AI ってなに? 仕事にあたえる影響&役割について。

どうも、りきぞう(@rikizoamaya)です。

これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。

働き方も、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。

大学院では、社会学をベースにキャリア論と社会保障を研究していました。

いろいろ学び、働くなかで感じるのは、これからひとは労働から解放される、ということ。

その理由は、 「AI + ロボ」の普及にともない、BI など生活保証が整備されていくからです。

とはいえ、

  • AI は、仕事にどう影響するのか?
  • AI によって、仕事はなくなるのか?

と、ギモンをもつ人も多いはず。

そこで、きょうは、仕事にたいする AI の影響・役割について述べていきます。

結論を先にいえば、仕事にたいする AI の影響は、こんなかんじ。

  1. 代替
  2. 補完
  3. 拡大

仕事にたいして、AI は、この3つの役割を担うとされています。

以下、詳しくみていきます。

仕事への AI の影響を知りたい人、バクゼンと AI の脅威を感じている人のヒントになれば、うれしいです。

AI の定義&特徴

仕事への影響のまえに、AI の定義と特徴をみていきます。

定義はさまざまですが、人工知能研究者・松尾豊さんによれば、AI とは、

  • 人工的につくられた人間のような知能
  • データの中から特徴量を生成し、現象をモデル化できるコンピュータ

のことです。

ポイントは、たくさんのデータから特徴を〝あぶりだす〟ことで、キカイ自身が、ものごとを認識し、情報として人間に伝えられる点です。

みじかなトコでは、『siri』などの応答型アプリや、『pepper』などの AI ロボなどです。

この特性をふまえて、ビジネスでは、つぎの3つの機能が活用されるといわれています。

  1. 認識
  2. 予測
  3. 実行

「認識」機能とは、文字・画像・音声・動画……あらゆる情報を認識し、データ化することです。具体的には「言語の解析」「画像の判別」などです。

「予測」機能とは、過去の膨大なデータから、これから起こりうる事態を予想することです。

降水量などの「天気」はもちろん、「人間の意図&行動」も予測できます。

「実行」機能とは、具体的に「文字・画像・音声による表現」「デザインの設計」「行動の最適化」「作業の自動化」などです。

ある行動にかんするデータから「傾向」を割りだし、ソレにちかい内容をじっさいに行います。

仕事にたいする AI の影響

では、こんな特徴をもつ AI が仕事にたいして、どんな影響・役割を与えるんでしょうか?

くりかえすと、つぎの3つです。

  1. 代替
  2. 補完
  3. 拡大

ひとつひとつみていきます。

① 代替

代替とは「置きかえ」のこと。つまり、ひとの仕事がキカイに置きかわるということです。

さいきん話題になった「 AI によって仕事が奪われる」論につながるはなしです。

AI に限りませんが、キカイ&コンピューターは「反復作業」が得意です。

課題&答えがハッキリしている業務にたいして、高いパフォーマンスをみせます。

なので、パターン化している作業(=定型業務)については、ひとに代わり、 AI がおこなうと予想できます。

コレが、さいきん「AI が人間の仕事を奪う」の論拠です。

とはいえ、すこし考えればわかりますが、パターン化できない仕事(=非定型業務)について、 AI では代替できません。

たいはんの仕事は、パターン化ができない作業・業務なので「AI が人間の仕事を奪う」論は〝まゆつば〟です。

単純労働が減るいっぽう、知的でクリエイティブな仕事が増えていきます。

たとえば、勉強ギライの子どもに学ぶ楽しさを伝える、ライブ会場を音楽で盛りあげる、などなど。

また日本の場合、人口減少にともない労働力人口が減っていきます。

AI が人間の仕事を奪うよりも、AI をつかい、少ない労力を、どう活用するかが議論の焦点になります。

AI の普及により、テレワークなど、効率性の高い働き方が増えていきます。

フルタイムで動けない女性&高齢者にとって、働きやすい環境が整ってきます。

まとめると AI の普及により、パターン化できる単純作業は「代替」されます。

それによりコストパフォーマンスの低い業務は減り、業務効率が改善していきます。結果、生産性も向上します。

そのいっぽう、知的でクリエイティブな仕事は増えていきます。

② 補完

「補完」とは、サポートのことです。

つまり、AI は人間の仕事を奪うのではなく、ひとの作業&業務を助けるように機能します。

「エージェント」としての役割をにないます。

たとえば、秘書のように、スケジュールを管理する、利益率の高い仕事を助言する、などです。

大きな視点でみれば、 AI の普及で、労働力が増えることになります。

それにより、労働力不足の問題が解消され、業務の効率化で、労働時間も短くなります。

③ 拡大

「拡大」とは、仕事の数や、職業の種類を増やすことです。

AI の広まりにより、それにカンケーした事業も拡大します。

結果、事業創出につながり、新たな雇用を生みだします。

たとえば、『Google』『Amazon』などのグローバル IT 企業は、 AI の技術開発にたいして積極的に投資をおこなっています。

そのワケは、AI 技術がビジネスを拡大すると見込んでいるためです。

それにより、社員報酬を上げ、新たな雇用を拡大しています。

こんなふうに、 AI の普及は「仕事を奪う」というネガティブな側面より、これまでにない仕事を増やすというポジティブな側面があります。

おわりに

AI の仕事にあたえる影響をみてきました。

AI と仕事のカンケーについて、さまざまな視点から述べられています。

ブームの気配もあり、すこし混乱しているかんじです。

なのでまずは、仕事にたいして、AI のどんな役割を担うのか──冷静に見ぬくのが大切です。

そのうえで、AI が得意とする機能が、いまの仕事&職業に、どんな影響をあたえるのか予想するのがポイントになります。

大まかにまとめると、① 代替、② 補完、③ 拡大、です。

程度の差はありますが、この3つの役割を担う AI が、じょじょにわたしたちの仕事に影響をあたえます。

さらにすすむと、いまの大半の労働は、AI を搭載したロボによって代替されていきます。

10年後か20年後か、タイムスパンは予測しにくいですが、普及していくのはまちがいありません。

とはいえ、いまは「① 代替」の役割は、強調されすぎているようにみえます。

「仕事が奪われる」とビビるのではなく、補完面(②)、拡大面(③)に注目したほうが、AI とうまく向きあえるようになります。

この記事が、AI と仕事のカンケーについて考えた人のヒントになれば、うれしいです。

ではまた〜。