげるのは、バナナマン『処女』。

バナナマンの最初のDVDです。

「収録」をみてもらえばわかりますが、ライブの模様を収めた内容というより、映像コント集みたいなかんじです。

初期の作品なので、あまり出来はよくありません。

ただ、いまのバナナマンにつながるモチーフはかいまみえます。

バナナマン『処女』の概要

以下、それぞれの作品にふれていきます。

「刑事」では、立て籠もり犯にナンセンスな言葉で説得してみせたり、「バカ青春待ったなし」では青春ドラマをパロディにしてみたり、「オサムクラブ」では、設楽さんの S っぷりを存分に発揮してみせたり。

バナナマン通にとって「あのコントはこの作品が原点なのか」としみじみ感じながら観ることになります。

..,

個人的に良かったのは、「修学旅行」。

以下、くわしくみていきます。

『修学旅行』

あらすじ

広島への修学旅行当日。駅に集合した生徒のまえで、2人の先生がメガホンをもって、注意事項をのべている。

おカタい日村先生は「修学旅行は遊びじゃない」「ふざけないように!」など、ネチネチと生徒に釘をさす。

一方の設楽先生も注意事項をのべていくが、ラフな性格のために、その表現がやたらストレート。

・「男は女とヤラないように」
・「女は男にヤラれないように」

こんなセリフをいったかと思えば、アメリカから来た生徒には「原爆ドームをじっくり観賞しなさい」などと、差別的な発言まで飛び出す。

対照的なふたりの教師 ─ 。

生徒を解散させたあと、日村先生は設楽先生につめより…

感想

キャラクターメインのコント。

対照的な性格の人物をおき、コントラストをつけて、ストーリーを展開させます。

セリフのひとつひとつは、それなりにおもしろい。

ですが、プロットはそれほどでもありません。

いまのような、練りに練った「構成力」はまだ発揮されていない。

ただ、バナナマンの2人のほんわかした雰囲気は堪能できます。

この時点で、バナナマンの世界観が出来上がっているのは、ちょっとおどろきです。

まとめ

バナナマンの原点を見るには観ておいて損はない作品集です。

とくにファンにとっては、エンドロールの BGM 『東京ひとりぼっち』には、ジンとくるものがあるはず。

ここから2人のコントは始まっていくんですね。

ではまた。

よきコントライフを〜。