| 公演日 | 2009年7月 |
| 収録 |
最高レベルの低い先輩 リハビリ スナック イルカ 福引き |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、さまぁ~ず『さまぁ~ずライブ 7』。
7回目の単独公演をおさめたものです。
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『最高レベルの低い先輩』は、オープニングコント。
ボケボケの大竹さんに、三村さんのするどいツッコミがひとこと。
オープニングにふさわしいネタです。
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『イルカ』は、ハワイでのワンシーン。
イルカの体験サービスを提供する店。
そこへ、三村さん演じる日本人客がやってくる。
が、じっさいに、みてさわるのは、イルカではなく、イルカのかっこうをした人間。
イルカのようにふるまう、ふたりの男たちに、客は、ヘトヘトになるまで、ホンロウされる。
こちちは、アクションメインのネタながら、コントというより、バラエティ番組でやりそうな内容といったかんじ。
ストーリー性のあるコントを期待すると、すこし違和感をおぼえるかもです。
…
個人的によかったのは、『リハビリ』、『スナック』、『福引き』の3本。
以下、[あらすじ → ひとこと]の順で、くわしくみていきます。
目次
『リハビリ』
あらすじ
ひざの治療のため、リハビリセンターにやってきた患者「宮村」。
トレーナー「まどか」が担当する。
しかし、ちゃんと指導してくれるかと思いきや、
・宮村のカノジョをバカにする
などなど、まともにはなしを聞いてくれない。
リハビリまえに、すでにヘロヘロになる患者。
それでもなんとかリハビリのトレーニングを受けようとするが……
ひとこと
前半は、トレーナー演じる大竹さんと、患者演じる三村さんのやりとり。
コントというより、漫才にちかいです。
後半は、じっさいにリハビリのシーンにうつる。
こちらはアクションによる笑いがメインになります。
さまぁ〜ずさん以外の芸人さんも加わり、無茶苦茶なトレーニングをくりかえす。
バランスボールをつなげて、そのうえを、いきおいよく滑る
など、ちょっとした恐怖のアトラクションといったかんじ。
あまりの怖さに、三村さんの素の表情が出ていましたね(笑)
『スナック』
あらすじ
スナックのカウンター。
ひとりの男性客が、女性店員の話している。
アプローチをしかけるものの、それとなくはぐらかされてしまう。
そのとき、また別の客がやってくる。
このまえに来てから気に入ってしまい、また訪ねてきたらしい。
いっぽうカウンターの客は、いま来た客は気にせず、くりかえし女性店員にアプローチ。
けれど同じく、
と、セリフをはかれ、ないがしろにされてしまう。
すると、店全体に曲が流れ、マイクを手にした男性客が、歌いはじめる。
・これを飲んだら、帰るよ ♪
・イモのロックで終わるよ ♪
などなど、いまの状況を歌詞した曲を歌いあげる。
聴いたことのない曲に、ポカンとする新入りの客 ─ 。
あぜんとしていると、ふたたび、同じ曲が流れる。
どうやらアプローチが失敗するたびに、歌い出すようで……
ひとこと
なんともふしぎなコントです。
これといって[展開 → オチ]もない。
にもかかわらず、ふられたことをキッカケに、歌いはじめるシーンのくりかえしが、なんともいえない笑いをもたらす。
くわえて、歌の歌詞も、どこかシュールで、みょうに耳にのこる。
・ふられた男性客の態度
・ひとが歌っているときに、勝手に入ってくる
などなど、こまかいトコも、やたら気になります。
本作のなかでは、いちばんおもしろいネタでした。
『福引き』
あらすじ
商店街の福引き会場。
夕方5時から始まるまえに、ひとりの男が、寝袋を敷いて待っている。
かれは、会場のとなりで金物屋をやっている店主。
にもかかわらず、
「毎年やってて、今年こそは、イチバンに引きたい」
と、ガンコとして言うことをきかない。
たまりかねた主催者は、しかたなく代わりに場所をとっておいてあげると約束。
それでも信用しない店主は、主催者にたいして、福引きをネタに、アレコレ文句を言いだして……
ひとこと
こちらも、これといってストーリー性のないコント。
どちらかといえば、さまぁ〜ずさんふたりの漫才をみているようなかんじですり
とはいっても、雰囲気がよく、みているだけで笑みがこぼれてきます。
パンチのきいた展開 or ボケがないものの、独特の間に、ついつい笑ってしまいます。
このあたりが、おふたりの魅力なんでしょうね。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。


