公演日 | 2002年12月 |
収録 |
足つぼマッサージ 塩崎流 バケーション マイナスターズ 靴屋さん 結婚式 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、さまぁ~ず『さまぁ〜ずライブ 3』。
さまぁーずさんが改名して、3回目の単独公演をおさめたものです。
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『塩崎流』は、とあるいなか町のはなし。
塩崎さんという男にお世話になった花ムコ。
当時の思い出エピソードを聴こうと、結婚式のしきる友人が、撮影のため、塩崎宅にやってくる。
しかし〝ひとクセ〟ある塩崎は、なかなか撮影に、なかなか協力してくれない。
照明機材をもってきていない友人は、夕暮れがせまるなか、なんとか思い出エピソードをしゃべってもらおう、と頑張るが……。
こちらは塩崎演じる大竹さんのボケが全面に出ているコントです。
なかなか撮影に協力してくれない塩崎さんのキャラが、笑いをさそいます。
ホンロウされる友人演じる三村さん ─ そのリアクションもいいかんじです。
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個人的によかったのは、『バケーション』&『マイナスターズ』の2本。
以下、[あらすじ → ひとこと]の順で、くわしくみていきます。
『バケーション』
あらすじ
ハワイ・モロカイ島。
ホテルの部屋で、将棋を打つふたり。
ハワイにきているにもかかわらず、いっこうに外へ出かけようとしない。
「のんびりしにきたわけだからね」
「そんなに、セカセカと遊びにいく必要はない」
セリフをはきながら、ヒマであるこの状態を確認しあうふたり。
しかしじっさいは、4日間連続の雨で、まったく外で出られい状況だった。
遊びたくも遊べない ─ 現状を認めたくないふたりは、〝あえて外に出ない口実〟を、つらつらのべていくが……
ひとこと
こちらは、プロットの設定&展開がおもしろいコント。
さまぁ〜ずさんのコントでは、わりとキャラによる笑いがメイン。
いっぽうこちらは、プロットによって笑いを誘います。
笑いのバリエーションが豊富なのが、さまぁ〜ずさんの魅力です。
雨で出たくても出れない状況を素材を、うまくコントにしています。
フリな現状にもかかわらず、余裕をかますふたり ─ そのコントラストが軸となり、笑いをさそいます。
とちゅう、雨で海にいけず、ケンカするカップルを登場させるトコなどは、ほんとにうまいなぁと思います。
『マイナスターズ』
あらすじ
ライブ会場の裏手。
倉庫でスタッフが作業をしている。
そこへ、メンバー4人のバンドがやってくる。
近々、ここでライブをするため、下見にやってきたらしい。
さらに、スタッフの男に、ちょっと演奏をみてほしいとたのむ。
応じた男は、バンドの演奏をきくことに。
しかし、バンドリーダーのボーカルは、歌うことなく、つらつらとMCの練習をはじめる。
しびれをきらしたスタッフは、はやく歌えとせかす。
ようやく曲が始まったかと思いきや、曲のなかみは、
・デュエット
などなど、シュールな曲をばかり。
スタッフは、ひとつひとつの歌にツッコミをいれていき……
ひとこと
こちらは、大竹さんのボケがひかるコント。
キホン歌ネタです。
どの曲も面白く、ついつい見返してしまいました。
なかでも、カップルのどうでもいいやりとりを曲にした歌は、笑いが止まりませんでした。
ひとつひとつの歌にたいする、三村さんのツッコミも、キレキレです。
おふたりの〝緩急〟があるから、あれだけの笑いをうむことができるでしょうね。
個人的には、本作のなかで、このネタがベストでした。
ちなみに、本作のバンドメンバーは、『さまぁ〜ずライブ 2』で、「ダキョウ倶楽部」として登場しています。
あわせてみると、バンドとスタッフの背景がわかって、より楽しめると思います。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。