【働き方】経済が成長しないときの生き方と対処法。

どうも、リキゾーです。

これまで、予備校講師 → ウェブディレクター → ライターと、いろんな職業にたずさわってきました。

働き方も、契約社員 → 正社員 → フリーランスと、ひと通り経験してきました。

本格的に働くまえに、大学院で経済&仕事について研究していました。

もうしばらくのあいだ、日本経済の成長は止まっています。

ここ10年のあいだに「脱成長」「低成長」にかんする本がいくつも世に出ました。

おすすめは、水野和夫さんの『資本主義の終焉と歴史の危機』です。

個人的には、「ゼロ成長でもオーケー」みたいな主張には違和感がありますが、これはまた別の機会に。

とはいえ、やはり日本経済の成長がムズかしいのは、だれの目にも明らか。

また世界の先進国も、なかなか成長できず苦しんでいる。

さいきん、経済学の分野では「長期停滞論」がさかんにピックアップされています。

というわけで、きょうは「経済成長しないとき対処法」についてのべていきます。

カッコつければ、低成長時代の生き方ですね(笑)

結論を先どりすれば、つぎ3つがキモになります。

  1. 生活コストを下げる
  2. 自分なりのモノ&サービスをつくる
  3. お金以外の価値で生きる(理想!)

成長しない日本にギモンをもつ方、低成長時代の生き方に模索する方──こんな人たちの参考になればうれしいです。

経済が成長しないときの生き方&対処法

くりかえすと、経済が成長しないときの対処法は、つぎのとおりです。

  1. 生活コストを下げる
  2. 自分なりのモノ&サービスをつくる
  3. お金以外の価値で生きる(理想!)

この3つに気をつけると、生きるのがラクになります。

以下、カンタンにふれていきます。

① 生活コストを下げる

具体的には、

  • マイカー(自家用車)
  • 住宅ローン

のコストを削ります。

というのも、この2つは高度成長を前提にした商品だからです。

経済全体がアップしていき、ひとりひとりの所得も上がることを想定した商品だからです。

低成長時代にはフィットしません。

堀江さんも、口すっぱくおっしゃてますね。



個人的には、「子どもと(核)家族を持つな」とは言いませんが(笑)、ほか2つは手を出さないほうが無難です。

マイカーについては、MaaS の流れから、今後じょじょに主流ではなくなっていきます。

自動運転の車が町なかに走り、乗りたいときに「アプリ」ひとつで〝もってくる〟かたちになりそうです。

住宅ローンについても、今度「空き家」が、ポツポツ出てくるので、わざわざ新築の家を買う必要はありません。

ちなみに、「持ち家 or 賃貸」の(神学?)論争については、「本人の資産状況による」としか言いようがありません。

「土地持ち」なら新築の家を建てて、快適に暮らせばいい。

資産がないなら、働きながら賃貸ですごし、貯めたお金で家を買えばいい。

ライフスタイルの好みにも関わるはなしなので、一概に「こう!」とは言えません。

ただし、「ローンを組んで土地を買い、新築の家を建てる」というのは避けたほうがいい。

もう経済全体が成長せず、あなた個人の収入も〝うなぎのぼり〟というわけにはいかないからです。

なので、高度成長時代に〝流行った〟モノ&サービスには手を出さず、生活スタイルも、その時代と反対のほうに進めば、ラクに生きられます。

慣習とは反対の道を行け。 そうすれば常に物事はうまくいく。

──J.J.ルソー

② 自分なりのモノ&サービスをつくる

2つ目のコツは、自分の商品をつくり、売りつづけることです。

組織や会社を介さずに、じかに市場に向きあうことです。

というのも、経済が成長してきた時代のように、会社&組織に依存できないからです。

全体のパイが下がれば、会社の業績も不安定になり、社員として働くひとりひとりが、いつ切られるかわかりません。

そもそも、会社がつぶれる可能性もあります。

無収入を避けるためにも、あらかじめ自分なりにモノ&サービスをつくり、お客さんと向きあっていく必要があります。

と言うと、「経済全体が成長してないなら、自分で商品をつくっても売れないじゃないか」と反論があるかもしれません。

ふふふ、とはいえ、ココが市場のおもしろいところで、全体の成長が高止まりしても、あなた個人の〝売りさばく能力〟は落ちるわけではありません。

たとえまわりが〝入り〟がなくて困っていても、あなた個人は、マーケットスキルを磨き、お金をゲットできるわけです。

そうなると、とうぜん格差が広がりますが、ココはまた分配のはなしで、税金と社会保障の問題です。

ひとまず置いておきましょう。

とりあえずいまは、小さな規模で商品を作り、世に出しつづけるのが、かしこい選択です。

さいわい、いまはネットがあるので、在庫費もかからず、低コストで運用できます。

資金調達についても「クラウドファンディング」が整備されています。

ある程度の信用と、お客さんがつくようなアイデアを発信すれば、それなりに達成できます。

なので、いつツブれるともわからない会社&組織を介さず、市場へしがに顔を出しましょう。

そうすれば、たとえ経済が成長しない時代でも、やっていけます。

キホン、人がいるかぎり、マーケットは死なないからです。

③ お金以外の価値で生きる(理想!)

ラストはコレです。

いやぁ、理想ですね。資本主義の否定です。

わたしも、こんな世界が来たらうれしい。

とはいえ、世の中には、どうしてもお金がほしくて仕方ない人がたくさんいます。

マネーをベースにした市場がなくなるとは思えません。

ただし、いまは「お金を介さずに生きる方法」も、いろんなトコで、トライされています。

たとえば、企業家の家入さんが立ちあげた『キャンプファイア』では、ネットをつかい、できるだけ少ないお金でコミュニティをつくる道が模索されています。

いわゆる「小さな経済圏」構想ですね。

かれの思想は、『小さな経済圏』で読むことができます。

また、オンラインサロンでは、各メンバーがはじめにに資金を出しあって、世の中にサービスを提供し、そのなかでお金をまわしていくスタイルを築いています。

こちらはお金をうまく利用しつつ、お金を前提としないカンケーづくりを模索しています。

両方とも「個人の信用&キャラ」がストレートにかかわってきますが、マネーをベースとしない世の中をつくろうとしてます。

経済が成長しない時代にはマッチした試みで、これからの人たちは、お金を前提としない生き方を考えてみるのもおすすめです。

とはいえ、ハードルはそうとう高いです。

うえにあげた「生活コストをさげる」「自分なりの商品を売りつづける」といったアクションをとりつつ、気になる試みやサービスに目をつけていくのがおすすめです。

まとめ

経済が成長しない時代の対処法&生き方についてのべてきました。

世界的にも「長期停滞」が話題になり、ひとむかしのようにガンガン成長する世の中ではなくなってきそうです。

そのなかで、これまでのようなふるまい方をしていたら、生きるのはシンドくなります。

うえにあげたコツをヒントに、働くなり、生きていくしかなさそうです。

この記事が、成長しない日本にギモンをもつ方、低成長時代の生き方に模索する方のヒントになればうれしいです。

ではまたー。