| 公演日 | 2007年9月24日 |
| 収録 |
タイマン 漫才① 〜 お祝いの言葉 漫才② 〜 ファミレス ガソリンスタンド 葬儀社 新聞勧誘 深夜のラジオ 記念写真 1 テレビショッピング 哀川超 記念写真 2 |
どうも、コント作家のりきぞうです。
きょうも、コント作品をレビューしていきます。
取りあげるのは、『サンドウィッチマンライブ 2007 新宿与太郎哀歌』。
M−1で優勝した年におこなわれた単独ライブです。
『哀川さん』シリーズは、サンドウィッチマンライブでは定番のコント。
『深夜のラジオ』は、テレビでおなじみですね。
漫才も2本も収録されています。
「お祝いの言葉」は、ほんとにすばらしいです。
絶妙な間で放たれる伊達さんのツッコミ。それがテンポのいい漫才をつくりあげています。
すでに観たネタが収録されているかと思います。
けれど、あらためてみると、ふたりのおもしろさが再発見できます。
…
個人的に好きだったのは、「葬儀社」、「新聞勧誘」、「デリバリー」 ─ 。
以下、くわしくみていきます。
目次
『葬儀社』
あらすじ
葬儀屋にくる客(伊達)。
父親がキトクになので、いまのうちに葬儀の手配をしにやってくる。
応対する店員(富澤)。
いくつかコースを提案するが、どのプランもやたら高額だったり、ものすごく安かったり……。
低料金の「10万コース」では、棺桶(かんおけ)が発砲スチロール、坊主のお経が、ほかの葬式を映したビデオ……。
ガマンならない客は、ブチギレて……。
ひとこと
そのほか、〝ポイントカードを発行するくだり〟など、笑いドコがたくさんあります。
「親父が死ななかったら、おまえの葬式にしてやるよ」
セリフまわしも、テンポがあっておもしろい。
全体をとおして、イチバン笑えるコントでした。
『新聞勧誘』
あらすじ
勧誘にやってくる職員(富澤)。
楽器の練習をしていた住人(伊達)は、うっとうしそうにことわる。
ひき下がる職員。こんどは「ガス屋」に変装して、部屋にあがりこむ。
その後も、マイナーチームの野球チケットを渡したり、なつかしのジュース『小つぶ』を売りつけたり、なんとか新聞の契約にもちこもうとする。
「すでにおたくの新聞はとっている」
そう言われても「お飾り用に、2部を契約なさっては?」ときりかえす。
マトはずれの説得がつづいていき……。
ひとこと
富澤さんの小ボケが、連発するコント。
多少スベっているボケもあるが、間をおかずに、つぎのセリフがやってくるため、気にならない。
サンドウィッチマンらしいスタイルで、安定したおもしろさをみせてくれる。
ずっと見ていられそうなネタですね。
『デリバリー』
あらすじ
部屋で、デリバリーのピザを待っている住人(伊達)。
1時間遅れで、配達員がやってくる。
どなりちらす客。遅れた理由をたずねるが、「まよってしまって……」とワケをはなす。
「一本道だろ?」と反論する客に、「行くかどうかで、まよってしまって……」ときりかえす。
あきれる客は「遅れたかわりに、値段をまけろ」とつよくでるが、配達員はトボけた答えをくりかえす。
「おまえじゃはなしにならない」「店長に連絡しろ」 ─
そう言われても、配達員は、まともに応対できずに……。
ひとこと
『M-1グランプリ』でも披露していたので、よく知られたネタかもしれませんね。
ピザ屋の設定を「そば屋」にかえるなど、いろいろアレンジされています。
尺にゆとりがあるためか、テンポはわりとゆったりで、ひとつひとつのボケを堪能できるかたちになっています。
富澤さんの小ボケを、じっくり観れるので、これはこれでおもしろいです。
まとめ
こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。
ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。
ちがう記事ものぞいてみてください。
ではまた。
よきコントライフを〜。


