どうも、りきぞうです。
きょうは、月末の恒例となっている「今月読んで良かった本」を紹介していきたいと思います。
一覧は、こんなかんじです。
・『物価とは何か』
・『ルールの世界史』
・『政府は巨大化する』
以下、目次に沿って、みていきます。
目次
今月読んでよかった本
きょうは、月末恒例となっている「今月読んでよかった本」を紹介します。
ふだんはビジネス書や学術書をメインに読んでいますが、今月された新刊本では、財政政策など、政府のあり方をめぐる本が充実していました。
一覧は、こんなかんじ。
・『物価とは何か』
・『ルールの世界史』
・『政府は巨大化する』
それぞれ、みていきます。
『mRNA ワクチンの衝撃』

1つ目、これ。
タイトルどおり、新型コロナワクチン(ファイザー製)開発の裏舞台を記した本です。
ドイツの科学者夫婦のふたりが、わずか1年間で、どのようにワクチンを作り上げたのか ─ そのプロセスが詳細に描かれています。
医療技術にもふれていますが、きょくりょす専門用語は使わず、門外漢の人でも、じゅうぶんに理解できる内容。
著者が『フィナンシャル・タイムズ』の記者で、ドキュメンタリータッチで書かれているのも、その魅力。
ついついページをめくってしまう構成になっています。
自分たちが打っているワクチンが、どんなふうに開発&製造されたのかを知る意味でも、たいせつな本といえます。
詳しいレビューは、こちら。
『物価とは何か』

こちらは、タイトルどおり、物価にかんする経済書。
著者は、日銀・大学・会社企業に務めた方で、本書では、さまざまな実務をこなした経験から「モノの値段」について、分かりやすく解説しています。
この手の経済本は、専門用語がバシバシ出てきて、読んでいる人を迷わせる傾向にあります。
けれどこの本では、できるかぎり理論や数式を省いて、ふつうの人にも分かるような言葉で、物価について解説しています。
読みどころは4章で、これまでの経済理論をふまえて「なぜ日本の物価が上がらないのか?」を、著者の見解をまじえて、真正面から解き明かしています。
物価が上がらないと、会社の給料も上がりません。
さいきんになって、ここ30年で日本の賃金がまったく伸びていないことが問題になっていますが、その理由を知るためにも、本書の存在は大きいです。
詳しいレビューは、こちら。
『ルールの世界史』

こちらは、うってかわって法律と歴史の本。
世界史のエピソードをふまえて、ルールがどのように人びとの暮らしやビジネスを変えていったのかを解説します。
個人的には、イギリス王室が権限を独占し、その反動から産業革命が生まれた、という話が面白かった。
どうやら本書は、いまでもベストセラーになっている『会計の世界史』の姉妹書のようで、この本と同じく、たいへんエンタメ性にすぐれています。
わたしのように世界史が好きな人にも、知らなかったエピソードが満載なので、歴史に興味がある方にも、おすすめ。
ぜひ、チェックしてみてください。
『政府は巨大化する』

さいごが、これ。
こちらは、アメリカの経済学者が書いたもので、今後G7の国々では、政府の財政支出はふくらみ「大きな政府」に変貌する、と予想します。
その要因は、
・介護
・気候変動
・インフラ整備
で、これら4つにかける予算が、いやおうなしにかかり、政府の役割は拡大せざるをえないため。
とくに、人口増加と高齢化による医療費の拡大は深刻で、どの国でも介護や医療にかける費用を、どう捻出するかが、課題になると、みています。
ここ30年、世界の先進国は「小さな政府」をめざして走ってきましたが、これからの30年は(ふたたび)「大きな政府」へシフトする、と著者は考えています。
ここ5年ほどの統計データをもとに分析しているので、それなり説得力はあります。
今後の政府のあり方をうらなう意味でも、本書は大きなヒントをあたえてくれます。
おわりに
今月(2022年1月)読んで良かった本を紹介しました。
まとめると、こんなかんじ。
・『物価とは何か』
・『ルールの世界史』
・『政府は巨大化する』
この記事が、新刊本の購入に役立つとうれしいです。
では、また。